愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

富川阿弥陀三尊磨崖石仏

2011年01月29日 | 石仏:滋賀

今日時間に余裕が出来たので思い出したように近くの磨崖石仏に逢いに出かけた。

何度も行ってるので上書き、写真の追加です。

拝屋と磨崖の隙間から真上を仰ぐ・・・・。

向かって右の観音菩薩

左の勢至菩薩

その下方には線彫りの不動明王。

この地を訪ねるには、車を利用するのがいい。

ここは滋賀県大津市といえども京都府宇治市と境界を接する山間部で、いわゆる湖南アルプスの背後に当たる過疎地で、公共交通機関のアクセスは悪い。

僕の住んでいる地域からはさほど遠くなく車で約30分足らずで到着する。

琵琶湖から流れ出した瀬田川が宇治川と名前を変える、鹿跳(ししとび)橋から信楽朝宮に抜ける国道422号線を南下すること約10分足らずで、信楽川沿いに建った磨崖石仏の看板が見える。

川沿いから下に下りる道路が設けられ駐車場も用意されていて、今でも耳垂れ不動と呼ばれ信仰が篤い。

元、岩屋明王院のあったところで、耳の病に霊験が在ると親しまれている。

信楽川ふちから、岩だらけの参道を登ること約10分、少し開けたところの対面する巨大な1枚岩にこの阿弥陀三尊が彫り刻まれている。

主尊野阿弥陀の顔が何処と無く漫画チックに見えるのは片方の目が碧眼のように見えるからなのだろうか?それとも顔の肉付きが阿弥陀にしては」そげ落ちてるからなのだろうか??

主尊阿弥陀坐像は像高3.64m、脇侍の観音、勢至立像はともに3.9m、鎌倉期の特徴をよくあらわしていて岩屋明王院の主尊であったと考えられている。

今ではこの石仏の前に粗末な拝所??が設けられているに過ぎず、栄華盛衰、世の習いが如しのたたずまいです。

撮影2005.5/2011.1.29