朝寝覚めると、萩はすでに雨でした。
本日の目的地である津和野城は萩からクルマで1時間ほどですが、山脈を越えた島根県にあるのでひょっとしたら降ってないかもと期待するも・・・なんと本降りでした。
山城ですので、傘だけではもたないと思い、急遽コンビニでレインコートを購入しました。
まずは、島根県立津和野高等学校へ向かいます。
かつてここには、藩主亀井家の藩邸がありました。
大部分は、高校の敷地になってしまいましたが、庭園の跡が残されています。
物見櫓
藩主が祭礼等の催し物を見物した建物
馬場先櫓
藩邸にあったものだというが江戸時代後期のものらしいです。
さて、いよいよ登城します。
クルマで数分山道を登ったところにリフト乗り場があります。
津和野城跡観光リフト
所在地: 島根県鹿足郡津和野町後田
営業時間: 9:00~16:30
定休日: 12/1~2月末 但し土日祝を除く、臨時休業あり
料金(往復):中学生以上450円,小学生以下400円
道を挟んで駐車場が設けられています。
乗り場に隣接したリフト茶屋で日本百名城スタンプを押し、係員と運行開始時刻まで話しをしました。
雨天でしたが、9時ちょうどに運行開始。
リフトも城跡も私しかいません。貸し切りです。
リフト降り場には杖が用意してありましたが、片手は傘、もう一方の手はカメラを持っているため使えません。
熊よけの鈴も持参しました。
このような山道を進みます。
濡れた石や木の根はたいへん滑りやすいくなっているうえ、、一歩踏み外すと谷に滑落する恐れがあるので、小さな歩幅でペンギンのように歩きました。
堀切
まずは出丸の方に行ってみました。
坂道を登ると出丸の石垣が見えてきました。
出丸に到着しました。
天空の城状態です。
次に本丸に向かいます。
部分的に歩道が設けられており、本来は楽なんでしょうが、脚をすべらせるのが怖いためここでもベンギン歩きで進みます。
開けた場所に出てきました。
本丸の入り口の下に当たる場所のようです。
津和野城の歴史は鎌倉時代までさかのぼります。
1295(永仁3)年、吉見頼行により築城を開始。
以降、津和野城は吉見氏14代の居城となりました。
関ヶ原の戦いにおいて西軍が敗れと吉見氏も津和野を退去して萩に移住し、代わって坂崎直盛が3万石(後に加増され4万3468石)で入城し、石垣を多用した近世城郭へと大改修を行した。
しかし、坂崎氏は改易となり、1617(元和3)年、因幡国鹿野藩より亀井政矩が4万3千石で入城。以後、明治維新まで11代にわたり亀井氏の居城となりました。
さらに山道を登ります。
石垣が見えてきました。
東門の跡
大手門として機能していました。
三段櫓跡
西櫓門跡
天守台
天守台から見た馬立・台所
左に見えるのが馬立、馬をつなぎ止める場所です。
奥が台所でした。
天守の上方にある太鼓丸
さらにその上に三十間台がそびえ立ちます。
津和野城は、天守よりも高い位置に本丸にあたる三十間台が築かれています。
三十間台から見た人質櫓(手前)、三の丸(後方)
三の丸に降りてみてようやく他の見学者と会うことができました。
南門櫓
小雨になり、ガスも晴れてきました。
三の丸から見上げた人質櫓
リフト乗り場に戻ってきました。
けっこうな急坂です。
登山道もありますが、雨天のためリフトを選びました。
(きっと、晴れていても使ったと思うますが・・・)
一周見て回るのに1時間20分かかりました。
百名城巡りも進んでいるようですね。
津和野城は島根県の端にあるので、松江城訪問の際足を伸ばすことができず、岩国城へ行ったときもあきらめました。ようやく、念願が叶いました。
日本百名城は、南九州3城、と北海道3城のラスト6城です。
雨天は辛かったですが、天空の城となっているのを見られて良かったです。石垣を見るとアドレナリンが出っぱなしになっているので気づきませんが、けっこうイイ運動になっていると思います。