名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

大須演芸場閉館

2014-02-04 11:53:43 | Weblog
2014.2.4(火)
 名古屋の大須にある常設の寄席、大須演芸場が3日午後、名古屋地裁による建物所有者への明け渡しの強制執行により閉館し、約半世紀の歴史に幕を下ろした。
 席亭の足立秀夫さん(80)はこの日も公演を続けたが、最後の演者の終了とともに執行官が公演中止を指示して幕を閉じた。
 大須演芸場は1965年に開場したが、築52年の木造二階建てで経営の問題もあったが、耐震上の問題も抱えていた。
 初期のころは、古今亭志ん朝、ビートたけし、明石家さんまら有名人も出演したが、経営難は常時続いていた。強制執行手続きは85年以来二回目になるが、滞納金の返済が滞って昨春、契約解除を通告された。滞納総額は約1100万円になるという。
 建物所有会社は、「建物を今後どうするかは全く白紙だが、古い建物なので耐震調査をして、結果を踏まえて考えたい」といっている。
 名古屋は昔から芸どころと言われているが、落語、漫才、講談などお笑いを主とした常設の専用演芸場を維持するには難しいところではある。諸民の趣味が多様化していわゆる専門店の経営は困難になっている。
 席亭の足立秀夫さんはよく頑張った。ご苦労さんといいたい。