愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

柳生坂原 一石六体地蔵石仏(旧北出橋六体地蔵)

2011年07月28日 | 石仏:奈良

苦い盗難の過去を持つため地元でもその有り場所を聞き出すことが難しい石仏さん。

盗難に遭うまでは坂原集落白砂川に沿う旧道、北出橋たもとに今も残る小石仏と一緒に佇んでいた。

直ぐ近くには白砂川越しに阿弥陀磨崖石仏などが有り石仏ファンにはたまらないロケーションでしたが・・・・。

盗難にあったこの石仏はひょんなことでまたこの集落に戻って来たようですが、元の位置には戻されないで隠されるように、集落の山道にひっそりと置かれている。

もう元のような素晴らしい景観の中では遭うことが出来ないが・・・・。

高さ幅共に約120cmばかりの山形花崗岩に長方形の彫窪みを作り、像高約30cmばかりの六体地蔵をを刻み出している。

大和高原域には数多く見られるこの形式の一石六体地蔵としては最古・・・

枠の左右には明応五年(1496)二月十五日刻銘がある。

地域の信仰も厚く真新しい花、山の神としても祀られているのか??藁苞(わらづと)状の呪具も・・・・。

もう二度と過去のあの苦い経験はしてもらいたくないので場所の特定はしません。

撮影2011.3.13