まるで頭の上にタンコブでも出来たように、土蜂の巣を造られてもにこやかな顔つきの地蔵さん。
国道369号線の柳生街道、大柳生バス停の国道を少し奈良寄りに戻った小高い丘に、ぽつんと立ち尽くしている。
昔はここに地蔵堂が在り、大切に祀られて居たようですが、今ではすっかりこの有様・・・・。
民家もほん傍に在るのですが、すっかり忘れ去られたように小笹や夏草が足元をすっかり隠しています。
高さ130cm、像高94cm、元亀2年(1571)室町末期の造立。
大和地域では良く見かける切れ長の目、穏やかな顔つきの定形地蔵です。
野の仏として中々の風情ですが、頭の上のタンコブぐらいは取ってやってください。
撮影2011.4.17