橋本屋吉次郎電子日誌

YAMAHA SR400・マツダ デミオ・ツーリング・城廻りについて・その他

SRの理由

2014-09-22 | SR400

SR400はなんと1978年発表という恐ろしく古いモデルです。
26psしかないパワーは250ccに負けます。
単気筒だがら振動は激しく、カウルもないから高速道路は苦手です。
タイヤはまさかのチューブタイヤで収容力はゼロですので、機能的にも優れているところはありません。

それでも、なぜSR を選んだのか・・・

 

それは、かっこいいからです。美しいからです。

 

はじめてSRと出会ったのは32年前です。
小気味よい音を立てて信号待ちをしているバイクを見かけました。
「SRだ!アレ、振動でナンバーが割れるらしいよ。」
と、一緒にいた先輩が言ったことをなぜか鮮烈に覚えています。
他の記憶が年々曖昧になっているのに不思議です。

当時の私は原付ライダーでしたが学生の身分でクルマを所有できなかったまでのこと
いずれバイクは乗らなくなる、ましてや普通自動二輪免許(当時は自動二輪中型限定)なんて取得するつもりもありませんでした。
ですから、特にバイクに興味はなかったのですがSRのことは良くおぼえています。

その後心変わりし普通自動二輪免許をとりますが、当時興味があったのは林道を走れるオフロード車であり、SRは対象外でした。

さらに十年ほどたち、めったにダートを走らなくなりましたので、通勤・買い物・ツーリングとマルチに使えるビッグスクーターに宗旨替えしました。
このときもSRは対象外でしたが、不思議と気にはなる存在で、フロントブレーキがドラムになったり、再びディスクになったり、ステップ位置が変わったりという変遷を見てきました。

数年前から、SR病を発症するようになりました。
年に一度、十日ほどSRがほしくてたまんなくなります。
ネットでSR関連の記事をさがし、パソコンの壁紙をSRにしたりしていました。

こんなとき、SRのネガティブなところを探し、この衝動を抑えていました。
「チューブタイヤだから、パンクしたとき面倒」
「遅く・振動も大きいので、長距離の高速走行は辛いぞ」
「突然の雨に対してカッパを入れておくスペースもない」
「といって、トップボックスは似合わない」などなど

考えてみれば、ビグスクを選んだ時点で機能を重視していたのでしょうね。
しかし、バイクなんてそう機能的なものではありません。
積載量・快適性・耐候性・疲れにくさ・服装の自由度どれをとっても軽自動車のほうが勝ります。
ですから、

「機能性なんかもうどうでもいい!俺は好きなバイクに乗るんだ!」

と、とうとうキレてしまった次第です。

私が乗ってきたバイクの中で、一番が強いのがSERROWです。
非力で高速道路は辛抱の二字でしたが、妙に楽しい相棒でした。
その後乗り換えたDJEBEL250と比較すると、ほぼすべてのスペックでSERROWは負けていましたが、バイクのおもしろさは逆でした。

SERROWと同じヤマハの長寿モデルであるSRにも共通したものがあるのではないでしょうか。
新しいクセのある彼女と出かける日を楽しみにしています。

コメント (18)
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