岩船寺の山門のちょっと手前の左手、大きな道をしばらく行くと石仏散策ルートへと入っていく掲示板が右手の方に立っている。
里山の小さな集落を越えて、山道に差し掛かって直ぐこの不動明王への案内板が有るので間違う事は無い。
案内板から手すりのつけられた石段を下っていくと、竹と杉木立が生い茂る薄暗い藪のすこしの隙間に背丈の何倍も有る巨岩が突き出していて、その正面下方にこの不動明王が彫られている。
岩は苔生し、竹林にさえぎられた光は乏しく、ここには何度来ても満足な画像を撮ることが出来ない。
所詮横着物の僕ゆえ三脚なしの手持ち撮影だから仕方がないけど、この不動さんには申し訳なく思っています。
像高1.2m、頭上に開花蓮を載せ、両足を開いてふんばり、右手には剣を持ち、ちょっとひょうきんな顔立ちにみえる不動明王立像である。
集落からも近く、このお不動さんは一つだけ、一心にお願いすれば、その願いを叶えて下さるので、「一願不動」とも呼ばれ、何時行ってもお花
は絶えることなく手向けられている。
弘安10年(1287)の銘があり、鎌倉中期の像立
撮影2011.6.22