十体もの山ノ神が一列に並んだ布生国津神社境内奥の斜面に有る山の神場です。
布生は往古、布乃布と記し、伊勢神宮領にあって布を献上したことにより、そう呼ばれていたと言う。
<正面惣正寺より見た国津神社>
長瀬の不動寺の脇を通り青蓮寺湖方面に抜ける県道693号線の山道で峠を越えると布生(ふのう)の山里、国津神社の案内板が出ていて直ぐにわかる。
神社は深い緑を背に負い、拓けた境内を持ついかにも村の鎮守さんと言った風情です。
10箇所もの山の神が此処に集められ、合祀されているのだろうか?カギヒキ場の様子は長瀬地区の物と殆どかわりない。
カギヒキのウツギの枝も福俵の数も多く参加人数も多いのだろう・・・。
背景にはびっしり杉木立が在って、此処はいかにも山の神が鎮まりそうなところでした。
藁と木の枝が作り出す農耕民族、原始信仰の一端を感じます。
撮影2012.4.15