愛しきものたち

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大柳生 大西垣内(おおにしがいと)阿弥陀磨崖石仏

2011年07月29日 | 石仏:奈良

大柳生から坂原へ向かう白砂川に沿って旧道が走っているが、殆ど車も歩く人もなく静まりかえっている。

大柳生側から白砂川たもと、大西垣内勧請場のすぐ近く、道路脇にでんと座る岩の表面にこの磨崖石仏が彫られている。

阿弥陀石仏は高さ約2mばかり、中央上部に舟形光背を彫り沈め、中に50cm足らずの阿弥陀如来坐像を厚く彫りだしている。

蓮座は光背下部の岩に線彫りで刻み込み、弥陀定印を組む。

大きな蓮弁に大きな下半身、どっしりした構えに見えますが、殆ど形式化、略式化の進んだ江戸期のものだろうか??

まん丸顔をちょっと上げめの阿弥陀さん。

もう忘れ去られているのか??殆ど花を手向ける人もいないようです。

撮影2011.5.2