加西市きっての名所、北条五百羅漢石仏の有る羅漢寺より約2km程南方に寺山という小高い丘の様な山があって、その市村町の西山裾の小さなお堂の中に腰折地蔵と呼ばれている石棺仏が有る。
お堂は一間半四方ぐらいの簡素な覆い屋でコンクリートの基壇の上に大小四体の石仏が祀られて居る。
中央には高さ約90cm、幅約65cmの石棺蓋石を利用して刻まれた二重円光背を持つ地蔵菩薩。
腰折れ地蔵と呼ばれてるものの、ちょうど首の辺りで断裂、凝灰岩の柔らかい石質のためか、信仰が大きく手で擦れられた摩耗に依るものか顔容も定かでは無い。
身体には荒縄やバンダナ様の布裂が巻つけられてる。
左の地蔵は舟形に削られたこれも凝灰岩だと思われる石材に地蔵立像が刻まれている。
こちらは比較的顔容もはっきり残っているが、同じく荒縄を巻きつけられ「がんじがらめ」と言う感じ。
寝小便地蔵とも呼ばれていて縄でしばって願を掛ければ夜尿症に霊験あらたかだと言われる様に現在でもこの様に二体共に荒縄が巻かれているが実際は
二体共に寝小便地蔵と呼ばれているのかは定かではない。
撮影2007.12.1