Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

難しい重量配分の重要性

2024-03-11 | 生活
二十年以上振りで直った。バスへのドアーの底がタイルにひっかる現象は新装の部屋に住み始めて十年以内に起きていたと思う。床が濡れたり、衣紋掛けをドアに吊るしたことで、ドアの底が膨らんで、上のヒンジが下がって来て起きていると感じていた。勿論出入りに支障が出るものでもなく、開く時に自動的にブレーキがかかる程度の感じであった。

しかしここ数年で明らかに底が擦れて停止するようになって来ていた。いずれ改装することもあって放っておいたのだが、ドアが軋むよりも気持ちが悪いので、上のヒンジが緩んできているものと思って、修正するべき叩いてみたり接着剤で補強したが、直ぐに元の木阿弥となった。

そうなればドアを外して、ヒンジの根元を埋め替えなければいけないと思った。ドアーはそれなりに重いので、思い切りが必要だった。外してヒンジの根元を抜いて、そこに接着剤を塗布して叩いて埋め込む。この際にヒンジを洗って通常は手が届きにくいところを掃除しておく。

所定通りに24時間はドアを外したままにしておいた。完全に乾燥したかどうかは確かめようがないが、嵌めてみることにした。足の甲を使って持ち上げながらと思ったが、重くて二つのヒンジの穴を合わせるのが難しかった。そこで板とバールを組み合わせたりして、ドアの底を浮かしながら二つの穴を合わせた。

そこで気が付いたのは、上のヒンジの方が若干上付きで、下に合わせただけではまだ上は入らない。要するにドアの荷重は上のヒンジの方が多かったということで、非合理が分かった。上のヒンジの方が遥かに梃子が掛かるのにである。薄々問題点は安普請の内装にあることが分かってきた。

そこでやることはその高さを調整することで、ヒンジの差し込みにリングを挟めば高さが調整可能となる。上手く手元に硬いパッキングリングがあった。少し考えれば、上に嵌めるよりも下のヒンジにリングを嵌めることで、荷重バランスを下のヒンジに集めることが可能だと分かった。

リングの厚さ0.5㎜でも上がれば上のヒンジでの梃子も大きくなるが、荷重が少なくなるので絶対有利になる。完璧であるが、これで上のヒンジが緩んできても簡単には底をつかない筈である。要するに建て付けが悪すぎたのだ。こういうことはリフォームを履行するときの参考になる。

車も一番難しいのはカロッセリーの荷重配分だと思う。BMWが取り分け優れていたのはそれで、後輪駆動を前提としてもメルセデスは前への切れ感が鈍かった。前後の車軸への分散が半々の筈だが、ブレーキで頭を突っ込むと変わる。四輪駆動になった場合のBMWはどんな感じになるのだろうか。



参照:
これ以上にはない車 2024-03-09 | 雑感
大工仕事が得意な素人 2017-07-26 | 生活

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