新薬師寺の第3弾・・・覆屋外の石仏で先ず気に成るこの石仏さん。
本堂裏、土塀際に立つ二体のうちの一体・・、余り見慣れない石仏です。
色々調べて見るとどうも側面に九丁の文字が刻まれた石仏町石だと言うが??、どこにそれらしき文字が刻まれていたのやら??
見慣れない石仏は毘沙門天で像高40cm、いずれにしても毘沙門信仰の町石だとされていて珍しい。
本堂には国宝の十二神将も居るけれど・・。
隣に立つ十一面観音石仏は右手に錫杖を持つ長谷寺形十一面、像高50cmには満たない。
小さな門を潜った庫裏の前庭には地蔵板碑・・・その向こうには古風な宝篋印塔。
高さ約1mの自然石上部に舟形光背を彫り、像高30cmにも足りない定形地蔵立像を刻みだしている。
「慶長十六年(1611)六月廿四日敬白」の刻銘が有り、下部には多数の法名が刻まれていて、地蔵信仰が盛んだったことが伺われます。
石仏覆屋と地蔵堂に挟まれた土塀前には小石仏の集積
中でも目に付く痛々しい姿の地蔵立像・・・・向かって右手錫杖を持たない古風な矢田型・・・・・・、左手の地蔵さんは余りにも痛々しく全容も想像もし難い。
地蔵堂横、凝灰岩の層塔は、元十三重の石塔だと言われるが?現在五重の石塔、下部軸部、初層は平安後期のものと思われ、創建当初のものだとか??
初層軸部は、月輪内に金剛界四仏の種子を刻み、前に立つ石柱には「實忠和尚 御歯塔」と記されていた。
新薬師寺東門前の通りは懐かしい古都奈良の景観を見せている。
撮影2011.6.29