ちょっと怖そうな、それでもついつい笑わずには居れないような像容の石仏さん。
まるで餓鬼が蓑笠でも着けて錫杖と宝珠を持たされたような・・・
此処は伊賀と伊勢の国境、大阪奈良から伊勢へ向かう初瀬街道の最大難所、青山峠越えの西の玄関、伊勢路宿。
右手の旧家は旅籠大和屋・・・・旧街道には往時を彷彿とさせる景観が残っている。
国道165号線、旧初瀬街道交差横に残る地蔵石仏と庚申塔と思しき石塔
花崗岩の自然石表面に舟形光背彫り沈め、枠外に貧弱な蓮華を線彫り、中に像高50cmばかりの地蔵を中肉彫りで刻みだす。
地蔵らしからぬ異様な顔立ち、凡そ三頭身の寸足らず・・、なんとも奇妙ないでたちです。
こんな地蔵様でも通行の安全は守ってくれたのでしょうか??、旅の人達も苦笑したんじゃないだろうか???
銘は有りますがあいにく判読不能でした。
撮影2008.11.30/2011.4.24