橋本屋吉次郎電子日誌

YAMAHA SR400・マツダ デミオ・ツーリング・城廻りについて・その他

名護屋城

2013-08-15 | お城巡り(日本100名城)

平戸から名護屋城までは、一般道で約77km。
玄界灘を左手に、適度なカーブとアップダウンで、気分良く走ることができます。
と思ったのも最初の1時間だけで、残り1時間は猛暑の中、ひたすら辛抱でした。

やっと到着しました。

左奥に見えるのが名護屋城博物館です。
ずいぶん立派な建物ですね。展示物も充実しています。
日本百名城スタンプは受付で押すことができます。


とても無料だと思えません。
太っ腹なので、この記事を書くまでずっと国立だと思っていましたが、県立なんですね。佐賀県は偉い!


清掃協力費100円
そりゃそうでしょ。放っておけば数ヶ月で草だらけです。
となればこの季節、ヤブ蚊+蜂+マムシで入れなくなっちゃいます。
喜んで、払わせてもらいます。

名護屋城は、豊臣秀吉の朝鮮出兵際し築かれました。
五重天守や御殿が建てられ、大阪城に次ぐ規模の広壮なものだったようです。
さらに、周囲約3キロメートル内に120ヵ所ほどの陣屋がおかれ、 城の周囲には城下町が築かれ、人口10万人を超えるほどの都市になっていたそうです。

秀吉の死後、大陸進攻が中止されたために廃城となりました。
さらに、江戸時代の島原の乱の後に一揆などの立て篭もりを防ぐ目的で要所が破却されてしまいました。


大手口
ここで記念写真を撮るのが定番のようです。


かつてはここに楼門がありました


東出丸


現在はのどかな集落ですが、


かつては、名だたる大名の陣屋が並び、一時的に首都機能を持った都市だったとは信じられません。


三の丸の入り口


三の丸
本丸を守る重要な区域でした。


本丸大手門
ここにあった門は伊達政宗によって仙台城に移されたと言われています。
国宝にも指定されましたが、仙台空襲により消失してしまいました。


本丸
御殿が置かれていました。
現在、発掘作業中です。


巨大な名護屋城址の碑


太閤が 睨みし海の 霞かな

どれ、天守台から睨んでみますか


太閤はここから明・天竺まで睨んでいたのでしょうか。


かつては、五層七階の天守閣がありました。


櫓の跡
約半分が破却されています。


古い石垣
名護屋城は何らかの理由で大改造が行われています。
南および西に大きく拡張され埋められた石垣の一部が、掘り下げられて公開されています。


遊撃丸
明の講和使節遊撃将軍が名の由来です。


二の丸

石垣市か残ってない城でも、往時の様子を想像しながら歩き回るのが好きです。
ただ、この城は想像が付きません。
夏草や 兵どもが 夢の跡
まさに、太閤の夢の跡が夏草に埋もれています。


                     佐賀県立名護屋城博物館
                佐賀県唐津市鎮西町名護屋1931番3

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平戸城

2013-08-14 | お城巡り(日本100名城)

今回の計画はフェリーで九州上陸した後、二泊三日で平戸・名護屋・佐賀・大野・福岡城および吉野ヶ里遺跡を廻り、再びフェリーで変える予定です。
 
まず、新門司から高速を乗り継ぎ、平戸城へ向かいました。

城内にある亀岡神社の駐車場にバイクを止めました。


現地案内板のほぼ中央のP8で、本丸のすぐ近くです。
ただ、ここに駐めるのはあまりお勧めしません。
ここまでの道が、たいへんな急勾配・急カーブであるので、運転に自信のない方は麓にとめて徒歩で登られるが賢明だと思います。
到着時間が予定よりかかってしまい、私は横着をさせていただきました。
時間がかかった第一の理由は、北九州市の通勤ラッシュのため、第二に熱中症予防のため1時間毎にきちんと休憩を取ったこと、第三にこの近辺にはお年寄りドライバーが多いようで、その方たちの車がとても遅かったからです。

さて、平戸城は平戸藩松浦氏の居城です。
下松浦党の棟梁である松浦鎮信は、豊臣秀吉の九州征伐に加わり所領を安堵されました。1599(慶長4)年、築城を開始しますが、完成間近になって自ら火を放ち破却してしまいます。
理由は諸説ありますが、豊臣氏と親交が厚かったことによる江戸幕府の嫌疑から逃れるためといわれています。
百年後の1702(元禄15)年、幕府に築城を願い出て、翌年許可されました。
江戸時代中期に築城が裁可されたのは異例のことです。
縄張りは山鹿流軍学に基づいています。


乾櫓
内部は売店になっています。


北虎口門と


隣接する狸櫓
この2つのみ現存する建築物です。
狸櫓の床下には狸が住みついていましたが、修理の際に床板を全部はがされ、困り果ててしまったそうです。
そこで狸は、小姓に化けて城主の寝所へ出向き、「我ら一族を今まで通り櫓に住まわせていただけたら末永く城を守護します。」と懇願し、城主もこれに応え、櫓の床を元通りにしてやったという言い伝えがあります。


模擬天守
日本百名城スタンプは受付で押すことができます。
元来、平戸城には天守閣はなく、乾櫓が代役をはたしていたそうです。

天守からの眺めは抜群です。


教会が見えますね。
鎖国以前、平戸は長崎とともに海外への貿易港でした。


懐柔櫓


見奏櫓


沖見櫓
内部では写真展がひらかれていました。

通常、城には石段が多くあり、攻められにくいようにわざと不揃いにしてあるものですが、ここはなだらかな石畳です。はたして当時からこうだったのでしょうか。

石垣は昔のままだと思うのですが


地蔵坂屋蔵


海からの防衛を意識した城ですね。

                             平戸城
                     長崎県平戸市岩の上町1458
                      営業時間;08:30~17:30
                        定休日;12/30,31
             入場料; 大人500円(中人300円,小人200円)


平戸市漁業協同組合内にあるお店で海鮮丼をいただきました。

見た目はたいしたことありませんでしたが、刺身が新鮮かつ厚く盛られています。
あら汁も付いて700円はお得でした。

                         旬鮮館
                    TEL;0950-22-3133
                 長崎県平戸市宮の町655-1
                  営業時間;10:00~17:00
                          定休日;第1,3火曜日、第2,4土曜

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九州に向けて出発

2013-08-13 | ツーリング

ひさびさに、日本百名城の旅に出かけて参りました。
今回向かったのは九州北部です。

九州へのアクセスはいろいろ考えましたが、金銭的に安いこと、到着時刻が朝早く一日が有効に使えることからフェリーを使うことにしました。

残念ながら、名古屋-九州間のフェリーは出ておらず、泉大津発の阪九フェリーを選択しました。

自宅から泉大津までは約2時間半かかります。
熱中症が心配なので1時間毎に休息をとります。

まず、名阪伊賀ドライブインで昼食を兼ねて休憩。


                             忍者丼セット

モツ煮に生卵をプラスした忍者丼、この組み合わせイケます!(ただ、コレステロールとかはちょっとヤバいかも?)
三重県にはいると、うどんも昆布だしになります。
これで500円はお得です。

先回、紹介したリストバンド型涼感グッズですが、なかなかいいですよ。
高速道路をバイクで走ると、風が当たって効果がよくわかります。
また、装着していても違和感を全く感じません。


お盆が近かったのですが渋滞もなく、順調に泉大津へ着きました。
ここでちょっと寄り道、オークワでアルコール+つまみを買い込みます。
船酔いを防ぐためには、酒に酔うのが一番なのです。

阪九フェリー泉大津乗り場に到着しました。

さすがに出港2時間前なので、人もまばら・・・

と思いきや、待合室は2階にあるのでした。

今回乗船する阪九フェリーの旗艦?「やまと」です。


バイクで乗り込む同士は15人
出港1時間前の16:30積み込み予定でしたが、トレーラーの搬入に時間がかかり、しばらく待機することとなりました。
そのときのことです。
暇つぶしに見ていたスマホがけたたましく鳴り出しました。緊急地震速報です。
同時に、港中に短い間隔のサイレンがけたたましくなり響きました。
けっきょく、この速報は誤報でしたが、いろいろなシステムで伝えられるようになっているのですね。


今回利用したのは、2等指定A洋室
私はいびきをかくので、迷惑にならないように個室を選びました。
2等とはいえ、軍艦ならば士官クラスの部屋じゃないでしょうか。


さらにベッド脇にもう1つ。コンセントには困りません。

予定より15分ほど遅れて17時45分出港
まずは、大浴場で汗を洗い流し、レストランへ
しかし、考えていることは皆同じようで、入口には列ができていました。

でも大丈夫、こんなときのためにスーパーで買い物をしてきたのです。
しばらく、部屋でチビチビやることにしました。


テレビが置かれていますが、


船が移動するにつれ受信エリアからはずれてしまうので、頻繁にチャンネルを変えなければいけません。

2時間ほど過ぎると混んでいたレストランもすきました。
鉄板野菜炒めとアジフライで飲み直します。


ほろ酔い加減で演歌歌手のミニライブを聴きます。
握手してもらったけど、名前は忘れちゃった♪
だいぶ酔ったようです。こうして早々に床につきました。

翌朝、早い目覚め。
出港時に申し込んでおけば焼きたてパンがいただけます。
5時に取りに行き、海の見えるテーブルで朝食。

ただ、見た目ほどではなかったですね。
焼きたてという割には暖かくないし、味もイマイチ・・・
ほうれんそうの冷製スープ(右)だけがよかったです。

予定通り6時に新門司港到着です。

やってきました九州!
ツーリングのスタートです。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑に向けて新アイテム導入

2013-08-09 | ツーリング

鞄はなるべく持ち歩きたくない性分です。
財布や携帯はポケットにねじ込んでおります。

ただ、夏場のツーリングとなるとそうはいかないのです。
ジャケットはバイクを降りると脱いでしまいます。
となるとTシャツ+ジーンズなので収容力が著しく乏しくなります。

ウエストポーチを使えばよいのですが、腹が出ている私が使うとさらに出て見えるので、敬遠していました。

そんなわけで、夏の間だけこんなケースをベルトに下げておりました。

近年、これでは不満が出てきました。
まず、ペットボトルが収まらないこと。
この季節、水分の補給は必須です。特に私はバイクを降りた後歩き回るきらいがあるのでなおさらです。
もうひとつは、ミラーレス一眼が収まらないこと。
さらに、将来的なことも考えると、換えレンズも収納もしたいところ。

デイバッグを使ってえば良いのですが、暑い日には背中じゅう汗だらけになるので、山城以外では避けたいものです。

というわけで、なるべくスマートなウエストポーチを探してみました。
でも、バイク用品店に置いてあるのはゴツイものが多くパス。
次にスポーツ用品店へ行ってみました。
ジョギング用がコンパクトで、汗をかいてもじゃぶじゃぶ洗えて良いかなと思ったのです。売り場を覗くと、ペットボトルが収まるものはあります、カメラが収まるものもありますが双方を同時に収納するタイプはありませんでした。
それはそうですね。そんな重いもの持ってジョギングする人はいません。
次に、登山用品店にを覗いてみると、いいのがあるじゃないですか。

亀山散策の際に使ってみましたが、使い心地グッドです。
ライダーは、バイク用品店だけでなく、スポーツ・登山・ゴルフ・釣り用品店も覗いてみる必要がありますね。もちろん、ワークマンも


また、こんな冷感グッズも亀山散策で使ってみました。

水に浸して、軽く絞り、首筋後ろをにあて冷やします。

以前はこんなタイプを使っていました。
効果はマルですが、首からタオルを掛けたスタイルになり、巡礼の際には失礼な格好にあたるのでないかと疑問に思い、新しいものに替えてみました。

持続性は良いものの、効果はタオル型にかないませんでした。
そこで、


リストバンド型を追加することにしました。


さて、1年前のこと、出雲・松江に1泊2日ツーリングへ行ってきました。
35℃をこえる暑さで、体中汗でびしょびしょになりました。

ラッキーなことに、泊まったホテルにファブリーズが置いてあり、スプレーしたため、ジャケットもGパンも嫌な臭いもなく翌日も使うことができました。

ところがです。フルフェイスヘルメットはトップボックスに放り込んだままにしてしまったのです。
翌日被ってみると、「た、たまらん」自分の臭いとは思えない状態になってしまいました。

これに懲りて、ファブリーズを購入したのですが、

このサイズしかありません。旅行に持ち歩くには重いです。

だったら、小さな容器に小分けすれば済むことです。

旅行用に化粧品を小分けするいろいろな容器が売り出されています。
その中にはスプレーもあるはずです。

しかし、探しても見あたりません。
昭和の男である橋吉は化粧品店なんて踏み込めません。ホームセンターの売り場が関の山ですが、そこで見つけられなかったのです。
さあて、どうしたものか。

ひらめきました。
百均に行けばいいのです。

ダイソーで無事ゲットしました。

さて、新アイテムを携えて、旅に出かけます。

コメントにお返事するのが遅れるかと思いますが、お許し下さい。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亀山散策

2013-08-06 | ツーリング

亀山城は想像以上に広く、真夏日の散策は結構こたえました。
こんなときこそ、スタミナのあるものを食べたいものです。

近年、亀山はB級グルメ「みそ焼きうどん」で売り出しています。
いまでこそ、市内の和食・洋食・中華料理店・蕎麦屋・喫茶店などいろいろなところで提供されていますが、そもそもは国道沿いにある何軒かの焼肉店で発祥したものです。
その一つである、亀八食堂へ行ってきました。


                      三重県亀山市布気町1799
                        0595-82-0828
                   11:00~23:00(日・祝 ~22:00)

この亀八食堂、ジャンル的には焼き肉なんですが、独自の進化を遂げ、特有の形態となっています。


第一にこの広大な駐車場、大型トラックでもトレーラーでもどんどん駐車できちゃいます。


店内の様子
各テーブルにはガスコンロと特有の形をした鉄板が置かれています。
小さなテーブルも用意されています。
ここでは、ひとり焼き肉もへっちゃらです。


メニューです。
売り出し中の「みそ焼きうどん」はありません。
ここでは焼き肉の〆の料理なのです。
男性の場合、(肉+ホルモン+うどん玉)×人数分がちょうど良いといわれています。
女性や子ども、小食の方が含まれる場合はホルモンの量を減らすとよろしいかと思います。
もちろん、ご飯にも合いますのでお好みによってどうぞ。
ただ、ここの味付けには高い肉よりも安い肉が合います。
私は、「豚肉1人前+ホルモンA1人前+うどん玉1つ」注文しました。


右から袋に入ったうどん玉。セルフサービスの冷水、ワンカップの容器がコップ代用です。さらに、ノンアルコールビールを頼んだらワンカップの容器がさらに1個増えました。

写真を撮り、さて、ノンアルコールビールを飲もうとしたところ、肉が出てきました。
大手牛丼チェーン並みの早さです。

繰り返しますが、注文したのは「豚肉1+ホルモンA1」です。
この店では、肉を注文するだけで、たっぷりの野菜がもれなく置かれていきます。。
また、写真ではわかりにくいですが同時に味噌だれも付いています。

このあとは、ひたすら混ぜ混ぜします。
すると野菜からの水分が出てきます。

ここで、うどん投入。
味噌が焦げる恐れがありますので、最後まで手を休めてはいけません。


完成
野菜も肉もたっぷりの焼きうどんです。
味噌だれのおかげで回鍋肉に似た味わいとなります。


もちろん、完食
ごちそうさまでした。

お腹を満たしたところで、再び史跡探訪です。

前回紹介したように亀山は城下町であるとともに、東海道の宿場町でもあります。

江戸時代、幕府は全国の街道に一里塚を設置しました。
一里塚とは、1里(約3.927キロメートル)毎に旅行者の目印として設置した塚です。
榎などの木が植えられ、木陰で旅人が休息を取れるように配慮されていました。
今でいうパーキングエリアといったところでしょうか。

亀山の東には和田一里塚(江戸より104里)、西には野村一里塚(江戸より105里)が残されています。
連続した2カ所が、現存している例は珍しいのではないでしょうか。
亀山城見学のついでに足を伸ばしてみました。


                              野村一里塚
                      三重県亀山市和田町1488-153

三重県下で唯一原形をとどめる一里塚で、わが国の交通史を考えるうえで貴重な遺跡として、国史跡に指定されています。

東に向かって東海道を歩きました。


亀山城南西にある宗英寺の大イチョウ


樹齢400年だそうですが、葉も幹もまだまだ若々しい美魔女でした。


お城の近の商店街


こうしてみると昔から商店街だったことがわかります。


街道の跡を感じさせる家並み


亀山城を模した呉服屋さん


地酒の名にもつけられています。


                              和田一里塚
                       三重県亀山市和田町1488-153

榎が植えられています。
坂道に設置されており、電柱は道路に対して垂直に立てられているので傾いて見えます。
実は、この一里塚は、跡地東側に往時の姿を模して復元したものでした。
とはいえ、炎天下に1里歩いてへとへとの私には休憩するのに十分な施設でした。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亀山城(伊勢国)

2013-08-03 | お城巡り(その他)


亀山城は、伊勢国鈴鹿郡亀山(現在の三重県亀山市本丸町)にあった城です。

まずは、亀山市歴史博物館で概略をつかもうと考えたのですが、


あ~あ、残念


この日は、バイクを置いて徒歩で移動しました。


平面図(現地案内板)
東から西に向かって紹介します。

城は東海道に沿ってありますので、亀山は宿場町でも城下町でもあります。


東端すなわち江戸の方向に設けられていた江戸口門
案内板だけで遺構は残っていません。


【東三の丸】
このあたりに大手門があったようです。


高札場跡


高札は酒屋の看板に代わっていました。


北側にあった江ヶ室門および神戸櫓跡
神戸櫓は三重県鈴鹿市神戸本多町にあった神戸城(かんべじょう)から移築されたのでこの名が付いています。

 

【二の丸】


帯曲輪
復元された土塀には狭間がありません。
これは古い写真をもとに忠実に再現したためですが、御殿の北側に付属した防御施設はずなのに・・・。
平和な時代が続いて、江戸時代にはお花畑になっていたようですので不必要となっていたしょうか。


排水路


埋門


江戸時代、亀山城は幕府の宿所としての役割がありました。
上洛する将軍は本丸を休泊に利用してたため、御殿は二の丸におかれていました。


御殿跡は小学校になっていますが、当時を忍ばせるデザインになっているのはさすがです。


築山すなわち人工的に作られた山
造園的なものでしょうか。


石坂門跡
西の丸側からの出入り口です。
現地に遺構は残されていませんでしたが、

歴史博物館前に掘り出された石垣が展示されています。


石井兄弟亀山敵討遺跡と記された石碑
1704(元禄14)年に起きた仇討ちの記念碑です。
石井宇右衛門は武芸指導をたのまれ、同輩の子赤堀源五右衛門の慢心をこらしめるため試合で打ち負かして訓戒しました。
しかし、源五右衛門それを恨みに思って宇右衛門の不意を襲い殺害、逃走してしまいます。
長男の三之丞が敵討ちの旅にでましたが、美濃で返り討ちにあってしまいます。
次男の彦七は伊予へ渡る時、嵐のため遭難して亡くなりました。
ようやく、三男源蔵・四男半蔵が本懐を遂げることができたのです。
父の死から29年目もの月日がたっていました。


【本丸】


楠木門
二の丸と本丸の間の門です。
現在は道路を挟んで石柱が2本立っているだけです。


三重櫓

高さはありませんが、背後は急峻な崖になっており、背後からの守りは堅そうです。



多聞櫓
亀山城だけでなく三重県下で唯一の中核的城郭建築の遺存例です。


南からみるとけっこうな迫力です。
2007(平成19)年、地震により石垣の一部が崩れてしまいました。
しかし、調べてみると崩落箇所は1972(昭和47)年の補修部分のみで、穴太衆によって築かれたところは無事だったそうです。


市内で見かけたマンホールの蓋も多聞櫓がデザインされていました。


残念ながらこの日は平日だったので見学できませんでした。



実は、ここには天守閣があったのです。
ところが1633(寛永9)年のこと、幕府は堀尾忠晴に亀山城修築を命じ、天守を解体してしまったのです。
しかも、幕府の命令はここ伊勢亀山城ではなく丹波亀山城であったことが後に発覚します。
つまり間違いで破壊されてしまったのです。
なんとか再建の申請はするのですが認められず代わりに多聞櫓を建てたのでした。
堀尾忠晴は後世にも残る大チョンボをやらかしたといわれいますが、果たしてそうでしょうか。
亀山城の敷地は結構広いです。
1万2000石の小大名としては不相応です。
なおかつ、東海道直近であり、嫌が上でも威圧感を感じさせられます。
当時、参勤交代の大名は、亀山の宿に泊まるのを嫌がったそうです。
ですから、幕府は適当な難癖をつけて取り壊したかった。でも、理由が見つけられなかったので一世一代の大芝居を打ったのではと予想します。


与助井戸
一説には場外への抜け道があったそうですが、埋められてしまっていますね。


本丸御殿の跡は亀山神社となっています。


大久保神官家棟門



亀山古城跡
亀山城は、1265(文永2)年に関実忠によってこの山に築城され、その後現在の位置に移されたのが始まりです。
1590(天正18)年に豊臣秀吉に従った岡本宗憲が入城後、天守、本丸、二の丸、三の丸などのその後の亀山城の母体となる城が形成されたそうです。

【西の丸】


家老である加藤家の屋敷跡
長屋門と土蔵が残っています。


発掘された遺構をもとに再現された堀



梅厳寺
このあたりが城下町の西端で京口門が設けられていました。


安藤広重の東海道五十三次「亀山雪晴」はここから描いたとされています。


現在は、こんな様子です。
橋の上から見ると、結構深い谷ですね。


でも、下に降りて見ると・・・そうでもないか?

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする