Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

遂に感染者が出た我が街

2020-03-08 | 歴史・時事
遂に来た。我が市に感染患者が出た。水曜日に確認されて家族の二次感染が確認された。4600人しか住んでいない市である。まだネットで知っただけで近所から情報を集めていない。しかし既に育児所は閉鎖されているので子供の繋がりで検査された人は情報を持っているだろう。週明けに誰かに聞いてみたい。並びのような家ではないだろうが斜向かいの一角とかで、歩いて数分の所に自宅に家族中軟禁されているようだ。感染ルートは仕事の関係でイタリアから帰って来たというからワイン関係者かもしれない。

これで少なくとも今後この街で感染が広がっても私が怪しまれることは無くなった。しかし、ここまでくると恐怖で、昨晩からの咳が酷くなった。若しかしたら本格的に感染したかもしれない。蟄居しなければいけない。しかし私が街の中でうつるとすれば肉屋とか限られた場所だけで、濃密接触には程遠い。しかし最早臨戦態勢になった。パン屋でくしゃみをしていたのがいたが、それだけでも大胆な奴だと思った。

個人的には既に出来るだけ金の受け渡しでも手を触れないようにしている。平素は素手感覚派であるが、親近感よりも今は出来るだけ触れないようにしたい。それでもと思うのはもう特別な関係でしかない。暫くは疑心暗鬼になると思う。

イタリアの町の様に我が市が閉鎖されてしまうとなるとそれは耐えられない。いつものスーパーにもいけない。それどころかパン屋にも行けない。行けるのは肉屋だけで、それも閉鎖するに違いない。そのような日常は耐えられない。更に復活祭までに解放されないと一体どうなるのだ。山を越えて夜逃げをするのか?まるでコルディッツ大脱走である。

またWEBCAMのワイン街道の風物詩ギメルディンゲンのアーモンド開花祭りが中止になった。その街での感染者は見つかっていないが、ワイン祭り程濃厚接触する催し物は無い。初めて会う人とグラスの廻し飲みや腕を組んでなどはデフォルトだ。それも結構遠方からもやってくる人で賑わう。感染ルートなど特定できない。全く駄目だ。そんなことをやっている時ではない。出来れば六月の我が市の祭りも中止になって欲しいぐらいだが、既に避難計画を立てているが、さてどうなるか。逸早く終息して欲しい。

2016年産シャルツホーフベルガーを開けた。先日下位の2015年産を開けて熟成が必要だったので天候的に弱い年のリースリングを開けた。これまたジューシーで旨い。苦みもあるのだが、果物の皮若しくはグレープフルーツの苦さと果実風味がとても嬉しい。風味がよい。グラスに若干蜂蜜臭があったので貴腐が入っていたのかもしれない。

要するに2016年の出来はそれほど良くなくて早めに飲み頃がやってきているということだ。グランクリュもあと五年もしないうちに飲み干せる年度だろうか。しかし酸は生きているので全く慌てることは無い。だからそれだけの金額を出しているのだ。来月ぐらいに2019年産も試飲に行けるか?

ニューヨークフィルのもう一つのプログラムは、アムステルダムのマーラーフェストと同じで、巨人と若人の歌である。更にオランダのヴェーゲナーの曲が付くお得ものだ。なるほどそちらの方は売れ行きが良い。正直どちらのプログラムの方が価値があるかは何とも分からない。但し、放送で聴くとやはり特別な管弦楽団で、音が分厚いだけではない底力も感じる。じっくりと聴いてその世界での価値を吟味しなければいけないだろう。



参照:
月末に際しての想い 2020-01-28 | 雑感
コロナウイルス狂想曲 2020-02-29 | 暦

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