愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

桜井市 小夫(おおぶ)六字名号磨崖碑/地蔵磨崖仏

2012年04月24日 | 石仏:奈良

六字名号碑と小さな地蔵を刻み付けた磨崖石仏です。

長谷寺へ行くのに名阪針ICから大和高原山間部を突き抜ける県道38号線を走る物好きは少ないとは思うが、道中の景観には素晴らしいものがあって僕はよく利用する。

都祁の里を越え、山中を5分も走れば突然目の前が開けて、そこは小夫の里。

集落の北入り口に当たる、旧道と新道に挟まれた狭い空き地に覆屋が二棟在って、そのいずれにも大きな岩が祀られて居る。

向かって右側メインの覆屋には二段に重ねられた巨岩があり、下段の大岩左側に六字名号碑、右側には可愛い舟形光背を持つ小さな地蔵立像。

やっぱり新道の造成によりこの地に移動されたようです。

六字名号碑には天正十一年(1583)の銘が在り安土桃山時代の造立。

傍らの小さな地蔵はいかにも可愛いく、像高30cm・・・こんな小さな石仏にもふと癒されます。 

撮影2012.4.14