愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

周遍寺参道の石棺仏(不動の尾石棺仏)

2011年01月10日 | 石仏:兵庫

夏草のまだ生い茂る中,なんとも見つけづらかった石仏さん。

ハメ塚の石棺仏から直ぐ,工業団地への新しい道路へ右折、7~800m進むと山側へと入る道路が有るので左折・・・

其の辺りの叢の中に有るとは聞いて来たものの周り一面夏草のはびこる叢・・・石仏が有るような感じでもない。

ウロウロそれらしきところを探してみたが見つからず車に乗って帰ろうとしたとき、一面の叢の中にそれらしき石の頭が出ているのを発見!!

周遍寺旧参道入り口辺りと言うが夏草が全てを覆い尽くしていて参道もくそも無い・・・

蛇ぐらいなら良いがマムシが居れば怖いなあ・・・・と思いつつも此処まで来たからにはと意を決して叢をなぎ倒し踏み分け道を作りながら石仏さんに近づいた。

近くに寄ると驚くほど立派な石棺仏、高さ約1.8m、幅90cm、厚さ約40cmもあろうかという大物。

家型石棺の蓋石内面の枠縁を残し深く彫り窪め、蓮弁状の光背を線彫りで表し厚肉の地蔵菩薩立像を彫りだしている。

珍しく左手に宝珠と錫杖を持つ古式の地蔵で、右手は与願印を結んでいるように見える。

しかし永らく参道に在って、信仰も篤かったのだろう、特に上半身の磨耗は激しく最早目鼻立ちも定かではなく、アニメ漫画の「のっぺらぼう」の様です。

実に素朴で重量感の有る堂々とした感じを受けるが、最早見捨てられたように夏草に覆い尽くされた地蔵さんに手向けられるのは自然の草花だけ。

撮影2008.9.13


ハメ塚石棺仏

2011年01月10日 | 石仏:兵庫

蜜蔵院を訪ねたあと周遍寺を訪れようと県道79号線を南下、万願寺川の橋を渡って直ぐのところに少しあやしい廻り道を発見。

何か匂うなあとと車を乗りいれて見ると,思いもかけず現れた石棺仏。

NETで調べて見るとこの辺りには状覚山古墳群が有ってこの石棺仏も此処からの出土品である石棺材を利用したものではないでしょうか??

小高い雑木林の木立の下にハメ塚石棺仏と呼ばれる地蔵立像がさびしげにたち尽くしている。

状覚山古墳群の一つにハメ塚と呼ばれる古墳があったのだろうか??,はたまたハメ(マムシ)多く居る土地だったのだろうか??

高さ約1mの平板状石棺底石に舟形光背を彫りくぼめ蓮弁上に地蔵菩薩立像を中肉で刻みこんでいる。

丸顔で柔和な顔立ちがやさしい・・・・しかし地衣類が表面を覆っていてそれ以上詳しくは良く判らない・・・・・。

しかしこの地域では気をつけていれば何処にでもこの様な石仏さんに出会えそうな気がする。

撮影2007.9.13