名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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愛知県知事リコールの署名偽造を県選管が告発

2021-02-16 18:25:03 | Weblog
2021.2.16
 今朝の中日新聞は、大村秀章愛知県知事のリコール運動で、署名の八割以上が無効と判断された問題で県選挙管理委員会は2月15日、大量の署名が偽造された疑いがあるとして、刑事告発したと発表した。告発状は同日受理されたという。
 加藤茂県選管委員長は「偽造が行われていたとすれば、民主主義の根幹を揺るがすことにつながりかねず、看過できない」との談話を発表した。
 地方自治法では、署名の偽造や数の水増しは三年以下の懲役か禁錮、または五十万円以下の罰金と規定している。
 事の始まりは、2019年に愛知県内で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の展示内容を巡って、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが「ケチ」を付けたことからである。
 ところが高須院長らが選管に提出した署名簿に、偽造が疑われる大量の署名が含まれていたことが明らかとなり、署名総数435,334票の実に83.2%(362,187票)が無効だったというのである(リコールに必要な署名数はおよそ866,000筆)。
 大村知事のリコール運動は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が発端であった。昭和天皇肖像を含む版画を燃やす場面のある映像作品などが展示されたことを、高須克弥院長が問題視し、芸術祭実行委員会長の大村知事の責任を追及した。そして知事リコールのための署名活動をリードした。河村たかし名古屋市長はこれを公然と支援したのである。このリコール運動で、大村知事と河村市長との不仲は決定的なものとなった。
 大村知事は記者会見で「誰が何のためにこんなことをしたのか、捜査当局で徹底的な事実解明をしてもらいたい」と言い、さらにリコールを主導した高須院長と運動を支援した河村市長を名指しし、「河村氏、高須氏らはこの活動の首謀者であり、説明責任を果たしてほしい」と述べたという。
 これに対し河村市長は報道陣の取材に「(告発は)当然でええこと。徹底的に真相究明をしてもらわないと」と語り、市長として今後刑事告発をする意向も明かした。高須院長も「真相を究明したいとの気持ちは県選管と同じ」と話したという。
 河村氏も高須氏もなんと腹黒い人物かと驚き呆れる。そもそもリコール署名集めで使われた用紙には欄外に、高須クリニックの高須克弥院長と河村たかし名古屋市長の写真が掲載され、署名活動の趣旨が書かれていたというのである。今になって知らなかったなどというのは知名人のすることではない。
 名古屋市長選挙はこの春4月25日と迫っている。河村氏はこの選挙に立候補するかどうか未だに明らかにしていないし、マスコミも掴みかねている。しかし仮に立候補したとしてももうこんな市長はゴメンである。誠実で有能な人物の立候補を待ち望む限りである。