野の仏の風情が何物にも変えがたくとても良い・・・・いわんや粗末なトタン屋根の覆い屋が無ければもっと良いのだが。
ここは前回紹介の長楽寺より少し北側、田んぼの広がる奥まった山裾にある小塩池の畔。
高さ166cm、幅116cm、厚さ約35cmの大型石棺の蓋石内側に八体の石仏を見事に配していて意匠的には秀逸です。
中央の窪みの中へ2段に分けて都合四体の坐像石仏、上段の二体は定印を組む阿弥陀さん、その下には坐像の地蔵さん??
縁石には左右に二体づつ都合四体の阿弥陀さんが彫り窪めた光背の中に座して居る。
一つ一つの石仏の出来不出来よりもこの石棺仏の持つ全体像が、なんともほのぼのした感じにさせてくれて凄く良い。
なんとも付近の景観とともに記憶の底にいつまでも残る石仏さんです。
良いものを見せて戴きました。
撮影2008.9.13