愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

旧加茂当尾 岩船寺不動磨崖石仏(一願不動)/画像更新

2011年07月21日 | 石仏:京都

岩船寺の山門のちょっと手前の左手、大きな道をしばらく行くと石仏散策ルートへと入っていく掲示板が右手の方に立っている。

里山の小さな集落を越えて、山道に差し掛かって直ぐこの不動明王への案内板が有るので間違う事は無い。

案内板から手すりのつけられた石段を下っていくと、竹と杉木立が生い茂る薄暗い藪のすこしの隙間に背丈の何倍も有る巨岩が突き出していて、その正面下方にこの不動明王が彫られている。

岩は苔生し、竹林にさえぎられた光は乏しく、ここには何度来ても満足な画像を撮ることが出来ない。

所詮横着物の僕ゆえ三脚なしの手持ち撮影だから仕方がないけど、この不動さんには申し訳なく思っています。

像高1.2m、頭上に開花蓮を載せ、両足を開いてふんばり、右手には剣を持ち、ちょっとひょうきんな顔立ちにみえる不動明王立像である。

集落からも近く、このお不動さんは一つだけ、一心にお願いすれば、その願いを叶えて下さるので、「一願不動」とも呼ばれ、何時行ってもお花

は絶えることなく手向けられている。

弘安10年(1287)の銘があり、鎌倉中期の像立

撮影2011.6.22


奈良市 東狭川地蔵磨崖石仏

2011年07月21日 | 石仏:奈良

中墓寺より県道33号線で5分ほど南進すると狭川東町。

左手山手、棚田の広がる山裾に集落の家並みがまばらに建ち、狭川東公民館近くの今はすっかり廃道に近い間道脇へ突き出した岩肌に、小さな可愛い磨崖石仏さんが刻まれている。

昔は笠置から観音峠を越えてきた古道が此処を通っていたのかも??、ちょうど民家の斜面下に在って、傍らには椿の木が植えられ、その向こうに磨崖の石仏さん。

石仏は形式化単純化の進んだ近世仏??舟形光背を深く彫り沈めた中に立つ地蔵菩薩立像。

左手に宝珠を抱いているように見えるが、右手に持つ錫杖は見当たらず・・

顔容も最初からそうなのか?剥落磨耗したのか?殆ど目と口元の線が見えるだけ・・。

それでも磨崖と言うだけでも嬉しい。

撮影2011.4.24