Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

頭から落ちて鼻が治る?

2013-05-27 | 雑感
石切り場で水曜日に続いて格闘した。地元は朝から晴れ上がっていたが、奇岩地方は雨勝ちだったようで、午後のシャワーでほかに方法はなかった。そのような状況で一組四人しか先客はいなかった。夜のサッカーの試合があるの原因であったろうか。そして面白いことに、地元ではウィンブリーで戦うドイツのチームはバイエンルンとカイザースラウテンだと信じられていたのである。私は新聞を見てドルトムントと知っていたが、田舎ではそうしたものなのである。なるほどバイエンルンに勝てるのはカイザースラウテルンしかないと思うのも地元では当然であろう。

さて実際にとても気温が低く岩の状態も秋のように埃が立たない。登ろうと思っていた場所は上部が濡れていて断念する。そこでリードでは登ったことのない自信のあるルートに挑戦するが、頭から落ちる羽目になった。頭から落ちるのは生まれて初めてで、特に制御された転落を練習してからはあってはならないことだった。どうも足場の割れ目に左足を引掛けたまま、手が滑ったらしい。

どこまで落ちたのか心配であったが、地面からはまだ遠かった。そして新しいヘルメットを被っていたので後頭部への衝撃も全く感じなかった。少し音がしたのは覚えている。

トップロープで登っているのとは明らかに違って、ハーケンの位置があるので正しく登るとその難易度通り七級マイナスであって、その登り方が分からないととても難しいのである。最初は、割れ目を使ったりして登ろうとしたが、上の横に走った足場に乗るまでに至らない。そこまでに足場が無いからだ。

結局登り直して、漸く分かった。左に縦に走る割れ目の縁にある足場を丁寧に拾って登るのだが、手掛かりは皆右側で、体重は右方向に振って、身体の正面を左に向けてクローズの姿勢で丁度王選手のようにして登らなければいけないのである。すると左側にある割れ目上部の角を左から引くように丁度デュルファーテクニックで立ち上がるのである。すると上部の二つ目のしっかりした手掛かりに届く。それを掴みながら左側の次のハーケンにカラビナを掛けることが出来る。

こうして登る技術は熟すことが出来るのだが、これだけの作業を先に頭で描いて間違いなく推し進める読みも経験も欠けているということになる。良くに言う勘が良いとか呼ばれるもので、なかなか練習するのも難しい。そのための石切り場での練習でもあるのだが、経験を積むしかないようで、5.11を目指すためにはどうしても乗り越えるしかないようである。

反面、それ以外の場所は可成り明らかに手掛かりなどが読めるので、嘗て登った印象のように腕力を使い果たすということもなく、技術で登れるようになってきているのは大きな進歩である。

それにしても頭から落ちるということで相棒も腰の安全ベルトが抜けないかと思ったらしい。それへの恐怖で少し痩せたばかりに、小さめのものを新購入しようかと思っていたのである。腰にはねじれの様な圧力を感じたが、問題なく止まった。そして不思議なことに、登り始めるまではぐずぐずしていて、最近は絞り出すかのようにとても濃縮した膿が鼻から出ていたのだが、落下引力を掛けて頭をした逆立ちになった後はいままで膿が感じられなくなっている。もしかするとこれで治るのか?



参照:
束の間に石切り場で練習 2013-05-23 | アウトドーア・環境
雨勝ちな聖霊降臨祭の週末 2013-05-21 | 暦

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