愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

神木(こうぎ)阿弥陀石棺仏(神木の大日さん):元東林寺跡・釈迦種子石棺板碑

2011年01月15日 | 石仏:兵庫

誰が何処からどう見ようが余りにも石棺仏らしい石棺仏です。

しかしこの辺りの古墳と言う古墳は暴かれ過ぎたんじゃないかと思うほど・・・。

長楽寺や八つ仏の有る小畑町からは県道79号線を挟んで東隣に当る神木集落公民館の前、通りを挟んで南側の少し高台になったところに立っている。

大型の家型石棺の蓋石内側に簡略ながら力強い定印阿弥陀坐像が蓮弁上にに座していて、地元では「神木の大日さん」の名で親しまれている様です。

高さ177cm、幅1m、厚さ28cmの大きな石材に単純な二重光背を彫りくぼめ明快な像高52cmの中肉彫り阿弥陀如来坐像を刻み出している。

枠縁には「一結衆十六人 大願衆法蓮」と左右に分かれて刻まれています。

しかし横に有る五輪搭は気の毒に・・・・こりゃなんじゃらほい。

ここから一段下がった処には釈迦種子石棺板碑も有るのですがすっかり忘れ去られたように夏草の間に立ち尽くしている。

やっぱり石棺底石に薬研彫りの釈迦種子の「バク」を刻んでいますが石棺は半分ぐらいに割れているようで寸足らず。

撮影2008.9.13