Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

怖くないコロナ第二波

2020-06-12 | 雑感
さて愈々夏以降の事を考える。摂氏30度近くが予想されていたが陽が出ずに朝から寒いぐらいだった。金曜日に暑くなって、次は一週間あとだ。北ドイツの方が天気は安定しそうだ。夏服で寒いという事はないだろう。もう一つのコンサートの席も決まった。残念ながらいい席では無かったが、続いて二つ目のコンサートでいい席に移るので満足度はその方が高い。安い料金しか払っていないのだからあまり文句は言えない。

スェーデンからの放送を観てそのソーシャルディスタンシングには呆れたが、確かに状況が悪く、合衆国よりも増え方が多い。もうあそこまで放ったらしてしまうと制御できないのだろう。幾ら何をやっても収束に向かわない。初めから集団免疫は効かないと分かっていたのに、国民はフェークニュースに騙されたのだろうか。取り返しがつかない。

合衆国もまだまだ収束には遠そうだ。ニューヨークのフィルハーモニックが年内の公演をメトロポリタン歌劇場に続いて断念した。客席数の制限とか手間を考えると収益性が全く見込まれないのだろう。ベルリナーフィルハーモニカーが11月にお披露目ツアーをする予定だが、これでカーネギーホール公演は難しくなったと思う。その前にシカゴ、ここがキャンセルになればツアーも中止であろう。海外からの管弦楽団を迎えて少数の入場では採算が合わない。

一刻も早くツアーが中止になれば、11月のバーデンバーデンでの公演が拡大される可能性もある。重要なのはその時点でどのような編成でどのような公演が可能かだ。復活祭にやれなかったことは沢山あり、「フィデリオ」の公演も練習は完了していた。歌手さえ揃えば公演の可能性はある。マーラーの六番も期待したい。

ザルツブルクに続いてルツェルン音楽祭が秋に何を補うかである。現状から九月には大分解放される可能性があって、少なくともオープニングツアーのザルツブルクの二夜は同じように計画通りの日程で再開催が可能だ。入場券が三分の一と成ると数百枚しか出ないので、ロッシュなどの大手のスポンサーに渡るととても入手は難しくなる。

個人的な興味からは、ブラームスの交響曲四番を二種類のプログラムで聴きたい。室内管弦楽の浄夜と演奏されるものと当初通りヴェーベルンの「パッサカリア」と演奏されるプログラムの二種類を聴き比べてみたい。元来のプログラムはベルリンでもザルツブルクでも演奏されないが二月後にアルテオパーで演奏されるかどうか。収容人数よりも舞台に乗れるかどうか?必要条件としてその間に感染状況がよくなっているかどうかである。するとバーデンバーデンでの公演も可能性が広がる。

月末29日にはミュンヘンでシェーンベルクの室内交響曲一番とマーラーの歌曲編曲、シュトラウスの町人貴族に、ストラヴィンスキー「プルチネッラ」がペトレンコ監督の指揮で演奏される。僅か五十席の椅子取りゲームとなる。シーズン終了演奏会となっているが、ガラコンサートが七月にあるのではないかと此方もルツェルンのような特別企画になるのではないかと思っている。

歌劇場が張り出し舞台などを上手く使って、オペラ歌手を集めてオペラガラをするのは最も容易だと思うが、なぜまだ実現化していないのだろうか?観客席の問題があるが、パブリックヴューイングを入れてスポンサーさえつけばそれほど問題はないと思う。兎に角いい歌手を集められる。

コロナの第二波が心配されているようだが、変異してその感染力が強まらない限り、社会的な秩序でどうにでもなると考える。市民が皆身体に覚えたことなので、繰り返すことは何時でも可能だ。微調整が出来るようになっている。

2015年産テュルムベルクを開けた。酸は表に出ない年度だが香味が良かった。完熟だが、南ティロルのワインのように核があって重みではないレモンのようなトロピカルの苦さがシュナップスの様に効く。陽射しが強くて暑い夏だったが傷みが無かったという事だろう。リースリングらしくはないのだがアルコールとしては素晴らしい。風味は培養酵母の影響もあるだろうが素晴らしかった。



参照:
年末年始のリストアップ 2019-12-18 | 暦
手袋つけての館内移動 2020-06-10 | 文化一般

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