光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

光る、ススキと、夕空

2009-09-07 19:05:28 | 散策
  ホタルの光ったときの、話しというのがあって、これは昔話しだけど、本当の
ことで、そのホタルは、昔のここからすぐそばにある田んぼか、あるいは空き地か、
草むらで光っていて、それをどのようにして取ったか、恐らくは団扇か何かという
気がする。虫取りの網などはない。手でつかんだということも考えられる。どこかの
川に落ちる可能性というのはなかったようだ。そうゆう記憶はない。昔だから、
川は小さく、水は澄んでいてそれからイトトンボなどもいたようだが、特にそうゆう
ものは他でもいた。それからヤンマとかのトンボもここにもいたようで、でも他で
もいたので、特にそれは珍しくはない。

  水の澄んだ小川というのは珍しく、子供心にもなんて汚い、川というか、水の
流れがあるのだろう。水も流れていない、ただ灰色の、水の流れもない、でもアメ
リカザリガニはいるという、関西の都会の端っこに住んでいて、その汚い水の流れ
に比べると、ここのきれいな小川というのが、いかにもすばらしく思えた。汚いながら、
  それでもヤンマやオニヤンマはいてハグロトンボもいてイトトンボもいた。
つまり汚いところときれいなところは、大阪の、ある町、市でもあって、誰でも知って
いるものがある町は、昔のものが懐かしく、今はその何か、わかるものがあるか、
そうゆうものはもうないだろうと思う。

  まだ、ホタルのいた昔のここの話しに戻ると、ホタルは緑の光を発して、これは
夜暗くならないとさすがに見えない。道の横に小川はあるが、それは何かの光を反射
してそれで、いつの間にかどこかへと消えて、そこに田んぼがあって、緑の色がほど
ほどの数飛んでいたのではないか。きらびやかに、無数のホタルが舞うことはない、
と思う。記憶の中でも、そのホタルが田んぼの辺りで空中を舞うよりも、それを
取ってくれた、多分父だろうが、それを牛乳瓶に入れて、草の一切れも入れて持ち帰り、
後は蚊帳の中で、それを見て楽しんだ。はずで、大阪の町のはずれにその光る緑は
なかったからそのときだけ、興奮もし、それで翌日になると、そのホタルはどこに
いるのかわからないという感じもあった。それで、一日たつともうホタルの光は
どこにいったのか全くなく、それでもうホタルのことも忘れてしまうという感じで
はなかったか。ホタルが光るのは面白いし、しかしその当時そこに住んでいた人、
子どもであろうと大人だろうと、それに興味がある人は少なかった。それが当たり
前だったからで、風物詩でもなんでもなかった。ヤンマがいて、オニヤンマがいて
さらに青大将がいて、蚊帳で眠るのが当たり前で、蚊帳はかなり長い間その後も
使われていたと思う。そうゆうものをぶら下げるための、鍵も付いていたのであろう。

  蚊帳は、一種の閉塞した空間で、しかし向こうが透けて見えるから、閉所恐怖
など全くなく、子供がいろいろ狭いところに閉じこもって遊ぶ今の時代と同じ感覚
があるのではないか。そのうち、いい年になるとまた閉所というか自分の部屋とかいう
ものが出てくるがこれは、閉所とかの恐怖とか蚊帳の楽しみとは、かなり次元の違う
ものがある。なんで、蚊帳の中はあれほど楽しいのか、自分でもわからない。安心
感があるのかも知れないが、もっと本能的なものを刺激するのかも知れない。この方が
きっと説得力がある。全く今は、ホタルは見ない。そうゆうものを見なくなって、どの
くらいの時間がたつか。すでに一人で、遊びに来ていた当時となると、もう虫が
どうのこうのはなかった。ただ、時間だけがあって、当時の学生の時間の使い方でも
特殊な方になるのではないかとその後なんども思った。昼寝もして、長い時間
眠って、一冊の本を読んだかどうか、考え方によれば何をしていたという気もする。

  もう少し、ホタルがいたころに戻ると、笹舟というのを作った。これを作って
くれたのは多分祖母で、それから笹笛とかいうものもあった気がする。その時代
も今も時代も、子供は同じように過ごしていて、片やケータイの時代だから、どう
なのか。でも、笹笛は今も鳴らないが、それを鳴らす子供は今もいる。

  ホタルがなぜ緑の光を発するか、あるいはホタルイカもどうゆう理屈でああゆう
青い、神秘的な光を出すか、これはもうかなり昔に解明されていて、それに対して
不思議感はないが、ただ光の調節とか、なぜ光が必要にというのは疑問として残る
のではないか。前者は解明の可能性があるし、もうされているのかも知れないが、
滅多なことで可視光を発生する生き物はなく、また人もそれに似た、光を反射するものを
付けたりするもの、不思議といえば不思議。


  きのうの夕日がなかなかきれいで、光のことを考えて、頭に今頃ホタルが浮か
んだ。それから、ススキ、まあるいススキも一度出たが、これこそ、かなり強い光
にさらされて、その穂が光って見えた。





  明るく、ススキの透過光は遠くからもわかって、また少し早歩きになる。




  何がどうなってというのはわからないが、光と、ススキの穂の構造から、光
  そのものが、何か波の働きを発現して、結果、キラキラが出るのではないか。




  真ん丸いススキが光って見えるというのも、言い過ぎではないように、思うけれど。





  きのうの夕日、その一。




  きのうの夕日、その二。




  透明な空に、だんだんと真西に近付く太陽が沈んでゆく。





  鶏頭の花も、紅色で、しかしこれは真昼間で、なんだか夕景とは
  あわないかも知れない。

コスモスとフジバカマ

2009-09-07 16:15:36 | 植物・花(秋)
  秋晴れ、快晴、北の風。
  日が出ていて、かなり空は澄んでいる。だから、明るく
  雲も少ないので、外にいると暑い。

  でも、今日も午後3時までの最高気温は、気象台の値だと、27.6℃。
  クーラの推奨設定温度までいっていない。
  真夏の暑さは戻らず、これで暑いなんておかしいかも。
  残暑という感じはなく、ただ汗は結構出る。

  秋というと、コスモスで、この花はことしは寂しい。
  さほど広いところを見ているわけではないが、かなりの
  コスモスがあっても花は、パラパラ、チラチラ。
  それと、フジバカマ。地味な花で、しかし虫などは
  よくこの花の中でたわむれたりしている。甲虫は花の中へ、
  チョウもよく止まっている。
  この花をようやく見つけたが、小さく、風によく揺れた。






  花を置いている、お店で、ときどき借景。珍しい
  なかなか見ないもので、つい。




  紙のような白い葉。花は黄色。
  目立つのである。




  コスモス。晴れていたので茎の緑は非常にきれいだが、花が
  この通りボチボチもなく、ポツポツあるだけ。一体にいつ咲くのか。




  もう一箇所。これも同じ晴れた日に撮影。花はチラホラか。
  元気ないコスモス。




  フジバカマ。例年だと、もう8月ころに登場したと思う。
  ことしは8月に、これはフジバカマの茎かも、と思ったくらい。
  



  花は風で揺れてそれこそ、左に傾いて、右に戻るときに、ボタンを押す
  という感じ。
  咲き始めの様子であるのがわかる。




  赤いカエデ、モミジもあった。たしかに赤い。赤くなったようだ。
  でも、元気がない。

秋の、曇り空

2009-09-07 06:39:04 | 散策




  朝のお天気は、雲の多い、晴れ。明るくなって来て、晴れ間、青空も多い。雲の動きはゆっくりしているが、大きな晴天域が出ることもあって、悪いお天気ではない。雲の下と上の動きが違って、下の低い方だと、北から南に移動している。その反対の可能性もあって、はっきりしない。台風の影響があって、すっきり晴れないのではないか。アメダスの、6時の気温は、19.3℃。20℃を切った。気圧は、1007.0hPa、湿度は95%。室温は、23℃。

  朝は日の出が近付く時間、ずいぶんと暗く、もうそれは雲のせいのようで、今は十分に明るい。今日は月曜で、まずはゴミを捨てに外を少し歩いた。建物の中と外は、ずいぶんと違うと思う瞬間で、それにうつむいていると、いけない。うつむいて、穴の開いているところを見る、そうゆうのが道にあるが、そのとき以外は上を向かないといけない。するとやっぱり空は広いことがわかり、自分の考えていることがちっぽけだというのも、わかるようで、やっぱり空を見るのは大切だ。悩みは消えないが、奥へと押しやられる。
  もう満月を過ぎた、月が西の空に残っている。きのうの夜、少し遅れて月は出てきた。このとき、真ん丸い月のようで、すでに上のほうが欠けていた、いや薄暗くなっていて、あー満月を過ぎていると思う。その月が、まだ西の空に残っているのを見ると、これも何となくだが、一瞬笑える時間が発生するようで、月のひょうきんさがある。冬の突き刺さる、冴えきった光ではない。そこにはやはりウサギがいてと思わせる。

  空気が少し冷たい。そのままでいると、体が冷える感じがある。台風も、太平洋側から、日本海へ抜けるコースを取らないようで、これだと北風を呼び込む形になるから、この辺りの気温も、そうは上がらないのではないか。もっとも湿った南風もやって来る可能性があるので、それこそ、空の上では南風が、下では北風が吹くことになるかも知れない。この前みたいな、局地的豪雨が降らないといいし、また雷もしばらくはいらない。

  写真。晴れのときの、駅の花。少し拡大。朝の通勤時にこの花を見ている
  余裕はないと思うが。