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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

驚愕ラズベリーパイ3

2016-10-22 | テクニック
車の前輪ブレーキディスクを最後まで使うことにした。メーカーが設定した警告が出るまでということになる。次回の冬タイヤ終了時まで出なければ最高だが、その前に取り換えることになっても数千キロメートルは現状のままで走れる。車検で指摘されたものだから、メーカーも無視できなかったのは当然である。これで今回は数百ユーロは安くなった。そろそろ二十万キロに近づいて来ているので、見極め時が必要になって来る。

そこでなんとか念願のラズベリーパイを購入することにした。価格自体はケースなどを入れたスターターセットでも60ユーロと手が出る価格だったが、入手するとある程度使い熟さないと無駄になると考えて躊躇していた。

そもそもこれを購入する気になったのは偶々購入したUSB温度計をこれで使うととても良いということで興味を持ったのだ。すると様々なアイデアが浮かんで来て、HDMI対応のモニターまで購入する切っ掛けにまでなったのだ。

この間二三ヵ月が経過した。HDMI導入からクロームキャスト購入までと予想外の方向へと設備投資が広がってしまったからだが、金額的にはモニターが108ユーロでその他は合わせて55ユーロぐらいだった。60ユーロに至らなかった。

その間に準備をしていたことになるのは、ブルートュースのキーボードの使い熟しと、有線のUSBマウスを所持していないので、壊れた充電ステーション付きのマウスを持ち出して来て、乾電池で使うつもりでいた。また前夜にはタブレットで使っていたマイクロSDをフォーマットして、必要なソフトをインストールしておいた。

入手して、SDカードとHDMIとUSBを挿入して電源を入れる。すっきりとディスプレーが立ち上がり、マウスが直ぐに作動した。そして心配していたブルートュースのペアーリングも可能となった。これで一安心だ。キーボードのマウスパッドを使えば壊れたマウスも無用だ。但しキーボードの充電を忘れていた。ここまではほんの10分もあればセットアップが出来るのだ。

そして、WiFiに入るのに若干時間を要した。読み込みまでは問題が無かったのだが、その後のセキュリティーなどの決定までは少し時間を要した。なによりも通常のLINUXのように簡単にPCとコンタクト出来なかったことだ。要するにWiFiの中での位置づけが定まらない。

しかしなによりも驚愕したのは簡単にyoutubeまでそれも可成りの画像と音で見られたことで、使っているうちに、これだけ小さなものだと忘れて、つまらないLINUXのソフトまでをダウンロードし始めていた。しかし32GBとはいってもそれだけしかHDが無いことを思い出して、本来の使い方へと戻る。

先ずは、暖房の入っていない室内でBenQのモニターと頼りないキーボードを使わないでよいように、遠隔操作の準備をした。VNCがプリインストールされていたのでこれをサーヴァー扱いにするのに時間を要した。勿論これを両方向に使いたいのだが、先ずはPCでヴューワーを使う。結局問題になっていたのはポート番号を入れていたのだが、これが接続を阻害していた。これで、マウスもキーボードもそれどころかモニターも必要無くなった。ここまでが先ずはハイライトだった。

その後、懸案の温度計を設置して遠隔で読み込むまでが次のステップである。ここからはコムパイラーなどLINUX・UNIXを使い慣れている人ならばお茶の子さいさいだろうが、中々上手くいかなかった。しかし少し弄っているとやはり慣れて来る。まさしくこのミニコムピューターが英国の教育向けに開発された所以である。素晴らしいと思った。我々の時代は精々BASICなどというのが話題になっていたぐらいで、こうしてUNIX並に機械を制御するとなると「子供の科学」どころの面白さではない。

小学生中学年以上の子供がいたとすれば、これを与えて、親が一緒に遊ぶだけで可成りの勉強になる。PCやタブレットなんていらない、これで充分だ。自分自身LINUXのあまりにもウィンドーズ並みに使い易くなったものを使っていて、その限界と同時に充分に使い切るだけの気持ちも失せてしまっていたのである。しかし、先日のキャスティングしかり、こうした工業技術を自分のものとすることで20世紀の制御不可な機械を制御可能な気持ちにさせてくれる。これはとても大きい。芸術などに表れている20世紀をなんとなく乗り越えられる気持ちにさせてくれるのだ。

今回のスターターセットの白色と赤色のケースの作りも立派でとてもお洒落である。これも先ずは使ってみようと思わせた。コムパクトで自然空冷のフィンを付けるだけなので殆ど無音である。消費電力が2Wから5Wということで、WiFiの消費が大きいかもしれない。温度計も遂次のWiFi発信だけでなくて計測を記録するなどの使い方も可能なようにしたりと、まだまだ遊べることは間違い無しだ ― そもそも自分自身への余暇のあるときのクリスマスプレゼントぐらいに考えていた。子供なら更にアイデアが膨らむに違いない。



参照:
汽車をじっくり見た 2016-08-16 | テクニック
愛おしくて、侮れない 2016-08-23 | ワイン
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一皮剥けるキャストオーディオ

2016-10-21 | テクニック
先日来のPCキャスティングの怪が解けた。無闇にDAC入力ディスプレーにハイレゾリュ―ション信号が掲示される不思議である。それがダウンロードしたキャスティングソフト使用時に起こることから、PCの出力に原因があると思った。案の定、PCスピーカー前段のそのDDコンヴァーターで起きていた。使用中の富士通のPCはそこにREALTHEK HDのミキサーが挟めれていて、スピーカ出力のデジタルクオリティーを調整できるようになっている。殆どの人がやっているように勿論そこを最高の24BIT192kHzに指定している。つまりPCのコンヴァーターはアップサムプリングでアナログ化してスピーカーに出すようになっている。それがキャスティングされてクロームキャストオーディオから今度は光学変換で96kHzにダウンサムプリングでUSB-DACに出力されていることになる。

その結果、例えば2004年バイロイト音楽祭「パルシファル」のブーレーズ指揮のMP3はFoober2000プレーヤーでは44.1kHz198kbpsしか出ていないのだが、DACのディスプレーは96kHzを受けて、更にアップサムプリングされて再生される。音質的には、「そのままクロームブラウザーで48kHz!」で送信されるのと、先にアップサムプリングされるのでは大分異なる。MP3の非可逆圧縮であるから、原音再生とはいかないが、192kHzで送信されると明らかに高音などが伸びやかになって、聞き易くなるのである。この場合一番聞き易く響くのはブラウザーで再生して、クロームキャストすることなくそのままPC音声をキャストしてDACに96kHzで入力する方法である。こうすることで耳が疲れることも無くこの長い舞台神聖劇を最後まで簡単に流すことが可能となる。驚くべきアップサムプリング効果である。

MP3の場合は原音は関係ないが、それでも2004年のバイエルン放送局の生放送自体はある程度の音質であった筈で、機器も少なくとも48kHz対応になっていた筈だから、アップサムプリングの効果が出たのであろう。それ以外の48kHzものも今までの感覚からすると96kHzにアップサムプリングする効果は実感していて、少なくとも同じPCでミクサー前で録音したものも含めてこの効果は間違いなくあるという感じだ。問題は96kHz以上のファイルの場合はこの方法しかキャスト再生手段がないが、原音再生のHiFiを求めたときにどうなるかである。

山登りのあとの疲れは想定外で結構ぐったり来た。その後の沢沿いは最高記録に10秒ほど至らなかったが往復23分37秒は頻繁に出している速さではない。初めから臍走りを心掛けて、時速10kmをどれだけ長く超えれるかという走りだった。最後の長い登り勾配までは比較的飛ばせた。パン屋の前の道が工事中で駐車場所が無かったので、走った後に汗を垂らしてTシャツでパン屋に戻った。その夜は身体が火照るようで、筋肉が綺麗にクールダウンしていなかったようで、殆ど風邪引きのようになって厳しかった。そして腹筋の横などが固くなっていた。

翌日、短いスピードコースを走った。残念ながらGPSが取れなかったが、どうも15分30秒の記録が出たようだ。上りも予想通り森の中で雨が降って来たので急いだが、臍を中心に歩幅を調整するだけで自由に足が動く。これほど軽やかにここを登り切ったのは初めてだった。加速自由自在で、上り切っても足元が定まり下りで直ぐに加速出来た。そのまま心拍数を落とさずに加速して走り通せた。完全に走りが変わってきている。体重を量ると72㎏で全く落ちていないが、足回りが軽くなっている。あと数週間、身体を傷めずにこのまま加速できると、一皮剥けるかも知れない。



参照:
flacをクロームキャスト 2016-10-18 | テクニック
スピードランニングの道 2016-10-17 | アウトドーア・環境
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flacをクロームキャスト

2016-10-18 | テクニック
引き続きクロームキャストオーディオを試している。MP3でもこうすれば使える音色で鳴り響くことは記したが、反対に大きなファイルでの使い熟しが難しい。皆が苦情するDVDのファイルを再生出来ない問題を解決した。PC用にプログラミングを提供してくれている人が居る。分からないプログラミングは使いたくないのだが、信用がおけそうなので試してみた。最大の問題であるクロームブラウザーで開けないファイルタイプも各々に応じた好みのソフトで開いて、その音声をPCのミクサーのところからキャストするプログラムである。つまりPCで鳴る音は全てキャスト出来る。一先ず皆が求めている機能である。

リンクのZipを開いて書いてあるようにaudio-cast.exeをクリックするとタスクリストにキャストアイコンが表れる。Win10などはバックの色調の関係でアイコンを取り換えなければいけないようだがWin8では完璧に表れた。但し消去のプログラムが無いので、このプログラムが悪さをした場合はその前の状態にPC全体を以前のポイントに再復帰させなければいけないだろう ― 週末の使用ではバグは見つかるものの顕著な問題は表れなかった。もう一つは元の再生音がPCから出続けるので、これはオフにしないとずれた音が重なる。クロームよりも反応が遅いので一テムポづつコマンドの反応を待つ必要がある。

結果、オーディオファイルもFoober2000で再生して、それをキャストすることが可能となるが、ミキサーを通した音だからWASAPI機能の独占は使えない。つまりDSD再生は不可能である。しかしブラウザでは48kHzにダウンサムプリングされるところが96kHzのflacファイルとして再生可能となる。それでも192kHzのファイルは96kHzにダウンサムプリングされている。クロームキャストの限界ということか。但し、懸案のts.ファイルも96kHzで出た。 また、クロームで開けないVOBやAVIファイルもVLC等で使えるようになる。つまり少なくとも皆が望むDVDのオーディオキャストにはなんら問題がなくなる。興味深いのは、DACのディスプレーでは先に流したファイルのサムプリング数が後々まで掲示されて、一度プレーヤーなどを断絶しないと正しい数字が分からなくなる。

なるほどクロームブラウザーで再生時も排他的になっているかどうかは疑問なので必ずしも最高の音質でキャストされているとは確認できない。それでもUSB接続した場合よりも遥かに高音質でキャストされているのは間違いないのである。ネットを見ると、光学デジタル接続よりもUSB接続の方が高品質となっているようだが、それならばなぜあれほどにUSB接続が悪かったのだろうか?

クロームキャストオーディオの限界値を96kHzと仮定しても実際に所持しているファイルを考慮すれば全く問題とはならない。NASからのヴィデオファイル等の再生における動画と音声のずれは映画でも全く苦にならないものもある。現時点での未解決な問題は、DSDキャストが叶わないことである。

音質に関しては、少なくとも通常ノートブックPCをUSB-DACに接続して使う方法としてこれ以上HiFiでハイレゾリューション再生出来る可能性のあるシステムは存在しないと確信するほど、本格的スタディオサウンドである。



参照:
なんと、96kHzのキャスト! 2016-10-13 | テクニック
篭り部屋での最初の夜 2016-10-15 | 生活
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なんと、96kHzのキャスト!

2016-10-13 | テクニック
気温摂氏七度で、結構いい走りが出来たと思う。残念ながらGPSが上手く働いていなかったので数値的には分からない。それでも最初から前傾が掛けられて足が浮くようなことが無く走れた。それでも体幹走りが出来るまでに何百メートルかは進んでいた。そしてフォームが固まると往路後半の薄い登りもパースが落ちない。折り返し後も二キロ越の再び登りになるところまでは走れた。流石にそこからは厳しかったが、まあまあだったと思う。

お待ちかねの光学ケーブルアダプターが届いた。東ドイツのデッサウからの郵便が五日以上掛かっていて、不思議に思ったら、なんと地域ポストが引き渡し引き渡しで届いたようで、初めてのケースである。どのように引き継いでくるのかは分からないが、途中に七件ほどの地域ポストが存在する筈だ。次から次へと渡して行くのであろうか。恐らく一日に一回は隣の地域との受け渡しがあるのだろう。するとこれだけの日数が掛かるのは想像可能だ。欧州は昔の駅馬車の伝統があるので意外に上手くいくのかもしれない。なんといっても売値が2ユーロだから、中共の人でない限り可成り経費を抑えないと商いにならない。中に流石に保険屋のチラシも同封してある。

ビニール小袋を開けて、アダプターを取り出し、早速ソケット側にトスリンクを差し込んでみる。確りと挟まれて、否応にも期待が高まる。そしてアダプターのミニの光学のプラグを、クロームキャスト円盤の黄色いケーブルのミニステレオプラグを抜いた穴に、差し込む。徐にUSB-DACの入力をトスリンク2に切り替える。いよいよ音出しである。ノートブックのクロームブラウザで「マイスタージンガー」の録画画像を流す。開演前の会場の響きがなかなか良い。拍手の高まりから前奏曲である。ディスプレーには48kHzと正しくサムプリングレートが表示される。耳を疑った。いつものバランスと何か違うように感じたからだ。どうも今までのUSB接続よりも優れていると気がつき出した。そして確信した。

そして、ハイレゾリューションの96kHzのベルリンのフィルハーモニカ―の音源をタブレットから流してみる。なんと、出た最高速が、96kHz!である。そして響きは今までこの装置で聞けた最もピュアーなサウンドである。USB接続では低音が膨らんでバランスが悪かったのだが、自然なバランスで響く。本格的なスタディオサウンドである。驚愕で腰が抜けそうになる ― その音色にではなく、このシステムにである。

そこで、こうなれば、もはや我慢が出来ない。とっておきのグラスファイバー材のメートルのトスリンクに取り換えて接続してみるしかない。そして、ネットでストリーミングされたラディオ中継録音を聞いてみる。今まで六月から聞いて来たPCオーディオの音とは異なるのである。今までは、すかすかしていて、中低音が確り出なかったのである。どこに原因があるかは分からなかったのだが、USB接続による所謂ジッターなどの影響だったのだろう。であるから飽く迄もCDの落ち着いた音とは比較にならない音質と認識していたのだ。それでもこうしたハイレゾリュウーション音質ならばスタディオサウンドクラスでCDでは体験が難しいのを改めて感じる。先日の「最後の四つの歌」も「ロンターノ」も素晴らしいが、昨年のバイロイトの「指輪」も綺麗に第一ヴァイオリンが聞こえてビックリする。要するに定位感や音場感も圧倒的である。

そもそも、日本のオーディオのサイトなどを読むと、クロームキャストは正式に48kHzしか出ないとグーグルが答えたとある。理由はトスリンクへの変換で96kHzには対応していないからということだ。それならば一体、このディスプレーの数字は間違っているのか ― どうも192kHz!は出ないということで、96kHzが限界ということだろう。そして、同軸ケーブルに比較して、トスリンクはHiFi向けではないというのが日本では定評のようだ。恐らく、立派なオーディオ機器同士の接続の場合は同軸が優れているのだろう。しかし、粗末な電源を使っているような機器通しでは電気的に切り離す方が良いのだろう。

USBの接続に関しては、なるほど高価な接続ケーブルの市場が出来ている筈だと、今回思った。要するに影響が大き過ぎる。デジタル接続であっても、電気的、磁気的な影響が途轍もなく大きいということだ。一体、六月から聞いて来たPCオーディオって何だったのだろうと思わせるほどの驚愕である。詳しくはもう少し聞きこんでみないと分からないが、PCオーディオを語るならばこのクロームキャストオーディオを試してみないとはじまらないだろう。



参照:
滋味溢れる響きの経路 2016-10-12 | 文化一般
キャストによるデーター転送 2016-10-08 | 暦
トスリンクケーブルの差? 2016-06-15 | テクニック
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DLしたファイル形式ts.

2016-10-04 | テクニック
ネットを探していると、更に高品質なヴィデオが見つかった。今年の一月に臨席した世界初演当夜のArte生中継のデジタルTV放送の映像だ。二時間ほどのオペラ「サウス・ポール」が10.35GBの大きさになっていて、ファイル形式はts.と称するもので、上のデジタル放送を録画するときに使われるようだ。画像は1280x720, 9000 kbps, 50.000 fpsで、肝心の音声はAC3, 448 kbps, 48 kHz, 6 chと画像付きとしては最高域の質だ。画像に関しては、今まで保存していた3.2GBよりは良いことは明らかで、質感のようなものが違う。これほど高品質で解像度が上がるとブラジャーをしていないソプラノ歌手の乳首が気になる。当日の天井桟敷で見聞きしていたよりも迫力がある。音に関してはこれならばCDと変わらないと感じた。調べてみると、既にリュリのオペラも18GBのを落としていた。その画像には気がついていたが、クリスティー指揮の音は聞き直さなければいけない。

再生に関してはMPC-BEで全く問題ないので、音もWASAPIでそのまま楽しめる。但し天井桟敷一列目で覗きこんでいたのと比べると自由な視角が欠けるので、あれだけの細やかな管弦楽は中々体感としては得られない。この辺りが音楽映像の限界だが、これを以て音声をマルチチャンネルにするよりは画像をマルチにするべきだと確信する。勿論ファイルの大きさは数倍になる。しかし五年前にギガの映像でもあり得ないと思っていたが、もはやそれでも物足りないと感じるようになって来たから、まだ先数年は可能性があるだろう。因みにワイン街道では休日中グラスファイバーを新設を完了しているので、もしかすると近々ネット環境も向上するかもしれない。

週に三回走って、一回のボルダリングとなった。なによりも走りが良くなった。下りで時速13kmを超えた。加速のコツが身について来たようだ。大体200mほどは早く走れるようになって来た。それでも加速を入れて50秒ほど掛かっている。まあ中距離走ぐらいの走り方となっている。足場の悪さからするといつでもここまで加速できるようになれば充分だろう。但し現時点では長い距離は難しい。このスピードで、下りで長く走れるようになると飛躍的に早くなる。先ずはこれを長くするのが効果的だろう。

ここに来て体幹を使えるようになって来たので、意識してみた。なるほど臍で走るようになると、足の動きが自由になるだけでなくて、肩が揺れ無くなった、手を効率的に振れるようになった。体幹という言葉は使ってきたが、これが身に付くまで走り始めて数年が必要だった。特に下りで加速できるようになったのは大きいが、上りも大分楽だ。今履いている靴が壊れるまでに自己記録を更新したいと思う。気温が12度前後からあまり下がらないうちが勝負だろう。

下りで敢えて視覚を狭めて走っていると合流点などのカーヴも気がつかないで走り抜けていた。また、走行中の首が落ち着いてきたので、以前のように走り酔いすることも少なくなってきたかもしれない。そして、首が座って、顎があまり上がらないようになると、前傾姿勢で前足に体重が乗るようになって来た感じだ。準備体操の柔軟も効いているようで、小さなことの積み重ねなのだろう。ざっと計算するだけで総走行距離が2000kmに近づいてきているので、これでなにか身に付いてこないとおかしい。スキーや初心者の自動車運転と同じだ。



参照:
音楽体験の機会を奪う動画 2016-06-19 | 音
「南極」、非日常のその知覚 2016-02-03 | 音
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Bluetoothアダプターを試す

2016-09-03 | テクニック
穴塞ぎにケーブル二本とDVI-HDMIアダプターが届いた。同時に発注したものがブルートュースUSBアダプターだった。手元にあるLENOVOヨガのためのキーボードが普通に使えると分かって、これを使いたいと思ったのだ。

先日からドッキングステーション化で無線キーボードをノートブックに使うことになったので、デスクトップのキーボードが無くなってしまったからだ。マウスでも出来ないのが、最初のLINUXとXPの切り替えで、一度LINUXを上げないとXPに入れなくなってしまっていた。そこで、先日から気になりだしたBluetoothの可能性を考えたのだった。

忙しいときは重なるものでそれが届いた時はどうしても早くそのアダプターを使って手っ取り早くキーボードで仕事を片付けたかったのだ。だから急いで設置してみるが、なかなかキーボードなどを読み込んで呉れない。時間のこともあったので、適当にやっていると全然駄目な感じになって来た。そこで不良品として送り返すことを申請してから、仕事を先に片付けた。

そして夜が更けてから再びこれを取りだしてやってみる。先ずはキーボード自体がノートブック内臓のそれでも読み込まれなくなったので、いろいろとキーなどを押して初期化に近いことをしてみる。交信LEDが点滅するようになって、先ずは今回のアダプターが本当に正常に作動しているのか、つまり他の端末と交信することが出来るのかを試してみた。感度は鈍いのだが、USBが温まり、夜が更けて、静けさが増すようになると隣近所の端末が見つかるようになって来る。これならば、我がキーボードが読み込めなければおかしいと思い、信じて何度か試してみる。先ずはノートブックにつけたアダプターとのペアリング可能となった。外してみると交信が途絶えたので交信は間違いない。

そこでデスクトップのUSBに差し込見直す。そして先に立ち上がるLINUXでは簡単にペアリング可能となった。これで道半ばである。XPなどと比較するとアップデートされ続けているのでこうした機能ではウィンド-ズを凌駕しているぐらいだ。そもそもこれには特別なインストールソフトも付いていないので、その秀逸さが計り知れる。それならばXPでも読み込む筈なのだが、こちらはLINUXほどには簡単に行かなかった。そして零時を大きく過ぎてからペアリングに成功した。但し、今使っているLogitechのUnifyingシステムとは異なり、これではそのままOSが開くまでは使えないことが分かった。つまり所期の目的には達成していない。まあ、10ユーロの投資だから使えるのでこれでよいだろう。

結局この状態ではいつもLINUXを先ず開いて、再駆動でXPを開けるようにするしかないようだ。少々時間が掛かるが、LINUXで済ませられることはそこで済まして、そこからXPをどうしても開きたいときには開けばよいのだろう。

ドッキングステーション化で、今後とも適当なノートブックを重ねて使えば何とかなることも徐々に分かって来た。嘗ての様にノートブックが割高ではなくなったので、冷却などに問題がならないような使い方ならば、それで充分だと思うようになって来た。



参照:
フリッカーフリーの実感 2016-08-24 | テクニック
感動のエコノミー症候群 2016-08-26 | テクニック
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三つの穴を埋めた気持

2016-09-01 | テクニック
空いていた穴を埋めた。新規モニターBenQ製GL2250HMの三つの入力穴である。アナログD-Sub入力にはデスクトップのアナログ出力、デジタルDVI入力にはデスクトップからの出力を繋げ、HDMI入力には音楽再生用の延長コードを外してノートブックから短くつけ直した。

同じデスクトップからアナログとデジタルの同じ画像を二種類並行して接続した。最初はアナログが優先されてデジタルに切り替え出来なかったが、外したり優先順位を変えたりしながら、先ずはLINUXで双方を切り替えれれるようになった。XP32Bitでは切り替えが分からなかったが、最終的にはNvidiaのソフトで切り替え方が分かった。なぜ切り替えだと思ったかといえば、LINUXでそのようになっていたからで、同じモニターでありながら同時に出力していることになるので拡張もクローンも出来るのだ。このようにしかケーブルを付けたままでは切り替えはできないようだ。

何よりも驚いたのが、同じヴィジュアルカードでありながら、アナログ出力とデジタル出力の画像の質の差だった。空に浮かぶ淡い雲の背景画像でも、シャープに再生されるとその淡さが際立つのだ。まるでドビュッシーのある種の曲や後期ロマン派の幻想的な響きでも明瞭に音響が鳴らされてこそ初めて現出するのにも似ている。

そして、メインのノートブックもPCオーディオ使用時とは異なって、机周りに置くことから拡張マルチモニター設定とした。仕事をしながら、ネット放送も流して起きやすく、ヴィデオもまるで乍らTVのように横で流してもおける。平素はあまり役に立たないが、速報などの時には役に立ちそうである。なるほど古い小さなモニターは捨てるなというのはよく分かる。それは既に冬籠りのために寝室の机の前に据え付けて置いた。

これで計画通りに、HDMI接続アダプターがシナから届けばモニターの後ろに手を伸ばさないでも、三つの入力を切り替えながら問題なく使えるようになるだろう。これなどを見ると長くアナログ入力のモニターばかり使ってきて損をした思いがする。あの目の前のもやもや感が無くなるのはデジタル再生の成果である。これに関しては映像も音響もあまり変わらないだろう。

ハイレゾリューションの音を体験すれば余程の年老いた耳でなければ、よほどの酔狂でなければアナログ音響には戻れない。嘗てLP時代にもSP趣味の人の懐かしの耳を古めかしいノスタルジーだと思ってはいたが、CDを超えて漸くLPもそのような趣になってきている。夏の暑さもあって、一月ほどLPも回していない。また涼しくなったらと思う程度のものである。

オペラ画像も出来ればHD対応の映像が欲しくなって来た。要するにYoutubeでDLした映像ぐらいでは保存しておいて観る気もしなくなって来た。音質はそれほど変わらなくとも、暈けた感じの映像では物足りなくなって来るのだ。まるで眼鏡屋の陰謀のような映像の高品質化である。

発注するケーブルを安く上げたので送料無料までに金額の余裕が出来た。するとBluetoothがUSBアダプターとして安く入手可能なことが分かった。丁度差額に合う価格帯である。多くのデスクトップにはこれがついていなかったので使える小物である。



参照:
感動のエコノミー症候群 2016-08-26 | テクニック
PCオーディオの吟味 2016-06-22 | テクニック
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感動のエコノミー症候群

2016-08-26 | テクニック
新規モニターの試運転を終えた。予定していた使い方は完璧に出来る。こんなことならば春に購入しておくべきだったと思うが、モニターの価格帯や機能について調べるのが億劫で、その間ノートブックに懸案の反射止めのフィルムを購入して、結局貼り付けに失敗した。15ユーロも無駄にしたのである。今回の画面が21.5インチと大きく、被さる感じで見辛いと思ったら、全く比較できないほど眼が楽になって、仕事しやすくなった。モニター製造の技術が良いのだろう。またピクセルエラーもYOUTUBEにある八色の映像でも気がつかなかったから、先ずは大丈夫だろう。

HDMIケーブルが届いて中を見て驚いた。まるでロケハンのようなケーブルの太さだ。本当にこのカヴァーのついている差し込こみが、ノートブックの大きさに合うのかと思って不安になるほど、想像していたものとは違う。どうもアマゾンオリジナルは特別らしい。業務用の引き回しにも使えそうな太さである。勿論これを部屋の中を這わしておくことなどは出来ない。但し、ドッキングステーションとしての使用自体が恒常的ではないので、その時の使い方で床を這わせればよい。寧ろ、ドッキングステーションとして使うその日は本格的な仕事場になるので、それぐらいの荒れ方が丁度良いのかもしれない。そしてHiFiのBGMや映像などを同時もしくは仕事前後に楽しめるのが嬉しい。幾つもの端末を同時に動かしても昨年までのデスクトップよりは消費電力も発熱も少ない。そして何よりも静粛さが涼しい ― 不幸にも日本の暑苦しい夏の酷さを思い出してしまった。

技術的には、そのHDMIを繋ぐと直ぐに映った。予め自動切り替えにしていたからだろう。それでも皆が苦労しているモニターのケチなスピーカーを鳴らすことになるHDMIケーブル経由での音出しは、Win8側の出力をサウンド設定で切り替えなければいけなかった。因みにその状態では、我がWin8はノートブックスピーカー、DAC、そしてモニタースピーカーの三つから一つを標準として選択することになる ― DACを標準にしてそこでWASAPI専属で音楽を鳴らしている時にブロウザーの音が自然にモニターから流れて、そうなると想定外の自動選択となって便利になる。音出しに時間が掛かるのもモニターのメニューが扱い難いのも心理的に影響しているかもしれない。やはりDDC/CIでPC側で操作する方が良さそうだが、適当なプログラムが見つからない。LINUXでもこの機能が使えるようなのでそちらの方が早いかもしれない。音楽以外ならばこのスピーカーで充分に使える。

YOUTUBEなどを鳴らしていて、キリル・ペトレンコ指揮の新しいVIDEOを見つけた。秋のツアーに合わせた宣伝映像だが、昨年の「神々の黄昏」の生が使われていて、それは初出映像と音楽である。あの公演を体験した者ならばその音楽の感動が甦るかもしれない。なかなか音楽的にもここぞというツボを捉えていて、流石にミュンヘンの映像制作スタッフの面目躍如だ。
Teaser Bayerisches Staatsorchester and Kirill Petrenko on tour, September 2016 #BSOtournee


これとは別にブレンゲンツ音楽祭でのフォアールベルク管弦楽団の記念アルバムにはマーラー交響曲一番三楽章と三番二楽章、そして驚いたことに「牧神の午後」が入っている。これだけを聞いたが、マーラーに関してはベルリンでの録音もそうだが、管弦楽団をとても音楽的に鳴らしていて驚かされる。またドビュシーもなかなかいい演奏になっている。ここに収録されていない全曲を聞くと荒が目立つのだろうが、無難なところだけを選択している。三曲合わせて30分ほどである。それにしてもデスクから色々な音楽や映像を、座りながら切り替えて、好き放題に流して仕事が出来るのは結構楽しい。エコノミー症候群になりそうだ。



参照:
フリッカーフリーの実感 2016-08-24 | テクニック
汽車をじっくり見た 2016-08-16 | テクニック
ペトレンコの「フクシマ禍」  2015-12-21 | 音
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フリッカーフリーの実感

2016-08-24 | テクニック
注文していたモニターが届いた。梱包にフリッカーフリーと書かれていたので、先ずは合格である。アマゾンのサイトには従来からの情報しか載っていないので、何年のモデルを扱っているのか分からない時が多く、購買者の評価も態々製造番号を入れる人は殆ど居ない。それでもそれに言及する人はその差異ついても書いている。車でも家庭電化でもそうであるが、シリーズ化された大量生産品は最初から最後までマイナーチェンジでその品質がかなり変わるのは知られるところである。上手に製造コストを抑える会社もあれば、あからさまに品質を落とす企業もある。勿論、下手な会社とは二度と付き合いたくないと思わせる。BenQの商品は初めてなのでそれに関しては何とも言えない。しかし製造番号を明白にして、その差異を業者がしっかりと伝えれば分かるようにしているのは好印象を受ける。

そして箱を開けるとコムパクトに収納してあって、それほど厳格な包装ではないが、全く問題なく届いた。予想並みの軽さで、むしろ想像していたよりも重みがある。しかし十年前のソニーの重みとの違いはどうしたものだろう。早速評判の悪い足などを組み立てて、高さを見る。それほど貧弱でもふらふらもしない。ソニーのものを比較すると、なるほどそれは素材的にも高級感もあるが、実質的にはそれほどモニターを安定させていた訳でも、機能的であった訳でもない。デザインとしてのBenQは評価も高く、安物感は殆どない。

そして机上に置くと丁度良い大きさで、枠を入れて50CMは幅広過ぎでも無く、懸案の高さも目の高さから画面の上面まで5CMと殆ど違和感はない。要するに姿勢よく腰かけていたならば、ブラウザーのメニューを見る時に乾き目になり易いというぐらいだろうか ― これについては本格的に使ってみなければ結論は出せないが。いずれにしても微調整には、実用ならば高さ調整の壊れた椅子にクッションを置くか、来年ぐらいにはモニターアームを導入すれば完璧である。

先ずはデスクトップをアナログ接続する。探してみても手元にデジタルケーブルは一本も無い。上手にXPが立ち上がるが、LINUXとの切り替えのGRUB画面など横長に対応できていないので字が左右に引き伸ばされて変形する。それでも1920x1080のピクセルの入力しているなどを示すので間違いない。問題はドライヴァーのインストロールなどが不明瞭で、機器名をXPでは読み込んでいなかった。LINUXにするとソフトがアップデートされているためか機器名を問題なく掲示した。そして次にノートブックのWin8を付属のアナログケーブルで接続する。

画像も惚けた感じなので上手く読み込めていないと思ったが、表示も大きくして点け消しして暫くすると慣れてきたのか違和感も無くなった。最後に音出しも余分の回線を繋いで試聴する。なるほど1Wx2なので期待のしようも無いが、殆ど音作りはしていないようで、現在使用中のノートブックよりも音は大きくても質は悪い。

もう一つ、未だにPC側で入力の切り替えなどのコントロールが出来ていない。恐らくデジタル回線で結ばないと駄目なのだろう。そしてなによりもアナルグ回線で、その影響のないノートブックよりも惚ける感じが直ってくれるのを期待する。画像の影感などはその色温度も違ってとても良く、映画モードや写真モード、RGBモードなど使えるものが沢山ある。またTFパネルの視角幅も机上では全く気がつかない程度である。これでアームに設置すれば完璧だろう。



参照:
奥歯が浮く様な気持ち 2016-08-22 | 雑感
ベルギービール毎日一本 2016-08-18 | その他アルコール
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汽車をじっくり見た

2016-08-16 | テクニック
玄関への階段の壁が剥がれていた。そこで修理となる。車検に出かけようとすると、親爺が近寄って来て、工具のために電源が欲しいという。左官屋の親爺の顔を見て親近感を感じた。その笑顔が全く指揮者キリル・ペトレンコの人懐っこいあれだった。アクセントは完全に東欧で、雰囲気からするとロシア系もしくはウクライナ系と推測した。ポーランド人との違いはと考えると、ポーランド人の方がなんとなく大仰なところがある。カトリック系の特徴とは別な素朴な感じのあれである。それがこの親爺はその大仰さが無い。それでも旧教徒的な立ち振る舞いもある。ユダヤ系とまでは思わなかったが、確かにウクライナ人にも近いかもしれない。兎に角、こちらが自然と親近感を持つと向こうも余計に親し気になる。天才指揮者のような小柄でも、黒髪系でも、それほど鷲鼻が目立つわけでもないが、似ているのだ。出かける前から一寸嬉しくなった。

一時間半の車検の間、近くの労働技術館の野外展示の汽車をじっくり見た。二回目だが、塗装などが新たに、より見やすくなっていて、興味が尽きない。一つ一つのパーツがなぜこのようになっているのだろうと考えると尽きないのだ。一度も鉄道ファンになったことはない。一度も本格的な蒸気機関車に乗ったこともなく、精々全面電化された後も引き込み線の停車場で貨物車を前後に動かしていたのを覚えているぐらいだ。少なくとも同級生達の様にそこまで関心を持つ事はなかった。

今回の一番の印象は、その蒸気機関車が1933年まで現役であったという事で、これだけごつい機械が時速162kmで走っていたと思うと恐ろしい。ブレーキシステムや圧系などを見ても驚かされる。百年前には人類の文明というのはこうしたものだったと思うと、感慨深いのだ。既に核物理などが盛んに実用面でも研究されていたかと思うと、蒸気機関車の意味合いが更に深まる。勿論燃料の石炭を有効に使うという事情はあったのだろうが、隔世の感がある。そのように丹念に見ていると一時間ほどは直ぐに過ぎ去ってしまった。

USB延長ケーブル購入のため、送料無料の最低額に合わせてネットショッピングをしていると、最終的に予定とは違うものを発注した。なによりも長さが変わってしまった。現在使っているものが3mと中途半端な長さになっているので、延長を2mにする心算だったが、なにも無理して長いものに中途半端に延長することなく、短いものに長めに延長する方が今後も安心して使いやすいと思ったからだ。要するに標準長が3mでは長過ぎて使い切れないので、1.8mに短くして、延長を3mにした。もしこれで問題なく使えたならば、最大6mまで延ばせて使えるかどうかを実験も可能だ。つまり組み合わせとしては、1.8、3、4.8、6mと全部使うことが出来るかどうか、その差が視聴覚上顕著に出るのか出ないのかを実験すればよい。上手くいけばソファーで仕事しながらもPCオーディオを流せるようになる。

それはそれで良いのだが、仕事のためのモニターも新調しなければいけないかもしれない。最大の理由は、デジタル入力のモニターが無いので、大変使い勝手が悪くなってきていることである。本来ならば今年から始めた夏季のノートブック利用も早めにドッキングステーション化するべきだったのだが、気がつくのが遅すぎた。それでも今後マイクロコムピューターのラズベリーなども使っていきたいので、少なくともセットアップには必要になる。誰かの家に出かけてか、どこかでやって来ても良いのかもしれないが、そろそろ替え時だと思っている。調べると現在使用中のモニターは2001年購入で、アナログ入力だけだ。これでは時代遅れも甚だしく、どうしようもない。



参照:
商品テストの相対的価値 2013-05-16 | 雑感
脅迫観念一杯の列車旅 2007-11-17 | 雑感
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dffファイルを再生する

2016-08-14 | テクニック
レーベルcpoのオーナー会社jpcから送料無料のお知らせが入っていた。恒例の落穂拾いは次の四半期までは暫くある。そこでサイトを覗くと安売りが目に入った。ヘンスラ―のSWRシリーズである。もともとはリリング指揮バッハアカデミーものなどを録音していたレーベルで、SWRに吸収されてからは放送局録音しかないので殆ど購入していないが、今年吸収合併され、二十世紀後半の歴史の幕を閉じた昔のSWFの管弦楽団の録音が見つかった。そこの前々音楽監督のミヒャエル・ギーレン指揮の新ヴィーン楽派の録音である。ギーレン指揮の録音もツィンマーマンやシェーンベルクしかもっていないので、丁度良いかとも思った。「期待」の録音もブーレーズ指揮とドホナーニ指揮の二種類も持っているが、自作を含めて知らない曲も含まれているので良いだろう。5ユーロしないのが何よりも良い。

チャイコフスキーの交響曲の面白い録音を探しているが、なかなか見つからない。特に五番は厄介である。またネットでSACD編集物をDLしてLPと比較してみた。基本的にはLPを上手に鳴らすのは難しいが、SACD盤であると録音や演奏の荒が分かり易くなって興醒めするものが殆どである。何故だか知らないが、ドイツェグラモフォンのアナログ録音ばかりが日本の会社でリマスターリングされて、異常な高額で世界市場に出ている。一体誰が買うのだろうかと思うのだが、LPを知らない世代やそれ相応のHiFi装置を使っていない人には手っ取り早くアナログ名録音を楽しめる機会を与えているのだろう。

残念ながらDGには真面な録音は少ない。当時のEMI録音ならば良いだろう。デッカの録音を比較すると、確かに管弦楽団の鳴りは素晴らしいが芸術的かどうかには疑問も湧く。また嘗てラディオ中継されたようなライヴものは音色感なども当時聞いたFM変調されたような響きは戻ってこない。マスターには何を使っているのだろうか?オリジナルのアナログテープか、スタディオマスターでなければLP以上の音質が得られる筈はないので、その出来上がりからして大変疑問に感じている。放送局のデジタルマスターでも24BitのPCM録音以上では無い。多くは現在のネット中継の艶消しされたような音色になっていて、これならばカセットで録音したものがましかとも思う。そもそもドキュメントでしかないラディオ録音を幾ら音質を良くしても現在のネットストリーミングの新鮮さも無ければ、当時の感興も呼び起こさないものになる。

SACDのデータファイルのdffファイルを初めて再生してみた。前回はISOファイルだったので、新たにfoobar2000にプラグインDSDIFF Decoderをインストールした。SACDのデータの取り出し方にはいろいろあるようだ。どのようなシステムにしてもデジタルデータを取り出すことは可能であるからコピー保護には殆ど意味が無いのだろう。反面、カラヤン二度目のベートヴェン全集LPが180ユーロで出ているが、当時安かったTimeLife版でも十分な盤の厚さがあったことからすると、その内容といい、その価値があると思う人はどれぐらいいるのだろう?まさしく、これも真っ当な市場が壊れている傍証だ。

前回はISO形式でSACDをDLして、それをDSD再生するというのをやってみた。どうやってこれを鳴らすのか分からなかったので調べると、foobar2000にSuper Audio CD Decoderと称するプラグインをインストールするだけで容易に拡張出来た。要するにSACDプレーヤーが要らない。アナログ録音LPをMP3化してもCD化しても購入しないが、鮮度が高いマスタ―テープが残っていたならばSACD化の価値のある場合もあるのだろうと思っていた。

コーミッシェオパーでのレハールの「微笑みの国」のSat3の放送中継録画を早飛ばしで観てみた。DLしてから大分経つが、最近環境が整ってきたからだ。コンヴィチニー演出でそれなりに面白いことは分かった。ソファーに座ってゆっくりという形にはなっていないので、USBの延長コードを試してみようかとも考える。

コンサートとは違って劇場作品などはゆっくりと映像を観たいとは思っても、時間も無く、なによりも音楽に集中するのとは違って、集中力がもたない。映画でも自宅で観るのは苦手である。TVというものを観ないようになってから更にこの傾向が進んだようで、要するに我慢が出来なくなってきている。



参照:
伯林量子化演奏会の響き 2016-08-09 | テクニック
音楽体験の機会を奪う動画 2016-06-19 | 音
マニキュア落としの効果 2016-07-07 | 雑感
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伯林量子化演奏会の響き

2016-08-09 | テクニック
ベルリナーフィルハーモニカ―から希望していた無料のお試しクーポン券と新年度のデジタルコンサートの冊子が届いた。録画し損なった幾つかを無料一週間のうちに再聴視するのと、新年度のライヴをそれらアーカイヴに組み合わせたい。年内の有効期間であるが、その間に興味あるのは、シーズン明けの26日のブーレーズ「エクラ」ぐらいしかない。恐らくそれを挟んで使うだろうか。いつも無料で見せて貰うだけでは今後の特典が受けにくいので来年には一週間ぐらい購入してもよいかどうか、録画の音質を審査して考えてみよう。幾らぐらいか分からないが、落とす価値を勘定してみなければいけない。

アーカイヴのリストを見て興味あるのは約81曲である。正直それほどの出し物はそれほど多くはなかった。指揮者別ではキリル・ペトレンコ以外の音楽監督でクラウディオ・アバドと多くはサイモン・ラトルである。フォン・カラヤン物は商品化されているものと比べて新味のあるものは殆どないのだろう。客演指揮者では、ピエール・ブーレーズとベルント・ハイティンクまたブロムシュテットぐらいである。その他ではメータ、バレンボイム、ロートやメッツマッハーなどは何曲か興味深いものもある。

音質は、転送速度最高320kB/sまでのAACなので、それほどは期待できないのだが、何とか使い物になることも分かった。なによりもDACのお蔭で音を確かめながら録画可能となったので予め結果が分かっているのが良い。これならば転送速度オート設定でライヴ録画でも失敗しないかもしれない。画質もそこそこTV放送程度なので通常の聴視には全く問題が無いだろう。

特にライヴ中継をいい音で聴視しようと思えば、ブラウザーでWASAPIと呼ばれる排他モードで流さないと音が冴えない。クロームの呼び出しの特性に-enable-exclusive-audioと書き加えることで排他的になったのは確認できた。但しDACにも出力すると排他とはならない。今後、高品質録音するときにはクロームで排他にすることも可能だ。音の質感などが大分改善されるようだ。

このサイトのデジタル技術に日本の会社が関わることになったようだ。主な目的は、ハイレゾリューション録音を同じサイトで提供することらしい。映像のオーディオがCD以下であれば話にならないので必要な試みだろう。高品質デジタルものはコピー防止で、全体の規格としてまたその経済性からして袋小路に陥り易いが、このベルリナーフィルハーモニカ―の場合はそもそも売れるような素材を提供している訳ではないので、寧ろ問題は違うところにあるに違いない。

ハイレゾリューションそのままでもその録音技術から録音芸術としての価値は皆無であり、また殆ど変わらないコピーはいつも可能であるというデジタル技術の原則からして、この種の安く制作して広くばら撒くというそうしたビジネスモデル自体が管弦楽団活動以上に時代遅れになっている。

ライヴとなると九月のミュンヘンの座付管弦楽団の演奏会も14日に放送される。芸術週間の一貫である。他のベルリナーフィルハーモニカ―の録画はアーカーヴに残るのでいつでも観ることが出来るが、これは残らないだろう。するとこのライヴに合わせて計画を立てないといけない。その前後一週間に観たいものから片づけていかなければいけない。技術的な問題は先ずは解決したと思う。時間だけである。



参照:
音楽体験の機会を奪う動画 2016-06-19 | 音
PCオーディオの吟味 2016-06-22 | テクニック 
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石鹸を長持ちさせる方法

2016-06-29 | テクニック
沢沿いに走った節に再び水が流れていた。都合片道三回ほど流れを渡らなければいけなかった。先週は一度乾いていたので、その後の天候を想い返す。俄雨は確かにあったのだが、それほどの雨量があったのかどうか疑問である。考えられるのは既に飽和状態になっているということだろうか。そのこと自体は植生にとっても決して悪いことではない。

マニキュア落としを発注した。マニキュアはしていないが、汚れ落としは頻繁に使っている。今まではブラウンの髭剃りのクリーナー液を使っていたのだが、壊れたクリーナーの残り液体で、残量も少なくなり、中の汚れが凝縮してき出していた。その辺りのリモコンの清掃ぐらいならば構わないが、流石にこれを使って精密機器類を清掃するには使えないと感じるようになった。そこでアルコール系のものを探してみた。

理想的にはピュアーなエチルアルコールが何かと役になって、人畜無害なのでよいのだが、流石に価格が張り過ぎる。そこでベンジン系とか色々とネットで探し行き当たったのが、イソプロパノールである。これならば製品の清掃には印字が落ちるなどして強過ぎるかもしれないが、金属部のグリース落としにはとてもよさそうである。

もう一度グリースを落として、そこに新たに塗るグリースも探した。現在使っているものは若干粘度が高めでスピンドルなど回転部分には少し厳しそうであり、先日購入した普通の機械油では足りないので、その中間らしき高速回転部に都合のよいグリースを見つけた。クラス2で液体と固いグリースとの中間ぐらいになるが高速回転向きであるから分速33.3回転ぐらいには丁度ではないのだろうか?

レコードプレーヤーの最大の問題点は気温が高くモーターが温まり過ぎると回転機構からの雑音が増えて、SN比を悪くしてしまうことである。そのように若干モーターへの負荷が掛かり過ぎるのは回転させるターンテーブルの回転が少しばかり必要以上にトルクが掛かっているのではないかと感じたからである。グリースを塗り替えてみないと分からないが、軟膏状とあるので少なくとも今まで使っているものよりは粘度が低いと思っている。色も少し黄色味が掛かった程度で比較的透明らしい。

それで思い出したのが先日シャワーセットに設置した石鹸置きの効用である。シャワーの水吹き出し口がついているバーの下にあるので水に晒されて直ぐに溶けてしまうような心配をしていた。それがどうだろう以前頭上にステンレスの網においておいた時よりも長持ちするようになっている感じだ。今までの経験からは水に溶けて直ぐに消耗してしまうので石鹸箱などに入れて置いた筈だ。それが逆の結果になっている。鹸化の特性からあまり乾いてしまうと今度は水で濡らしてやらないと使い始められずそこで消耗してしまうことも多い。それに比較すると、勿論上手に水を流すような受け皿にはなっているのだが、石鹸の下面がそこに触れているところは湿って適当に準備万端整っているのである。丁度肌が石鹸の使い過ぎで洗われて荒れた感じになっているのとは違い適当に湿っているのだ。どうもこれが効率を良くしているらしい。なるほど皿のところには幾らかは白く石鹸が残るのだがくっついてしまって困るようなことにはならない。どうもこれが良いらしい。現在使用している石鹸は堅めのものなので価格は高めでも溶けにくく薬用になっているのがよいのだ。通常の安い石鹸でも恐らくくっついてしまうことはないように思う。



参照:
シャワーの喜びに濡れる 2016-06-09 | 生活
己を映す馬鹿の鏡 2016-06-12 | 雑感
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PCオーディオの吟味

2016-06-22 | テクニック
デジタルコンサートホールの動画について書いた。今度はベルリナーフィルハーモニカ―のハイレゾリューション録音オファーを聞いてみなければ片手落ちと思った。残念ながらそのようなサムプルはサイトには無かった。だから交換サイトにシューマンの交響曲全集が落ちていたのでそれをFLACで2GB以上落とした。

24Bit48kHz(それどころか96kHzも出ている)で録音していることは分かっているので、FLACのオリジナルがなにかは聞いてみれば直ぐに判断可能と思った。Foobar2000で開いてみるとそのまま再生可能となった。四曲の楽章を数楽章流した。直ぐにハイレゾリューションであることは確認できた。

周波数は30kHzまで十分に出ているようだが、20kHzまでも聞こえない年齢層でもその定位感や空気感は聞き取れる筈である。最もはっきりするのは音がのびのびと響くので喧しくは響かないで幾らでも音量を上げれることだろうか。要するに歪も少なく、スタディオモニター水準となる。

そして気がつくのは、低音の悪さであり、コントラバスを中心に向けられているマイクロフォンの設置の不味さである。要するに録音エンジニア―の能力の低さである。なるほど売り物にしているのだろうから拍手などは切られているのだが、その編集も放送録音以下である。レーベルの作られたライヴは録音・編集共に到底及びつかないのは仕方がない。しかし最低ラディオ放送のヴェテラン技師程度の録音はして欲しい。

よって、録音の物理的特性が良いだけに演奏の良さも悪さも手に取るようにあまりにも明白で、ある程度音楽を聞き慣れた耳にとっては繰り返しの試聴にはなかなか耐えられないかもしれない ― サイモン・ラトル卿に代わって弾き直させたいところが頻出する。但しオーディオファンの要求には十分に応えるのではなかろうか。最終的にはDL販売価格とその価値判断となるのだろう。市場的には殆ど意味をなさない。そしてブラームスが無くてシューマンだけが出ているのも、交響楽団の方が非正規にこれをサムプルとして認めているのかもしれない。

繰り返すがデーターは正真正銘のハイレゾリュ―ション録音である。交換サイトを探してもこれに準ずるような素材は殆どない。ここで手元にあるSACDと比較するとやはりハイレゾリューションの方がスタディオ水準に達している。なるほどSACDの方のコピー防止などの努力は分かるが、こうしてハイレゾリュ―ションが知られると現在のSACD規格では厳しいかもしれない。

一方、幾ら製作費が掛かっていないと言ってもこうした商品でもあるものが簡単にネットに転がっていることで分かるように、一度ネット販売してしまうとコピー防止どころかっ拡散を抑えるのは不可能である。やはりダウンロードできないぐらいのメディア形式を考えなければ真面な制作も市場も形成されないことは言うまでもない。

PCオーディオははじめたところなので、まだまだ結論は出せない。そして技術的にはまだまだ発展する可能性がある。それ以上に興味深いのはこれを享受する人々のライフスタイルやHiFiオーディオにおける音楽体験の可能性である。E-Musikの世界ではこの可能性が享受されない限り市場の形成は難しい。



参照:
音楽体験の機会を奪う動画 2016-06-19 | 音
精霊降臨のハイビット処理 2016-05-20 | 暦
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トスリンクケーブルの差?

2016-06-15 | テクニック
届いた五メートルの光学接続ケーブルを見て驚いた。予想のほか細いのである。そこで今まで使っていたものを見入ると、それは正真正銘のグラスファイバーだった。一メートルしかないが太くて、二十年前の当時も結構高価だったと思われる。現在はプラスティックの20倍ほどの価格になるようだ。太い割にはしなやかだが折り曲げると芯に亀裂が入るのだろう ― 注意を完全に忘れていたので、壊れないように扱わなければいけない。その細さは意外だったが、取り回しは楽で、USBケーブルでは電気容量が小さいと充電用には向かないが、光学のプラスティックトスリンクならあまり変わらないだろう。

但しDATプレーヤーへとグラスファイバーで出力して、そこから同軸でDACに入力していたのとは印象が異なる。いづれにしても読み取り能力に限界がありそうだが、なぜかパンチの効いた音の感じがソニーらしくて不思議でたまらない。アナログの素子で音作りをしていると思っていた。PCMデジタル出力で音作りなどできる筈が無いからである。

正直まだ時間が取れないので断定的なことは言えない。それでも、読み取りだけで音の感じは変わっている。光学ケーブルが一メートルであろうが、五メートルであろうが、グラスだろうが、プラスティックだろうがそれほどの差はないのだが、CDの読み取りヘッドとその出力で大分音が違う。

そうこうしているうちに最後に発注したゴムベルトが届いた。直径4.7ミリメートル、幅1.5ミリメートルだ。切って繋ぎ合わせた角型と殆ど変わらない長さで、形状が異なり接触面積は増える一方、ゴムの質が異なる分摩擦抵抗は強くなりそうにはないが、プーリーでスリップしなければそれで充分だ。スリップし出すと直ぐに分かるであろう。最低の張力で上手に釣り合っているという感じで、上手くいけば、無理に伸ばして張力を得ていない分とても長持ちしそうである。

これで修理・整備に掛かった全費用は、ベルト五種類七本と、五メートルの光学ケーブル、プラスティック接着剤、シリコングリースで、約40ユーロとなる。期間十日間で全作業時間が四五時間であった。完動品となった。仮接続した折れた箇所をもう一度改めて接合しなければいけない時までは問題がなさそうである。

HiFi装置としての出来は、この二十三年前の人気普及品CDプレーヤー(SONY X202ES)のデジタル出力からDAC(DENON DA300USB)にトスリンクケーブルで出力したサウンドは決して悪くはなく、BGMとして流すぐらいならばこちらの方が音が前に出て来るので聞こえやすいぐらいである。要するに読み取り能力は落ちていても、それなりに楽しめるので、少なくともMP3程度のそれとは大違いである。

先日購入したチャイコフスキー交響曲全集のとんでもない録音では ― 当時のシカゴの交響楽団のパワーを記録しようと意図したのか、ラディオ中継録音のようなホールマイクロフォン主体のシカゴの本拠地会場を鳴らした録音で、デジタルPCMで異常なダイナミックスを狙っている ―、現行のプレーヤ(DENON DCD-1510AE)であまりに倍音成分を多く含む残響などが再生されるとなかなかその細部にまで耳が届かなくなる傾向があり、寧ろ簡易な音が前に出るぐらいの音の方が明瞭に聞こえる感じがするのである。実際には実験的な録音をスーパーマッピング処理で響かしているに過ぎないので問題の多い録音でもある。なにか昔のLP時代のおかしなアメリカ盤の録音やその質を思い起こせるようなCDである。

直したプレーヤーに関して敢えて言えば、読み取り性能が悪いためか低音のバスがもやもやとするので、その意味からは小気味の良いパンチの効いた音が出るという訳でもない。更に内声部の音などはそれほど分離されて再生されないので、こじんまりとして音像とともに団子状になる傾向は否めない。要するに喧しい。

そこでどうしても思い出すのは、CDの黎明期の議論である。デジタル録音とそのメディアの再生であるからHiFi装置の良し悪しはあまり関係ないとする意見と、反対にハイエンドユーザーのオーディオマニアからは高級なプレーヤーはそれだけ違いアナログに近づくという意見の議論があった。また高級プレーヤーは所謂アナログ再生出力の回路が違うだけで、デジタル読み取りとコンヴァーターにはそれほど差が出ないという考え方があり、実際に二十年以上の技術の差があってもそこから出て来る音質の差は良し悪しは明らかだが、技術的な質的進展ほどにはサウンド変わらないというのが正しいことも証明された。デジタル技術で重要なのは寧ろそのデジタル処理の量的な問題であり、ハイレゾリューションなどの技術に比較すると、それ以外のことはそれほど音質には関係ないということでもある。つまりCDプレーヤーの差は価格程の差は無いという結論である ― レヴォックスの放送局のものなども使ったことがあるが、メカニックやモニターや表示などの機能などが異なるだけであり基本はあまり変わらない。



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縫合したゴムベルトで駆動 2016-06-10 | テクニック
幾つあっても邪魔にならない 2016-06-07 | 生活
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