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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

南独のもの北独のこと

2011-11-25 | 料理
シュヴェービッシェ・フュルヒテというのを何時のパン屋で購入した。乾燥果物が入っているために新鮮なケーキと比べても安くは無い。一般的にはフルーツケーキと呼ぶのだろうか?名前の通りシュヴァルツヴァルトの東側でのクリスマスケーキの焼き方といっても良いだろう。そもそもシュトレーンというのは南ドイツのものではない。

早速、二切れほど厚切りにして、食前にボージョレーヌーヴォーと試した。これがとても合うのだ。ヌーヴォーの楽しみ方としては、こうした甘いものとの組み合わせが無難なところだろうか。もちろん夕食のロール焼きにはこのワインを合わせる。

パン屋でクリスマスクッキーの試食をして帰り道、先日の日曜日に二時間以上通行止めになっていたワイン街道即ち国道271沿いに添えてあった献花を見つけた。ヘリコプターも飛ばず、ちょうど直線三キロほどの高速の出る町と町の中間にパトカーが止まっていたので、大事故だとは想像していた。即死だったのだろう。

スズキはVWとの紛争に対して調停を申し出た。数ヶ月以内に調停案が出るようだ。しかしVWは既にスウェーデンのスカニア社との同様の闘争で十年の時間稼ぎをしたのでも分るように、スズキのフィアット社へのディーゼルのパートナー代えを阻止するためには十分な資金力も時間もある。そのため、VWとの協調を良しとしないスズキの現幹部とではなくて次期の幹部といずれ決着策を検討することになるだろうとしている。



参照:
待降節の断食と猶予 2006-12-20 | 暦
そう言うことなのである 2011-11-21 | 暦
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酸の量感と質が決め手

2011-11-07 | 料理
ダルマーヤのコーヒーが安売りになっていたので買った。何時ものプロド-モであるが、今回はアラビカ種百パーセントと書いてあるのに気が付いた。大体想像していたが、ネットで調べた。

そもそもブルーマウンテンの配合がどれぐらいで、あとはエチオピア辺りのアフリカンコーヒーを混ぜてあるのだろうと感じていたのである、そして、そのアラビカ種とは、特別な栽培地域のブルーマウンテンを含む品種だと分った。つまり、プロド-モにブルーマウンテンに共通する特徴があるのは間違いではなかったのである。

謂わばそれが百パーセントだとこういう味になると言うことで、決して安くはないのだが、ミックスによりをかけているというものではないということも分った。要するに比較的原料を厳選して、上手に煎って商品化しているということであろう。

安売りで五百グラム四ユーロを切る中では、ヤコブスのクロェ-ヌンク、カリタのモンタナ、先日はハムブルクのタルホフェンのアイレスというのを試した。やはりプロド-モが一番飽きが来ないコーヒーで香りも高く牛乳にも相性が良い。モンタナも酸が効いているので夏のブラックカフェーには良いのだが、冬には濃くが足りない。

結局、最終的には酸の質感と量感であると、これまた香り成分と合わせて、リースリングの鑑定と非常に似通っていることになった。



参照:
文化には感じない先端恐怖 2010-08-03 | 雑感
スーパーで新鮮な出会い 2008-07-29 | 料理
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距離の伸びそうな冬模様

2011-10-25 | 料理
日曜日は八キロコースを久しぶりに辿った。パン屋へと向かう国道脇は霜が下りて真っ白であった。川沿いの道で、偶々先に通り過ぎた親仁さんをゆっくりと後ろから追う体制になったので、ペースメーカー代わりになった。山登りの前に十二分の経過であったので流した割には可也早いと思ったが、後ほど過去の記録を見ると十一分台でも走っている。

その流したのが効果があったのか、山登りでは走らなかったが、楽に二十二分間掛けて坂を登りきり、水平道から駐車場まで一気に走り切った。その結果、コース自己最高の五十三分を記録できた。

途中、ノルディックウオーキングのストックを持った白髪のばあさんが走っているのを追いかける形になり、追い越すときに何時ものライヴァル意識の強いばあさんと確認できた。そのばあさんに最後まで抜かれることなく走り切ったのが記録であった。何時の日かこのコースを五十分を割って走りぬくことがあるのだろうか。

冬タイヤに取り替えたが、以前に問題となっていた夏タイヤにガラスが刺さっていたことを思い出させてくれた。要するに、春にタイヤ交換のときは新しいタイヤにしないと、もはや亀裂が入ってしまっていると言うことであり、溝も可也消費してしまっていたのである。

そのようなことは記憶からも消えてしまっていて、こうして書き記しておかないと半年後には忘れてしまっているのである。夏タイヤが必要になるが、今回は新しい冬タイヤが必要なくて助かった。来年の秋には冬タイヤも替えなければいけないのだろう。今年の冬は可也走ることも多くなりそうである。

車のボックスアクションの日程を上手く選んでいると思ったが、なるほど先方が言うように先週末にはもう摂氏三度以下もしくは零下になっていたことを考えると「なんとか間に合った」となるのだろう。

週末は赤ワインそれもピノノワールを二本一人で開けた。鳥のワイン煮に使ったのでもあるが、ゼーガーの2009年産シュペートブルグンダーとユラの2008年産ピノの二種類である。前者は若干甘みが気になるが価格ではありえないほど質は高く、後者はフランスではありえないほど酸がしっかりしていて全く飽きることがなかった。



参照:
セメントが柔らかくなるように 2011-01-29 | 試飲百景
あとの祭りにならないように 2011-07-03 | アウトドーア・環境
適当に行程表などを作成して 2011-05-15 | マスメディア批評
冬の練成週間を終えた疲れ 2011-02-14 | 生活
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テンプーラペラペラ

2011-10-20 | 料理
独日協会の月例会に出かけた。一人が注文した天麩羅がとても芸術的であった。味筋も予想できるがとんでもない日本食である。

私はビーフンを探すのがそこにはおかしなヌードルしかない。本格的な中華もあたらない。

結局いつものように照り焼き北京ダックを食した。せめて米が白飯であると良いのだが、チャーハンである。

其々は不味くなくとも、量が多く、半分もしないうちに飽きてくる。そうなると豆板醤や胡椒を掛けて誤魔化すのである。安く腹が膨れて体が温まるぐらいがせめてもの取り柄であろう。

サーモン寿司やらなにやらバイキングで取り放題でもそれほどうまそうなものは見つからない。日本での食事と比べて、日本製の材料も殆ど使っていない分、放射線の汚染の心配が無いのが取り柄であろうか。

日本語を話すお嬢さんがいたが、大江健三郎は私などと比べられないほど日本語が流暢で、傍で聞いていたが早口でその内容が全く理解できなった。恐らく日本のティーンエイジャーが話し方はてんぷらぺらぺらとこうしたもので、内容も分らなく、言語として何一つ伝わらないように感じた。



参照:
なんちゃって日本食を体験 2010-12-15 | 料理
たらふく食べれる中華和食 2011-02-16 | 料理
期限切れ偽装まぶし丼 2008-07-05 | 料理
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友好国フランスの近隣諸国

2011-07-23 | 料理
最新の世論調査では、再び合衆国が連邦共和国にとってもっとも信頼できる友人として返り咲いた。一時は、フランスが合衆国を抜いていたのだが、対仏関係の冷え込みもあり、確執のほとぼりが冷めた合衆国が18%のフランスを抜いて22%の信頼度を得た。

重要と思われる対外関係に関しては、フランス、合衆国、英国、ロシア、中国に続いて日本が入っている。十年前には47%でフランスに続いていたが、福島を起こしてしまうような国には何も期待など出来ないから当然であろう。余程の新技術への投資や社会文化的な躍進がない限り、もはや重要視されるような国とはならないであろう。

さてフランスとの友好関係で旅行をした。いつものことながら、トイレットが少なく、シャワーの足りない宿泊や住居の特徴は今でも変わらない。ビデはあっても、シャンパンを冷やすために使うぐらいだから、それほど習慣的に使っているものもそれほど多くはないようだ。

今回の経験で特に興味深かったのは、そもそもフランスではないサヴォワ地方の料理に対してのフランス人の態度だった。リヨンからブルゴーニュの彼らが直ぐに気がつかなかったのは、オート=サヴォワで出たスープの食べ方である。その前に地元のチーズが出ていたのだが、それをスープの中に放り込むことは誰も気づかなかったのである。さらにどうしても皮を剥こうとすると、小屋の主人は「ツーリストはな」と仕方ないなという顔をする。あとで知ったのだが、こうした食べ方をするのはレマン湖を囲むスイスのフランス語地域でも同じようだが、これまた今まで気がつかなかった。

メインはパスタのチーズグラタンであるが、ドイツで言うケーゼシュペッツェレであり、その小さなパスタのことをフランス語では確かコキレッテと読んでいたようなのだ。
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たらふく食べれる中華和食

2011-02-16 | 料理
なんちゃって日本食、第二段である。称して照り焼きダックライス。これにはヌードルヴァジョンもあるがこれで十分だろう。北京ダックの切り身に照り焼きソースがたらしてある。ライスは焼き飯よりは軽く、卵が入っていないのであっさりしていて、食べ残しを再び食卓に使っている感じは少ない。

味付けは照り焼きソースの甘みが気持ち悪いが、そもそも丼ソースとかお好みソースとかはあんな味ではないのだろうか?何よりも量が多く、なかなか食べきれない。そして価格は十ユーロを割っている。

ビール一杯とチップを入れて14ユーロで、たらふく食べた。価格とそのオリジナリティーで先ずは合格。中華和食として食べられないことはない代物である。
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肯定に満ち溢れる朝食の悦び

2011-02-07 | 料理
昨日宣言したように、朝起きして、森に出かけた。まだまだ明けるのが遅いので、朝起きが億劫である。それ以上に、覆っている霧の上の青空が気になりながらも、気温は氷点前後で今ひとつ活動的にはなれない。更に慢性的な疲労感が月曜病と共にやってくるのである。

パン屋に寄ってからも、入れる筈の気合よりも、何とか手軽に済ませてやろうとする気持ちの方が強く、実際に短いコースを登って降りてきただけである。それでも、登りの後半を駆ける事が出来て、前回は歩いたことを考えれば、それなりに十分な負荷を掛ける事が出来た。

それにしても心肺機能の疲れと言うか、重たさが気になっていたので、本当に走り通せてそれなりの最高速度同タイムで駐車場に戻れて、更に自信がついた。体調不十分のときでも、ある程度の運動能力を発揮できるようにするのは一つの重要な目標である。

先週の金曜日の室内クライミングは二時間ばかりの短いながらも集中した運動だったので、その後に疲れが残っていた。特に肩などの上半身は、思いがけずに酷使していた下半身よりもあとまで疲れが残っていたのである。坂道を重めの靴を履いてジョギングすると、上体を強く鋭い腕の振りで上手に使う必要があるので、駐車場に降りてきたときには肩こりが完全に解されていた。

運動の疲れを他の運動で解していく感覚は色々なトレーニングをするようになってからなんとなく実践してきているが、全身疲労が溜まらない範囲でそれが出来るようになると素晴らしい。それでも、やはり五分も走るとやはり辛い思いもある訳で、強い動機付けがないとこうした鍛錬は続かない。

春らしくなってきたが、まだまだ謝肉祭には一月もある。もう暫くはなかなか寒さと生温さの間で体調維持が難しい。今晩は、肉屋で取ってきた煮豚のほっぺたや腎臓で、もう一息吹き込みたいのである。またストラスブルク風鴨のリレッテを購入してきたので、これを塗ってまた新鮮なパンを楽しめるのがとても愉悦の想いなのである。

朝食の喜びは、何か他のものとは異なる肯定的に満ち溢れているのである。いつもの月曜のことで忙しいような気持ちだけであまり仕事は捗らなかったが、こうした朝は希望に満ち溢れていて何よりもである ― それでもこうして夕飯の豚煮の前にピノグリとおつなデリカテッセンを愉しんでも何一つ否定的なものもないのである。

昨年の今頃書いたものを読むと、今年とは全く違う昨年だったことを思い出す。似ているのはこの時期特有の心理的な弱い一種の欝であり ― やはり氷河での新雪スキーもしていないので強い日差しを長く浴びていないヴィタミン不足などの影響もあるようだ、十一月のそれを今年はあまり感じなかったのと反比例しているかもしれない。それでも少なくとも新しい靴を買ってから一挙に生活がスポーティーになってきた。冬休み無しのフリークライミング鍛錬の成果もあるのだろうが、こうなれば未だ嘗てなかった状態で本格的な春を迎えるのが楽しみなのである。
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あっと驚く、びっくり水

2011-01-25 | 料理
安いスパゲッティがスーパーのブランドで出ていた。以前買っていた安物イタリア物に代わるように提供されている。五百グラムで34セントほどのものだから、三回で食べても安く、四回ならば一食あたり七セントであるから、四合の米34セントと同じである。基本的には麺類の方が米よりも高い筈であるが、同じ価格となっている。

スパゲティの安いものは美味しくは無いが調理の仕方によっては十分に使える。今回のものも初めての購入であったので一袋しか買わなかった。しかし、袋に書いてある調理法通りにすると、前のものとは比べられないほど美味く、ブイトーニより美味い。バリラには落ちる。その秘訣がなんと驚くなかれである。

七分の茹で時間に続いてびっくり水をしろと書いてある。こんなスパゲティーは初めてである。そこで茹で上がりをさっと水に通してみた。びっくり仰天の麺の締まりで、まるでイタリアでのパスタと同じぐらいに美味い。ぴちぴちしこしこのスパゲティーで尚且つそー図が良く滲みる。

イタリアのお店でも調理場では乾麺を茹でてびっくり水をさせているのではないかと疑わせるほど上手に茹で上がった。追加で購入して、今度はどんなソースにするかが楽しみである。

テッシンで購入したメルローの高い方を飲んだ。数フランだけもう一つのものより高価なだけだったが味は大分上であった。スーパーの価格のつけ方は多くの人が何度も試飲して決めているので、こうした差が蔵出しを買うのと同じように出ることもあるのだ。その反面全く見当違いの価格設定は、蔵出しではありえないぶらつきである。スイスのメルローは、ポメロールのようなボディー感が無い代わり、ワインのロールスロイスには無い深みと複雑さがある。

一昨日開けたロベルト・ヴァイルのキードリッヒのオルツリースリングは大変素晴らしくて驚いた。2009年産のラインガウは素晴らしいが、その中でもヴァイルはスレート土壌のリースリングとして、そのテロワールの出し方は天下一品である。同じワインを秋に飲んだときと比べて、更に開いて来ており、鉱山でトロッコに乗って進んでいくような鉱物臭さが美しく広がる。熟成が進むと行き過ぎになりそうだが、新しいうちにこうして愉しめば、本当に品が良い。ナーへのシェーンレーバートは異なった意味で、ヴァイルのリースリングはスレート土壌のリースリングを代表する逸品である。2009年以降は、これなくして辛口リースリングやスレート土壌を語っても仕方なかろう。
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安心で健康に良い冷たい食事

2011-01-09 | 料理
クリスマス前に備蓄した食糧が殆ど底を突いた。そうである明日から肉屋も再開する。それでもまだもう一回分のザウマーゲンは残っている。そんなこんなで、先週はシュヴァールテンマーゲンのサラダを作った。

一般的にはハムサラダとして親しまれているものと変わらないが、燻製の掛かったシュヴァールテンマーゲンは、それ程ソースの味はしみないが、肉やにこごり自体に歯ごたえがあり風味がある。古くなってきた野菜と混ぜ合わせた。それよりも何よりも年末に購入したパンが固くなりかけていたのであった。ちなみにごひいきのパン屋が開くのはまだ一週間先なので、なんとなくまだ松の内である。実際、クリスマスツリーが残っている。

チーズは、ストラスブール風にはその中に入れずに、分けて食した。ワインは何を開けえたか覚えていないが、恐らく2009年物のPCクラスであったろう。

冬場の冷たい食事は、夏の野外やバルコンで食するそれのようには美味くはないが、十分に暖まった部屋で一杯引っ掛けるには最高である。それに七草の鏡餅のように熱くて喉に引っ掛ける心配も無いので、安心である。
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寝正月で会得したことなど

2011-01-02 | 料理
まことの寝正月である。一年の最初の三十時間で二十四時間ほどは寝ていたであろう。貝合わせなどと正月らしいことをしていたのだが、その蠣の毒が頭に廻ったのか、はたまたチャンポンの飲酒量が多かったのか、ノイヤースコンツェルトのラデツキィー行進曲の手拍子すら覚えていない。

意識が戻ったのは日が暮れてからである。食欲も無く辛うじてリンゴを食して再び眠りに就く。チャンポンで飲んだもので危なそうなものの筆頭は、バッサーマン・ヨルダン醸造所のプレゼントで貰ったプロセコぐらいであろう。流石に2010年の新酒であるピノブランが悪い酒だったとは思われないが、前回空けたときに比べて今回は嫌に美味すぎた心象はある。昨晩の大晦日に開けていたものである。

恒例となったソヴィニヨン・ブランはこれまた素晴らしく。トロピカルフルーツ飲料のような赤いグレープフルーツ味の線は食事よりもそれだけを愉しむような屠蘇のようなありがたいワインであった。昨日の残りであるペッヒシュタインの2004年ものはその蠣に大成功であった。2001年に続いて、2002年産は燻製物にと評判の高いこのリースリングであるが、2004年産はその新鮮さからしてまた酸の肌理の細やかさからして勝っているかもしれない。糖を敢えて残し気味にしてあるようだが残糖感としての分離感が全く感じられない熟成をしており、更に良くなってきているようである。追加予約を決定 ―、 大晦日に食したパタゴニアのイタヤ貝の方が良かった。

二時間半で即席で作った弁当箱では想定外に、煮物が美味かった。醤油を一切使わずに、天然昆布と天然鰹だしで僅かな塩と味醂だけを落として、大根とジャガイモと人参をジックリ煮たものである。シュヴァルテンマーゲンのスライスの下にフェルトサラダの白ゴマソース和えが敷いてあり、これも必ずしも白ワインに悪くは無かった。燻製サーモンのライム搾りも良かったが、炭水化物無しでは鴨の胸肉は塩気が効き過ぎていて、ニシンの芥子付けも味が強過ぎた。メインの蠣は東海の潮がなかなか良かった。初めて食べた夏のエディンバラでの北海のそれを思い出す。ちなみに料理時間の十五分ほどは貝を開けるのに道具を探したが、ヴィクトリノックスの三種類のナイフや穴刺しで上手に開くことを会得した。

体を動かして鍛えるようになってから、大分寝る体力がついてきた。但し腰だけが長く仰向けになっていると駄目である。

ワインは、名門バッサーマン・ヨルダンが品質の悪い裾物商品で商売するようになっているのがまことに心外である。もう二度とビュルクリン・ヴォルフの品質に追いつくことはありえないだろうが、少なくとも名前を貶すような商品だけは控えて頂きたい。規模が大きすぎるのだろう。
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ゲのゲとジョウのジョウの話

2010-12-25 | 料理
電子メールによる挨拶を世界中に配信したが、遅くなり過ぎなかったのか、それともネットの方が既にそれに備える体制が出来ているのか、二時間もしないうちに多くのお返しなどの反応が集中してあった。ニ三年前とは違って、イヴにPCの前に座るのが普通になってきている証拠である。逆にこれからは反応が遅いと不思議に思うようになるかもしれない。

第九交響楽の録音を急に聞き出した。気になったことがあったからだが、とても面白く、大分理解できたこともあった。今晩も時間があればカイザー教授のそれについての文章を読んでみたい。暮れの第九ブームには便乗したこともなかったのだが、色々と分かるとそれもなんとなく理解できた。

そしてよく飲んで食べた。風邪気味のところで飲み過ぎたので、アルコールが体に残っている。この残り方は、バッサーマン・ヨルダン醸造所のワインの酸の灰汁に関連しているように思われる。今回の2007年産よりも2009年産の方が木樽を使うようになっているので更に質は上がってるだろう。また、外回りの責任者には日ごろから圧力をかけているので悪くはならないだろう。まあ、明仁天皇陛下は我々とは違い量を飲むこともないだろうからこの差には気が付かれないであろう。明くる日とかにも飲まれないだろうから、余計にその差は分かりにくい。

こうして直接比較すると、1990年代の終盤から2000年代の初期には、ブュルクリン・ヴォルフ醸造所と他の名門醸造所との実力差はクラス違いであったのだが、自らの店頭の者も実際に醸造している者もそれに確信を持たないどころか十分に気が付いていなかったように思われる ― 要するにお客さんへのグランクリュの勧め方がまだ確立していなかった。価格においては十分にそれだけの値札が付けられているが、顧客さんもその差異については十分に理解していなかった。ドイツで一番高額のグランクリュを輩出して、それをこの十年間それを牽引してきて、そしてまだ今後もその地位は当分揺るぎそうにはない。

それでもバッサーマン・ヨルダン醸造所のイエズイーテンガルテンは十分に素晴らしかった。前回に飲んだ2006年産とは比較にならない。しかし、その酸の重さや質にはもはや最高点を与えられない。レープホルツ醸造所の酸と比較すれば一目瞭然である。甘さと酸の量感でバランスをとってもそれはバランスが壊れだすとどうしようもない。もう少し、葡萄に投資すべきである。これはこれで見事だったのだが、腹立たしいのは、この侭、熟成させてもそれほど大きな開花をしないことがわかるときである。やはりステンレスの樽では駄目だった。親方が漸く認めた通りである。

昨日からの雪は止んだが、また明日降るようだ。これでここでは三度目かのホワイトクリスマスを迎えることが出来た。外気温は零下七度からまだ冷えそうであるから、月曜日の朝にどこかを滑れたら面白いと思っている。そのように合衆国の三世の遠縁のものにはメールした。

それにしても雪の休日の静けさはなんと素晴らしいものだろう。毎日がこのような感じであれば、どれだけ創造力が働くだろう。日曜日に商売するなどは下の下である。とは言いながら、昨今は法的に可能となった、日曜日の焼きたてのブロッチェンの美味いこと。
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膨らみ過ぎて破裂しそうな期待

2010-12-23 | 料理
大体買い物を済ました心算だ。万が一何か気が付けば、また明日買える。なによりもパンと肉を回収してきたので落ち着いた。

想定外は肝心のザウマーゲンで、残念ながらというか少々予想はしていたが、膀胱と相成った。しかし、文句をつけるまでもなく二つに別けて貰っているので、二回も暖めて食せる。クリスマスともしかすれば大晦日の二回、二種類のワインで楽しめることになる。当然の事ながらクリスマス中に完全に最初の一個は疑いなく片付いてしまう。ザウマーゲンに追いかけられる夢を見ることもない。更に摘め残りの栗が普通以上に入っていないかと期待している。燻製のシュヴァールテンマーゲンの色が今まで見たものよりも強く、これはまた新年が楽しみになる。

〆て51ユーロで、先ニ週間はあまり肉を買う必要がなくなる。これを安いと思うか高いと思うか。

それは春に続いて今また話題になっている最高車マイバッハの価値についてでもある。復活させた2002年当時は年間1500台の販売を目標としていたが、200台ぐらいに落ち込んでいて、殆どはホテルの送迎車として使われているようだ。フォルクスヴァーゲン社のベントレーが趣味での保有ならば、ダイムラーがアストン・マーティン社とマイバッハについて交渉に入っている噂を否定するのも仕方ない。恐らく開発費などは特別に掛かっていないのだろう。

中国や米国でもっと売れるかに思われた高級車もリーマン危機後は特に売れなくなったようで、少なくともドイツの超高級車の購買層には余り人気がないようだ。そもそも運転手無しでこの大型の車を駐車したりするのも厄介であり、爺車と呼ばれて、マセラッティーやロールスロイスに比べても若い女にもてないと敬遠されるようだ。そもそもこうした車に態々大金を支払う趣味人に新興成り金が多いことを考えれば、世界で最も高品質な乗用車だけでは魅力が少ないのだろう。それよりも質感の低下の激しいSクラスを製造技術などの改良で高級感が出せるようにして欲しいものである。

パン屋では買い物袋を貰ったので、これからこれをもってパンを取りに行くのがまた楽しみとなる。創業1928年となっている。息子は見たことがないので他所で働いているのだろうか。それならばいづれこの店を継ぐかもしれない。孫の女の子はパン屋になる婿さんを捕まえてこれるかがまた気になるところだ。
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なんちゃって日本食を体験

2010-12-15 | 料理
車の中でニュースを聞いた。北海の漁業制限が厳しくなるようだ。世界中が魚を追う様になると、EU外からの依頼を受けたような国の漁もEU内で問題となっている。それによって地中海だけでなくて、アフリカ沿岸での漁も更に狭き門になると言う。もはや遠洋漁業や遠隔地への輸出などは商売としては成り立たなくなるだろう。

なんちゃって日本食を食べた。もちろんおかしなものは口にしたくないので、中華風のものから揚げシュウマイを食したが、野菜てんぷらの注文は間違いだった。ただのかき揚である。なるほどからっとは揚げてあるが、それだけで味が定まらない。

ビールとチップを入れての十一ユーロもあれば、幾らでも美味いものは巷に溢れている。そもそもシナ人がうろうろする所は不潔で騒がしく雰囲気が悪い。シナ人自体も洋服がシナ料理臭くなると嫌がる。駐車場を降りるとそこは甘酸っぱかった。

中国では、日本の若者の中国感が悪くなって来ていると伝えていて、中日友好を信じている人の心配事となっている。その報道内容が事実だとすれば日本の商売人の行った日中友好という名の過剰宣伝の誤った国際感覚の後遺症であろう。我々本当の知中華主義・知極東派は、世界中で溢れる腹を空かしたシナ人はますます嫌われはじめているという事実を重視する。



参照:
欧州からみる和食認証制 2006-11-03 | 料理
絵に画いた牡丹餅 2007-03-18 | BLOG研究
MAY I HAVE A KNIFE? 2007-07-13 | 料理
おかしな正月料理の記録 2008-01-24 | 料理
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胸躍る年末年始の食事の計画

2010-12-12 | 料理
そろそろ年末年始の食事の計画を立てなければいけない。何よりもクリスマス前に店仕舞いしてしまう肉屋で週明けには注文しておかないと欲しいものは確保できない。

先ずは恒例となった栗入りのザウマーゲンである。栗を特別に入れてもらわないと、折角の丸侭のザウマーゲンの醍醐味が半減する。既にワインは下準備と情報を入れてあるので、先ずは間違いないものが食卓に上るであろう。楽しみである。

お次に、年始までのことを考えるとシュヴァールテンマーゲンも欠かせないだろう。これは燻製を効かせて貰おう。またまたワインとサラダの組み合わせが楽しみだ。

似てはいるが、矢張り本格的なにこごりとしてリースリングズルツェもも欠かせないだろう。平素は高いのでなかなか手が出ないが、特別な食事にはこれがまた嬉しい。

あとはレバーパテと鴨の胸肉といった所だろうか。合わせるワインはリストアップされているが、2007年産を中心にグランクリュ大放出の予定である。
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商品展示と夕食の物乞い

2010-09-29 | 料理
ロカルノの旧市街の中で面白い商品紹介を見かけた。中庭に商品を吊るしてあるかばん屋である。写真を写していると仲間が言った。「チップを取りに来る前に行こう」と。商品展示の方法はやはり大切である。

クレッターシューへを直しに出した。思わずボルトの上の立ったので予定通り爪先が裂けた。更に具合悪いことにその瞬間をパートナーに見られてしまっていたことで、靴の傷みが全て所謂チョンボに起因するとされてしまうのであった。

靴を新調する必要も明確になり、更に古いのを見破られた安全ベルトまで購入しなければいけなくなった。更に金物も幾つか必要になり、ヤッケも買わなければいけない。来年のシーズンまでの山道具の購入リストは伸びるばかりである。

古い山道具は、穴が開いて破れたパタゴニアブランドの長袖ポロシャツまでがオークションに掛けられるものになっているようで、当時は先人のラフマ社の革張りのリュックサックを羨ましく思っていたのだが、今や自分が使っていたラフマまでがそうしたものになってきているのを思い知った。

本日は石切り場まで行って、結局クリを拾ってきた。食材が殆ど無いので夕食のためにそれを集めたのであった。これで実っている葡萄までに手を付けるとまさに物乞いであるが、葡萄の生産品だけは最高級品まで十分に在庫がある。
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