もうこの辺りは丸で石棺仏のパラダイス、僕が歩けば石仏さんに当る状態です。
とても全部見て歩けないし全て紹介するわけにも行かない。
神木の大日さんから南東方向へ約1km弱、車で走ると遠回りにに成って五分足らず、平荘小学校東側の道を突き当った山裾に建っているのが真言宗印南山報恩寺。
急な石段を上って山門を潜れば真正面に小さいながら大きく裳階(もこし)を延ばした様な本堂が建つ。
この寺には多くの石造品があってよく知られた所らしい。
当然僕の第一の目的は本堂裏側、寺墓横の林を背にしてひっそり佇んでいる。
高さ81cm、幅68cm、厚さ11cmの石棺側石に四体の阿弥陀仏を半肉彫で刻んでいる。
この飾り気の無い素朴さがなんともいえず良い。
横一列にに並ぶ定印阿弥陀坐像はそれぞれ線彫りの蓮弁状に坐し、舟形光背を持つ。
像容はこの辺りの特徴を踏襲して簡略明快で素朴
像の左右に南北朝期文和2年(1353)の銘が見える。
寺墓脇にはしっかりコンクリートで固められた阿弥陀三尊種子石棺板碑。
石棺側石に種子を薬研彫りしたもので、鎌倉後期、弘安七年(1284)の銘があります。
実際は良く見えないけどね。
撮影2008.9.13