Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一昨年振りの金鳥の夏

2019-07-19 | 生活
眠い、気候が良くなると睡魔との闘いである。事務仕事は一つ一つ片づけて行かないと埒が明かない。単純労働になるとまた余計に眠くなる。中々手元が捗らない。椅子に座っているのか、椅子と一体化しまって分からなくなる時がある。エコノミー症候群にならないように水分の補給をしないと、室内は涼しいほど乾燥度が分からなくて危険である。

お湿りがあったので、一昨年振りに金鳥を燻した。チクッと来て黒いものが飛んでいたからだ、更にさされる前に火を点けた。久しぶりの使用で分量が分からなかった。古いものを使い切って、可成り強く喉に来た。更に翌日も部屋が匂っていた。強力である。体感温度の差が厳しいので若干体調が優れない。

BBC3で四月のベルリンでの定期演奏会の中継録音を聞いた。先日NHKで放送があったばかりの同じ音源である。アンコールの間合いも同じだったので提供されたのは綺麗に切ってある音源らしい。放送を聞いていた時はハッキリしなかったがハイレゾで録音したものを再生すると、中域の艶っぽさに反して高域の倍音成分が伸びていない。これは知られているMP3の音ではないかと思った。そう言えばこの局も放送直後のみならず放送中から巻き戻して聞くことが出来る。つまり何らかの形態でオンデマンドされているという事になる。残念ながらBBC3の音質はあまり役に立たないとなる。

途中経過を纏めると、中継放送で最も良い音質のストリーミングを提供しているのは、サラウンド放送を出していない放送局で、更にMP3などのオンデマンドや時差再生機能を提供していない放送局となる。概ね合衆国の放送局は良くて、オンデマンドがあっても別枠で明らかに劣化したMP3を提供しているので分かり易い。生放送と録音放送の音質の差以上にストリーミングの規格がその音質を定める。今までは生放送で録音して、音質の良い放送局の再放送をあまり重視していなかったため結果間違っていた。身近ではSWR2とかHR2のこの条件に当てはまり生中継も録音もPCでも素晴らしい。TV局も同様でオンデマンドと変わらない音声を流している番組もある。

放送のアナウンスで興味深かったのは、ヨハネス・デングラーをホルンファンの皆様に紹介していたことで、勿論ドールのそれとは全く異なることが話題になるので、先に情報を流していたという事だろう。バーデンバーデンでの再演は二回ともドールで、勿論夏のツアーもその筈だ。但し一回目は良かったが、二回目は出過ぎていた。あれだけの名人であるから、幾らでも合わせれる筈だと思うが、どうしても上に出てしまう。デングラーのベルリン行き再考もあるのだろうか?

フォンカラヤン没後三十年でその録音について挙がっていたので、自分も手元にあるLPをざっと頭に描いた。嘗ては結構集めていて、CDこそ最後の録音とかムターとのデジタル録音とかしか限られたものしかない。しかし結構重要な録音と思われるものも沢山ある。しかし、キリル・ペトレンコ指揮の演奏をつぶさに観察する様になってから、資料音源として今後も使えるような代物は皆無と理解した。いい加減な指揮しかしていないからである。それで結局代表的なLPとして挙げたいのは三枚の第一家庭電器のオリジナル45回転LPである。これはHiFiチェック用に販促の一環として東芝EMIの協力で出していたものだ。タンホイザー序曲とかまだいくつかのカラヤン盤もあるのだが手元には三枚。これで丁度いい感じだ。「パリのカラヤン」と題したLPも宇野功芳曰く「命を掛けない」一生懸命な演奏で、まさしく本領発揮と言うようなLPである。この三枚だけで決して皮肉では無しにフォン・カラヤンの芸術を代表させられると思う。



参照:
ぼちぼち晩夏の準備 2019-07-12 | 音
特異日「七人の眠る兄弟の日」 2017-06-28 | アウトドーア・環境
コメント
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