橋本屋吉次郎電子日誌

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中城(なかぐすく)

2016-04-03 | お城巡り(日本100名城)

沖縄旅行3日目
今回の旅行の一番の目的(私にとっては)であった、日本百名城のひとつ、中城へ訪れました。


まずは管理事務所で観覧料を支払います。
所在地: 沖縄県中頭郡北中城村字大城503番地
観覧時間: 8:30~17:00(5~9月は ~18:00)
観覧料: 大人 400円,中・高校生 300円,小学生 200円
駐車場: 無料

日本百名城スタンプはここで押すことができます。
また、杖も用意されているのでお借りすると良いかと思います。

中城は、14世紀後半頃迄に琉球の豪族である先中城按司(さちなかぐずくあじ)が数世代にわたり南の郭、西の郭、一の郭、二の郭の主要部分を築き上げたのが始まりです。
1440年に座喜味城から移ってきた護佐丸盛春によって、三の郭、北の郭が増築され現在の形が完成したようです。
 

中城城は連郭式の山城で、六つの郭で構成されています。
 


最近ブームの「天空の城」というイメージがピッタリです。
子ども達は「ラピュタ!ラピュタ!」と叫んでおりました。


裏門
裏門北東に向かって建てられており、麓から登ると最初にくぐることになります。


北の郭
北の郭は、護佐丸が井戸を取り込み増築したとされています。
井戸を取り込む事により、長期の籠城も可能となりました。

大井戸(ウフガー)
 
 

中城の主要部は、麓から三の郭,二の郭,一の郭の順に並んでおります。


三の郭の入り口


三の郭

アーチ状の石門をくぐって二の郭へ
 
 

二の郭の曲線の美しさは一際人目を引きます。
一般に沖縄の城は石灰岩の石垣をもち、台風に対する備えのため緩やかな曲線をなしているのです。

 

石垣の下は切りだった崖になっています。
 

二の郭からの眺め
山城ですから遠くまで見渡せます。
 

反対側は海です。
沖縄電力吉の浦火力発電所が見えます。
 


一の郭へもアーチ状の石門をくぐっていきます。
ここの加工・築石技術はおどろくほどのものです。


一の郭は中城城で最も広い一の郭です。


正殿の跡です。

またまた、石門をくぐると南の郭です。
 

南の郭は複数の拝所が集中する古い城郭です。


雨乞イノ御嶽(あまごいのうたき)
雨を祈願するための遥拝所です。


小城ノ御イベ(くーぐすのおいべ)
神様の島である久高島を拝むための遥拝所です。


御當蔵火神(うとうくらうぬかん)
琉球国王を拝むための遥拝所です。

中城城跡内には8ヶ所の御嶽・遥拝所があるとされています。


正門南西に向けられて建てられた正門


カンジャーガマ(鍛冶屋跡)
鍛冶を行っていたところとされているが、城のためか集落のためか定かではないようです。


西の郭
兵馬の訓練をしたといわれています。
長さが東西に120mある細長い郭です。


ナミナミノ御イベ
通称、長門御嶽(なかじょううたき)


カワヤグラ御イベ
通称、夫婦井戸(みーとぅがー)


中城の南ある廃墟
1975(昭和50)年に開催された沖縄海洋博にあわせて、中城公園組合が建設した中城高原ホテルの跡です。
博覧会の開催直前に建設をしていた企業が倒産したこと、アクセス道路が文化財保護区域に指定されたことから、建設途中のまま工事が中断し30年以上放置されたままになり、廃墟と化しています。
なんとしても、観光客を誘致したかったのでしょう。
世界遺産として認定された現在では再建されることはないでしょうね。

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