Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

方舟の縁に右手で掴まる

2020-03-09 | 雑感
完全に胸に来た。通常ならばそれで終わるところだが、この調子で街には出られない。蟄居決定だ。何処で感染したかは分からないが、この二週間と限ると、特定される。頭痛が続き、から咳が出て、気のせいか胸がむかむかするようになってきた。近所で感染者が出ているので濃厚接触の覚えはないが、電話すれば検査をしてくれるだろうが、二週間監禁は避けたい。兎に角、明日天気にでもなれば走ってスッキリしたいが、雨が止むか?

気管支はやられても胸の病は覚えが無いのだが、このすかすかする感じは矢張り炎症ではなかろうか。息が苦しくなってきている。高度障害などに起きる状況に近い。インフルエンザで肺炎を起こすとなるとやはりコロナウイルスしかないと思う。まだ二週間ぐらいに養生期間ならハイデルベルガーフリューリンクにも間に合う。その他の会合等も症状さえなければ大丈夫だろう。但し高齢の人物とはあまり近づきたくない。何人か近づきそうな人がいる。既に土曜日には肉屋で手押し車無しに歩けない人にも近づいた。それどころか手を貸してやろうかと思ったぐらいだ。死の街に近くなってきている。「ヴェニスに死す」である。もし病院に寝込むようなことがあったらその本を携えよう。

感染した可能性も捨てきれない先週土曜日のハンス・バルテュンク・グリーンの写真整理も進んでいない。その中から現在の心境に沿うのは「ノアの方舟」の図柄である。この中の船の上につかまっているのが自分であると思っていたが、今は最早その右側に右手だけが出て縁に掴まっているのが自分自身になって仕舞った。急に状況が変わってしまった。明日のではなく今日の我が身である。

日曜日にベルリンで保健相のシュパーンが、「千人以上の催し物を控えるように要請したい」と具体的な要請を出してきたことを受けて、各州では会合がもたれる。いずれにしても各担当局に開催を申請して、担当局と協議の上に開催の是非を決めるということになりそうだ。既にベルリンのフィルハーモニーなどはその旨を声明していたので、その他の会場などもその方針で挑むのだろう。

ボンでのムジカエテルナの演奏会はキャンセルになるかもしれない。それ以前にその販売状況を覗いて驚いていた。なんとボンの劇場で117ユーロも徴収してベートーヴェンの二曲の交響曲二番と五番だ。そんなことがあり得るのか。流石に完売はしていないが殆ど売れている。まだまだ人気があるという事か。

ハムブルクのスーパーではトイレットペーパーが売り切れたと聞いた。日本人が買い占めしているのか何か分からないが、ドイツでも不可思議な事が起こっている。まさに方舟状態になりかねない。



参照:
遂に感染者が出た我が街 2020-03-08 | 歴史・時事
コロナウイルス狂想曲 2020-02-29 | 暦


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遂に感染者が出た我が街 | トップ | 覗き覗かれているのは誰 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿