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日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



 

 

 

発売は、

洋書 = 2018年 9月

日本語版 = 2018年 11月

 

なので、完全に周回遅れのアップ(汗)

 

だが当ブログのこの本の手順は、

1.洋書で入手

2.日本語版を読破

 

つまり、洋書は読破できてない!(笑)

 

 

周回遅れなので一般的な読後評ではなく、両方の「ここ!」な箇所を並列表記してみる。

注:このシリーズを読むとこの本をかなりの確率で買いたくなります(笑)

 

今日は(2)トランプ基本編(笑)

 

 

これは凄いですぞ!

登場するは、

・大問題化している米中貿易戦争に如実に現れている「トランプ流」交渉術!

・本のタイトルの由来

・スケジュール・行動規範「トランプ流」

・ツイッター発信の考え方「トランプ流」

・韓国についての「トランプ流」

(改行:当ブログ)

 

 

 

「相手に揺さぶりをかけるのが、トランプの手口だ」ブリーパスはいった。

「テーブルにチップをすべて置く。それから、ゆっくりと、着実に、チップをひとつずつ取る」

チップは、人間、政策、国、外国の指導者、共和党、民主党、異論、捜査のこともある。

トランプは、あらゆる手段をテコに使って相手を動かそうとする。それに成功することもある。

「私が見たこともないようなやり方で、テコを使うんだ」

“The president’s MO is to put people back on their heels,” Priebus said.

”Put all the chips on the table. And then slowly but surely pick off each chip individually.”

it would be a person, a policy, a country, a foreign leader, a Republican, a Democrat, a controversy, an investigation - Trump would try to leverage anyone, by all means, and at times he would succeed. 

“He uses leverage in a way I’ve never seen before.”

(page 288)

 

 

トランプは、女性にひどい態度で接したことを認めた友人に、ひそかに助言したことがあった。

真の力とは恐怖だ。力で肝心なのはそれだけだ。

弱みをみせてはならない。つねに強くなければならない。

脅しに負けてはならない。それ以外のやり方はない。

Trump gave some private advice to a friend who had acknowledged some bad behavior toward woman.

Real power is fear. It’s all about strength. 

Never show weakness. You’ve always got to be strong.

Don’t be bullied. There is no choice.

(page 175)

 

 

 「今日の予定はなんだ?」

ファイルをちらりと見たのかもしれないが、トランプは決まってそうきく。

今日で工夫するのが自分の強みだというのを伝えているのだ。

自分には状況が読める。あるいはその場の雰囲気も。大統領選挙中も、そういう一瞬があった。

トランプは一瞬のひらめきで物事をやるのが好きなのだと、ポーターは判断した。

その場その場の勘で行動するのだ。

事前の準備をやりすぎると、自分の即席で行動する能力が弱まると思っているふしがある。

前もって考えたせいで挫折するのが嫌なのだ。

計画は自分の力、第6感を奪う、とでも思っているようだった。

”What’s on my schedule for the day?” he would ask, having perhaps glanced at the book, or maybe not at all. 

He conveyed the belief that improving was his strength.

He could read a situation. Or the room. Or the moment as he had during the presidential campaign.

Trump liked to do things spur of the moment, Porter concluded, to fly be t

he seat of his pants.

He acted like doing too much advance preparation would dimmish his skills in improvising.

He did not want to be derailed by forethought. As if a plan would take away his power, his six sense.

(page 231)

 

 

ブリーパス、ポーター、その他の補佐官たちは、トランプにツイッターを使うのを控えるよう説得しようとした。

「これは私のメガホンなんだ」トランプは答えた。

「フィルターをまったく通さずに、国民にじかに語りかける手段なんだよ。

雑音に邪魔されない。フォロワーが数千万人いる。ケーブル・ニュースの視聴者より多い。

私が演説すると、CNNが報じるが、だれも見やしない。関心も持たない。

なにかをツイートすると、それがメガホンになって、世界中に聞こえる」

Prius, Porter, and others continued to try to persuade Trump to curtail his use of Twitter.

“This is my megaphone,” Trump replied.

“This is the way that I speak directly to the people without any filter.

 Cut through the noise. Cut through the fake news. 

 That is the only way I have to communicate. I have tens of millions of followers.

 This is bigger than cable news. I go out and give a speech and it’s covered by CNN and nobody watching, nobody cares.

 I tweet something and it’s my megaphone to the world.”

(page 205)

 

 

トランプと金正恩とのやるとりが激化したとき、トランプは警告された。

「ツイッターで戦争が起こるかもしれませんよ」

「これは私のメガホンなんだ」トランプがまたそういった。

「さえずりと呼ぶのは、やめようじゃないか。ソーシャルメディアと呼ぼう」

ホワイトハウスはフェイスブックとインスタグラムのアカウントも持っていたが、トランプはどちらも使わなかった。もっぱらツイッターを使った。

「これが私だ。こうやってコミュニケーションをとる。私が選ばれた理由がこれだ。私が成功した理由はこれなんだ」

ツイートは大統領の職務の片手間ではなかった。それが中心だった。

20万かそれ以上の”いいね”をもらえた最近のツイートを、トランプはプリントアウトするように命じた。

それをじっくり調べて、もっとも成功したツイートに共通するテーマを見つけようとした。

成功したのは話題か文言のおかげか、それとも大統領が議論に加わっているという意外性のおかげなのか。

ショッキングなツイートが、もっとも効果的である場合が多かった。

その後、一度のツイートに使える文字数をツイッターが140字から280字に倍加すると、トランプはポーターに、ある面でこの変更は懸命だと思うといった。

考えを充実させ、奥行きをあたえることが可能になった。

「いいことだ」とトランプはいった。

「しかし、私は140文字のヘミングウェイだったから、ちょっと残念な気もする」

When Trump and North Korean leader Kim Jong Un amped up the rhetoric, he was warned, “Twitter could get us into a war”

“This is my megaphone,” Trump said again.

“Let’s not call it Twitter. Let’s call it social media.”

Though the White House had Facebook and Instagram accounts, Trump did not use them. He struck on Twitter.

“This is who I am. This is how I communicate. It’s the reason I got elected.

 It’s the reason that I’m successful.”

The tweets were not incidental to his presidency. They were central.

He ordered printouts of his recent tweets that had received a high number of likes, 200,000 or more.

He studied them to find the common themes in the most successful.

He seemed to want to become more strategic, find out whether success was tied to the subject, the language or simply the surprise that the president was weighing in.

The most effective tweets were often the most shocking.

Later, when Twitter announced the number of permissible characters in a single tweet was being doubled from 140 to 280,  Trump told Porter he thought the change made sense on one level. Now he would be able to flesh out his thoughts and add more depth.

“It is a good thing,” Trump said, 

“but it’s a bit of a shame because I was the Ernest Hemingway of 140 characters.”

(page 207)

 

 

同盟国の韓国は、あらたな貿易協定を結ぶつもりがない。

「そのくせ、アメリカの力で、北のいかれたやつから護ってほしいと思ってる」

トランプは進歩するどころか後退していると、コーンは判断した。

大統領になった最初のころのほうが、御しやすかった。

ブリーパスにとっては、数多くの悲惨な会議のなかでも、最悪の会議だった。

トランプ政権が発足してから6ヶ月目、目標設定に根本的な問題があることが、明確にわかった。自分たちはどこへ向かっているのか?

ザ・タンクに漂っていた不信が、政権を蝕んでいた。原始的な本能がむき出しにされた雰囲気だ。表面上は全員が味方のようでいて、だれもが甲冑を身につけているかのようだった。

ことにトランプがそうだった。

狂気とはこういうことなのだろうかと、ブリーパスは結論を下した。

He said that the South Koreans, our allies, won’t cut a new deal with us on trade. “And they want us to protect them from that crazy guy in the north.

Cohn colluded that Trump as, in fact, going backward. He had been more manageable the first months when he was a novice.

For Priebus, it was the worst meeting among many terrible ones.

Six months into the administration, he could see vividly that they had a fundamental problem of goal setting.

Where were they going?

The distrust in the roomed been thick and corrosive. 

The atmosphere was primitive, everyone was ostensibly on the same side, but they had seemed suited up in battle armor, particularly the president.

This was what craziness was like, Priebus concluded.

(page 225)

 

 

~続く~

 

次回は(3)経済・金融編 = 周囲を振り回しまくってます!(笑)

(1)はこちら



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発売は、

洋書 = 2018年 9月

日本語版 = 2018年 11月

 

なので、完全に周回遅れのアップ(汗)

 

だが当ブログのこの本の手順は、

1.洋書で入手

2.日本語版を読破

 

つまり、洋書は読破できてない!(笑)

 

 

周回遅れなので通常の読後評ではなく、両方の「ここ!」な箇所を並列表記してみる(笑)

今日はまず(1)スティーブ・バノン編。

 

その理由は2つ。

1.この本は、彼の登場から選挙活動に飛び込んでいく

2.思想的にはともかく、当ブログは今バノンに興味があるので(笑)

(改行:当ブログ)

 

 

米中交渉直前のタイミングに?、厳選した面白いパートばかりではと!

注:このシリーズを読むとこの本をかなりの確率で買いたくなります(笑)

 

 

 

「ニューヨークの私のところ来られないか?」

「なんのために?」

「ドナルド・トランプに会うためだ」

「会ってどうする?」

「トランプは大統領に立候補することを考えている」

「どこの国で?」

“Of what country?”  Bannon asked. 

(page 2)

 

 

「立候補するとは思わないか?」ボシーは、ようやくバノンに聞いた。

「ぜったいにありえない。見込みはゼロだ」

「あいつの暮らしを見ただろう。あんた、やめろよ。

あいつがこれをやるわけがない。恥をかくのが関の山だ」

”You think he's going to run?” Bessie finally asked Bannon.

“Not a chance. Zero chance,” Bannon repeated. 

“Less than zero. Look at the fucking life he’s got, dude. 

Come on. He’s not going to do this. Get his face ripped off” 

(page 7)

 

 

”口から火を吐くポピュリスト”を自称しているバノンは、不愉快になった。

Bannon, who regularly called himself “a fire-breathing populist”was disgusted. 

(page 13)

 

 

ある意味で、これはバノンが成人してからずっと待ち望んでいた瞬間だった。

「ちがいを強調するのが重要です」バノンは説明した。

「ヒラリー・クリントンと比較し、対極的だというのを示します。これを忘れないでください」

バノンは、自分がしじゅう唱えている決まり文句を口にした。

「この国のエリートは、アメリカを衰退させるままにしている。わかりますね?」

In a way, Bannon had been waiting all his adult life for this moment.

“Here’s the difference,” he explained.

“We’re just going to compare and contrast Clinton. 

 Here’s the thing you’re got to remember”, he said, and recited one of his mantras.

“The elites in the country are comfortable with managing the decline. Right?”

(page 15)

 

 

トランプにはもうひとつ有利な点があると、バノンはつけくわえた。

政治家らしくない話し方をすることだ。

Bannon added that Trump had another advantage.

He spoke in a voice that did not sound political.

(page 16)

 

 

ブリーバスの角部屋のオフィスで開かれた会議で、バノンとイバンカが激しく口論した。

「きみはスタッフだろうが!」バノンはついにイバンカをどなりつけた。

「たかがスタッフふぜいのくせに!」

ほかのスタッフとおなじように、首席補佐官の下で働く立場だ、とバノンは言った。

秩序がめちゃくちゃになっている。

「きみはここを歩きまわて、自分が指揮しているかのように行動しているが、とんだ思い違いだ。きみはここのスタッフなんだ!」

「私はスタッフじゃない!」イバンカは叫んだ。

「スタッフなんかにならない。私は大統領令嬢よ」

During a meeting in Prius’s office Bannon and Ivanka got into an altercation.

“You’re a goddamn staffer!” Bannon finally screamed at Ivanka.

“You’re nothing but a fucking staffer!”

She had to work through the chief of staff like everyone else, he said.

“You walk around this place and act like you’re in charge, and you’re not. You’re on staff!”

“I’m not a staffer!” she shouted.

“I’ll never be a stuffer. I’m the first daughter” - she really used the tittle. - 

“And I’m never going to be a stuffer”

 

 

 

こんな感じなので(笑)、バノンは2017年 8月に辞任。

 

~続く~

 

次回は(2)トランプ基本編(笑)



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実は…

全くといっていいほど、期待しないで読み始めた(笑)

 

ファナックはファナックで、超一流企業に育った日本のエース級企業。

インテルはインテルで…(何も言うことはないでしょう)

 

日本とアメリカを代表する企業を比較・検討するだけで、本の一冊くらい楽勝!!!(なんじゃないの?)

 

 

 

結果…

そのいい加減な認識を完璧に吹き飛ばす内容(汗)

 

 

この2企業は、ただの比較対象などではなく、極めて深い「コラボ関係」

  

ファナックは工作機械、別名「マザーマシン」

インテルはマイクロ・プロセッサ、チップ。

 

どうコラボしてきたのか?は本をお読みいただきたい!

 

 

 

本のラスト、著者の議論は意外な方向に向かう。

2019年現在、近未来に確実に迫っている大きなトレンドに、ここまでの論述をベースに挑む。

その議論を100%支持するとは言えないが、少なくともひとつの論述を知り得ただけで、読む価値があった。

 

 

結論:読み応えあり。既に今年の年間ベストへのランキングは固い? 




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「反復音楽」の巨匠、フィリップ・グラスの自伝。

反復音楽(当ブログの解釈によるワーディング)とは著者がいうように「刻々と変化する反復」な音楽 。

というくらい、彼の音楽はユニークで、絶賛と批判が渦巻く人生だった。

誰になんと言われても気にしない性格だ、と本人がしれっと述べるのが頼もしい!(笑)

 

 

まず冒頭で驚く!

レコードショップを経営する父とともに、売れ残ったバルトークやストラヴィンスキーを聴いているうちに親子で現代音楽ファンに。

そうして シェーンベルグ さえをも仕入れるようになった、というエピソードで一気に掴まれてしまう。

500ページの大著だが、そんなこと全く気にならず読書に勢いがつく!

 

 

作曲者を目指し、シカゴ → NYジュリアード → NY → パリ → etc...

その中でも究極の人脈を築き上げた本拠地NYでの数々のエピソードに唸る。

ジャスパー・ジョーンズ、ラウシェンバーグ、リチャード・セラ、ジョン・ケージ、 アレン・ギンズバーグ etc…

時代を創った人物たちが次々と登場するのだ!

 

 

 

そうしてNYを語る中で、痺れるようなフレーズが幾つも登場する。

その幾つかを御紹介したい!

 

私は今でも、NYは人間のエネルギーや想像力、情熱を養う発電所のような場所だと思っている。

ここに住むアーティストたちの仕事は、この街と複雑に絡み合っている。

私も、少なくとも50代、60代になるまではそうだった。

 

「あなたの音楽はどんな音楽ですか?」とよく聞かれる。

「NYらしい音楽だと思います」(p.326~)

 

振り返ってみると、私の音楽に最大の影響を与えたのは、やはりNYという巨大なエネルギーシステムだったと思う。

私の音楽、とくに初期のアンサンブル曲のなかには、常にNYがあった。

グッゲンハイム美術館でのコンサート、〈12部からなる音楽〉〈チェンジング・パーツ〉それに

〈浜辺のアインシュタイン〉でさえ、どれも1976年までの成果だ。

NYという都市から生まれ出たものだ。

生まれ育ったボルティモアと違い、NYは週7日、1日24時間、活動し続ける。

パリは夜になると眠りにつくーメトロはシャッターを下ろし、歩道からは人影が消える。

しかしNYは決して眠らない。

だからこそ、私はここに来たのだ(p.322)

 

 

絶賛と批判が渦巻く中、自分の意思を貫くために彼が作曲家以外にした仕事は…

製鉄工場、配管工、タクシー運転手 etc… と多岐にわたる(汗)

しかもタクシー運転手は〈サチャグラハ〉の発注を受けるまで続けていたそう!

大変だなと思う一方、上記の発言から、そこもNYの「懐」のような気もしてくる…

 

 

結論:500ページを一気に読ませる強力なエネルギーは、彼自身の執念はもちろん、魔宮 NY パワーによってドライブがかかっている!

 

 

追記:来期のMETライブビューイングの予定が発表され、彼の「 Akhnaten 」が上演予定!



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NHK「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」でチラチラ出てくる、田畑政治。

今後、戦前・戦後の日本水泳界の発展とともに、ミスター・オリンピックと呼ばれるにふさわしい活躍が期待される。

(演じているのは、阿部サダヲ)

 

 

 

すると 某新聞で、こんな記事が目に飛び込んできた!

 

「大河ドラマ史上、最も弾丸セリフが多い主人公」(笑)

 

確かに浜松出身なので「やらまいか」精神な人物だと解釈する。

 

 

 

 

そんな期待とともに本を読んでいくと、そんな表現があちこちに(笑)

 

「どんな小さなチャンスでも、またどんな難しいことでも、やって良いと思うことは、度胸を決めて取り組んでみること以外にない」

 

「消極的と慎重論とはよく分けて判断しないと、あとで後悔が残るのみで後味が悪いだけだ」

 

「これはいけるかどうかをよく判断し、ためになると思ったら猪突猛進あるのみだ」

 

「何事も難しい問題の時こそ逃げてはいけない・当たって砕けろ、どちらが砕けても、周囲は納得してくれる」

(砕けてならぬときは、我慢するのみ)

 

 

  

そんな精神で数々の成功を経験していくわけだが、一番の驚きは以下!

 

今の代々木競技場、NHKがある場所は元々GHQが使用ワシントンハイツ

で、競技場の場所確保のために田畑政治がアイディアを出し、実現に至った、ということ!

 

 

 

 

一方でそこでの政治家との軋轢が、その後の苦境の原因となる。

ミスター・オリンピックというくらいの活躍をしていたわけだが、本番の開会式は一般席で観ていた

 

悪徳政治家に足をすくわれたのだ!

知るのは辛い(涙)が、その事件が記述されている。

 

問題の中心は、ジャカルタでのアジア大会(1962年)

日本のマスコミと、現地の距離での情報格差に乗じ、政治家にはめられた格好(汗)

 

 

ただ救いは、そんな苦境でも貫いた本人のスタンス。

「ボクには肩書きは関係ないんだ。オリンピックがうまくできればいいんだ」と選手強化には特に目を配っていたそう。

 

立場に固執せず、「やらまいか」精神を発揮していたその姿はまさに ホンモノ!
 
 
 
 
結論:戦前・戦後の日本水泳界の発展 → ミスター・オリンピックの活躍は、地元浜松の「やらまいか」精神に貫かれていた!


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ベンチャーから Google への買収、そして「Google Maps」の誕生を画く 451ページ。

読み応えタップリ!

 

大きく分けると、

前半はベンチャーでのスタートアップ時代。

後半がGoogle 買収以降となる。

 

著者はベンチャーを立ち上げた ジョン・ハンケ とともに行動し、同様にそして卒業した ビル・キルデイ氏

 

 

 

まずはスタートアップ時代、倒産寸前の状態を切り抜ける2人のエピソードはスリリング!

投資を募り数ヶ月会社を延命、全社員への給料カット要請 etc…

ベンチャーのスタートアップって、うまく回っててもこんな感じか! を疑似体験できる。

 

そして苦労していた会社が、いきなり成功するエピソードが面白い!

それは運にも恵まれたきっかけだった。

CNNとの契約にこぎつけ、放送上で彼らの地図ソフトがクレジットつきで使用されはじめた。

で、なんとこのタイミングでイラクはバグダッドあたりがきな臭い状況に。

それでたちまちメジャーに!

 

 

 

そして遂に Google からのオファーが届く。

どうその買収が決まったかのGoogle 社内のエピソードがすこぶるクール(笑)

 

で会社29人ごと Google に入社。

やっかいなことに、チームは直前にやはり買収された会社の4人もチームに加わる。

総勢33人、お互いの良さを少しずつ引き出しながら「Google Maps」誕生に至る。

 

本国アメリカでの爆発的に反響続き、世界で2番目に拡大したのは、なんとニッポン!

(て知らなかったよねえ~)

 

ビル・ゲイツの地図参入宣言に流石の Google もビビりつつ、次へ。

それは…(裏表紙にその写真が!)

 

ビル・ゲイツが登場すると、あとはこの人しかいない。

スティーブン・ジョブズ!!!

開発中だった i-Phone のソフトとして起用しようとしたのだ。

そして誰もが知るように、良好だった関係は一気に壊れる!(アンドロイド)


 
結論:倒産寸前のスタートアップから、 Google への買収、そして大きく開花するビジネス・ストーリー!


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読み出すと、目ウロコがポロポロな実態がつぎつぎと!

 

一見成功したソーシャルな組織またはソーシャル・キャンペーンが実は全く機能していない実例を連発(汗)

 著者のウィリアム・マッカスキルは実際に非営利組織2つを創設した人物なので説得力がある。

エビデンス・ベースの検証が重要である事を説く。

 

 

だけでなく、

・搾取工場の商品を避けるべきでない道義的理由

・フェア・トレード商品を優先的に購入すべきか?

・「情熱に従え」の落とし穴―世の中に最大限の影響を及ぼせるキャリアは何か?

     寄付するために稼ぐ? or ソーシャル・セクターに就職する?

・エシカル・ブームは実は害をもたらす?

・投票することの本当の価値は?

・貧困か、気候変動か

 

とこのように、かなり難しいトレードオフ関係にチャレンジし、各々を 紐解いている。

凄い!

 

 

巻末には付録として、彼が考える重要な「5つの疑問」を提示。

疑問1.何人がどれくらいの利益を得るか?;何百人もの命を救う方法

疑問2.これはあなたにできるもっとも効果的な活動か?;災害支援に寄付してはならない理由

疑問3.この分野は見過ごされているか?;人類史上最高の英雄は無名のウクライナ人性

疑問4.この行動を取らなければどうなるか?

   :投票が数千ドルの寄付に匹敵する理由

疑問5.成功の確率は?成功した場合の見返りは?

 

どれも、キクねえ〜 

 

 

 

 

最後に。

これだけ絶賛してきた中、ひとつだけ不満が(怒)

それは、日本語版タイトル。

 

「利他主義」というコトバのマイナー性が、この本が日本で世の中化することを拒んでいないか?!?

原題は、 DOING GOOD BETTER と、シンブルで美しいだけに...



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新年早々「反省」を求められる読書?になるかと思いつつ読み出したが、実は 真逆!

 

「悪態」がいかに人類にとって重要な意味をもつのかを、貴重な実験・研究結果から解き明かそうとする(笑)

(神経科学、言語学、行動心理学 etc...)

 

 

著者のエマ・バーンさんは、AIの開発に携わりBBCラジオで番組のキャスター。

日本生活経験もある彼女が、イギリスに戻り男性社会で生き抜くテクとして「悪態」を身につけた(汗)

そこから仮説が生まれ、この本が誕生!

 

確かに第6章は「女には向かない言葉ジェンダーと罵倒語」と女性視点。

そして仕上げは

第7章で次々と登場するのは、さまざまな言語の汚い言葉や罵倒語の集大成(汗)

 

 


と少々揶揄させていただきつつ、面白い表記は多い。

当ブログのテーマのひとつとも考えている「右脳」「左脳」理論が展開され、最も刺さった。

 

 「右脳」あるいは「左脳」を事故などで失った方々が示した感情は…

「右脳」を失うとー無気力。「悪態」はつかない

「左脳」を失うとー「悪態」は継続。ただしコントロールがきかない場合あり

 

そこから導かれる結論は、

「右脳」ー感情

「左脳」ー言葉

そして「右脳」と「左脳」協調し最終的な判断に至る。

 

また人が向き合った時に、

右目は相手の左側の顔

左目は相手の右側の顔

をみていることになる。

 

顔の写真を撮影し、右側だけ、左側だけ、をコピーして擬似の顔を作ると、

「左側だけ」がより感情を汲み取りやすい?!?

 

 

その他にも、興味深い実験が次々と登場。

・「悪態」をつくことで、ストレス・恐怖・不安などにもっと耐えられる

・「悪態」をつきあえる職場の方が、双方のコミニュケーションがとれている→業績アップ?

・「悪態」のひとつである排泄のタブーは強力。

 「きたない」のチカラ!というキーワードにまで(笑)

 

これで「うんちくん」ドリル人気の秘密の一端を知ったような

 

 

 

結論:人類にとっての「悪態」の意味を探求、は著者のユニークな視点が利いている点で興味深い。



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映画ベスト10に続き、今度は「本」でベスト5、いってみます。

こちらも毎年一度の楽しみ化している!

 

アップに至った本は30冊弱だが、それ以外にも数的には倍程度は読んでいるので、その10分の1レベルで、5つに。

1行目はタイトルとアップ時のサブタイトル、2行目は今回のコメントとなります。

 

 

 

第1位

日本一の「デパ地下」を作った男 三枝 輝行 ナニワの逆転戦略 企画アイデアこそが成長のドライビング・フォース。今年のベストに入れます!  

「弱い」阪神百貨店を「強く」したのは、企画アイデア。 

 

第2位

より高き忠誠 真実と嘘とリーダーシップ A HIGHER LOYALTY アメリカの健全性を維持することに腐心したジェームズ・コミーの闘い。  

コミーがアメリカの健全性に腐心した闘い。ページをめくるスリルに魅了された。

 

第3位

スポーツ国家アメリカ 民主主義と巨大ビジネスのはざまで  日本で今、負のスパイラル化しているアメフト問題も考えつつ読んでみた(汗)  

日本の体育会的な「権力の誤った集中」という問題がアメフト問題の中心にあり、アメリカや世界のスポーツビジネスに注視、は重要だなというのが結論。

 

第4位

デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 予想外に芯を食って持ってかれた一冊。今年のベスト10入りもありや?!(笑)  

Googleの前データサイエンティストは言う。検索の言葉や順序が「人の心のうちを語っている」と...

 

第5位

トヨタ物語 強さとは「自分で考え、動く現場」を育てることだ トヨタ生産方式の凄みを垣間見ることが出来る点でお薦め。  

「人間は自由度を与えると仕事をしたくなるんですよ。トヨタ生産方式は強制ではなく、自由なものです。

 

 

番外編

ヘンテコノミクス 行動経済学まんが 一家に一冊、級の強力なインパクトを残す名著!  

去年の本なので、番外。1日1話ずつ、毎日楽しめる名著!



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当ブログ「上半期」極私的 映画 ベスト10!にトライしたところ、以下の2作品がランクイン。

バトル・オブ・ザ・セクシーズ Battle of the sexes 世紀のテニスマッチ 男 vs 女 に至る スポーツ国家アメリカ の転換点を描く今作は、ポイント高し!  

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル I, Tonya スケート界最大の事件を描き切った今作は、今年前半を代表するブラック・コメディ!  


スポーツ映画が2作も入るとは、我ながら 意外!


いわゆる「スポ根」映画は、どちらかというと観る前から敬遠ぎみ。

「ロッキー」シリーズは第1作でお腹いっぱいで、残りは見向きもしていない私なので(笑)

 

もしかすると、スポーツ映画も変化の時期を迎えているのかもしれない、とも考えた。

上記2作品も、一筋縄でいかないクセ者映画(笑)

かたや ウーマンリブ + WTA誕生、あるいは史上最大のスキャンダルもの。

 

 

 

 

そんな中、スポーツ映画トップ100なんていう企画が登場。

読むしかない!(笑)

 

著者は30年も週刊文春で、映画評を連載している、芝山 幹郎 氏。

さすが週刊誌レギュラーを抱えているヒトだけに、独特の「味」があって面白い。

 

それはランキング1 位~100位の分け方からだけでもわかる。

100位内を4つに分割しているが、それぞれのタイトルは、


1 位~10位:   何度もリピートしたくなる 

11位~50位: 見てないなんてもったいない 

31位~60位: ダークホースを探せ 

61位~100位:捨てがたい味、出してます 

 

面白い!

 

 

どのスポーツ映画が多くランキングされているかというと、

 

1 位 野球(MLB他)  ×19

2位 ボクシング(意外? とも思えるし、そうだよね!という気も)  ×17

3位 アメリカン・フットボール   ×10

4位 サッカー   ×8

5位 バスケットモール  ×6

6位 自転車!  ×4

7位 ゴルフ  ×3

8位 アイスホッケー、プロレス、フィギュア、ラクビー etc…  ×2

 

やはり野球強し!

 

 

当ブログは先のも申し上げたように、

<「ロッキー」シリーズは第1作でお腹いっぱいで、残りは見向きもしていない

な状態なので 戦績は非常に悪く、

 

1 位~10位:   何度もリピートしたくなる      =  6 / 10   残  4

11位~30位: 見てないなんてもったいない     =  7 / 20   残 14!

31位~60位: ダークホースを探せ         =  8 / 30   残  22!

61位~100位:捨てがたい味、出してます     = 17 / 40   残  23! 

 

結果、全体100作のうち 38作(%)しか観ていない…

 

ただし逆に考えると、あと62作 も今後楽しめる!(笑)

 

 

結論:映画ファンにはたまらない、スポーツ映画愛に満ちた一冊!



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著者のコミーといえば、オバマ再選の際にFBI長官だったが トランプ大統領の誕生後、突然の解任。

 

当然、興味はそのトランプの話題に向く。

だがそんなセンセーショナルな形式を取っておらず、この件は14章のうちの最後の3章のみ。

 

基本は彼の生い立ち(幼少のころ、彼を正義に目覚めさせる驚きの事件が)も含めた、彼が法に捧げた40年間を総括した内容。

この内容がいちいち凄まじく、既に報道済で既視感のトランプの1件よりも、俄然面白い。

 

 

それらは例えば、

 

ブッシュ時代=司法長官

・マーサ・スチュワート事件

・合法とされてきた NSAの監視プログラムの合法性を問う

・CIA の尋問プログラムの合法性を問う

 

オバマ時代=FBI長官

・社会現象化した警官による黒人射殺問題後への地域社会と警察の乖離による問題への対応

・ヒラリーの私用メール事件(第1次)

・ヒラリーの私用メール事件(第2次=いったん終了した捜査の再開)

 

という具合で、コミーがアメリカの健全性に腐心した闘いが綴られていて、ページをめくるたびに、そのスリルに魅了された。

 

 

 

一方で、とても印象に残った文章を三つ列挙しておきたい。

自分の闘い(仕事関係ではない)、を勇気づけるものなので!

 

 

あらゆる組織、とくに上下関係を核とする組織には、反対意見が切り捨てられ、正直な意見が出にくい環境をつくりだすという危険が潜んでいる。

こうした環境は、ほどなく妄言とごまかしがはこびる文化を生み出す。

p 96

 

 

嘘つきは嘘をつくのに熟練するあまり、真実とそうでないことの区別がつかなくなってしまう。

そんな例を、私は長年にわたってたくさん目にしてきた。

嘘つきは自分の周辺を嘘つきで固めようとする。

その道徳基準に迎合するのをよしとしない人は輪の外に追いやられ、交友関係はどんどん狭まっていく。

代わりに、欺瞞に耐えることのできる者たちが権力の中心に引き寄せられていく。

特権は、嘘をいとわず欺瞞を容認できる者の手に渡る。

やがて、それはひとつの文化となり、生き方そのものになる。

p 94-5



 

政治も、自分にとっての都合も、友情も、私にとってはどうでもいいことです。

私に取っては、正しいことをするのがすべてなのです。

何かが根本的に間違っていると確信したなら、それに加担するようなまねはけっしてしないでしょう。

もちろん、誰しも意見の相違があるときは、政治的な判断を下して当然です。

それでも、私は正しい判断をするでしょう。

p 157 上院での指名承認公聴会での発言




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昨日アップしたMoMA:2018 秋  (上)

Bodys Isek Kingelez の未来志向の ユートピア都市 の模型の展示を紹介した。

が、そこで強い印象を残したのが、このユートピア都市の中を歩き回れる、VR(Virtual-reality)体験コーナー(写真)

 

当ブログ的には「ゲーム類」との連動が危険だと考え、VRとはやや距離を置いてきた。

が、こういう使い方ならあり! だと思い直す機会になった。

 

 

実はこのNY旅行にたまたま、この本を持っていていて未読だった。

なのでMoMA後から、さっそくバリバリと読破(笑)

 

 

 

まず冒頭で驚く。

現在のVRブームは ザッカーバーグの Facebook が、ベンチャーVR企業「オキュラス社」を巨額で買収したことから始まった、とのこと

(つい先日の 9月26日 発表→メディア報道されたばかり!)

その買収劇のわずか数週間前、ザッカーバーグは本書の著者の研究室を訪れ、最新のVRを自ら体験していた。

 

で者名 ジェレミー・ベイレンソンの経歴をみてこの驚きに意味があることを悟る。

スタンフォード大学教授で、VR(バーチャル・リアリティ、仮想現実)研究の第一人者!

 

 

 

その驚きのオープニングに続き、本のタイトル、EXERIENCE ON DEMAND に近い展開。

VRにどんな需要があるか、を解き明かしていく。

 

そして次々と登場する、びっくりの事例たち。

 

・NFLの某チームでは、作戦・戦略を「インストール」し170種もある作戦をアタマに埋め込む

 これによってビデオもタブレットPCも「太古の技術」に!

 「練習を繰り返して経験を積む以外に上達する道はない」

 「がVRトレーニングは練習を繰り返すのに限りなく近い」

 

・VRドキュメンタリーは観客の感情を激しく揺さぶる

 例:「シドラの上にかかる雲」(8分半)→見てみたい!

 

・仮想の体を「自分のもの」と簡単に思い込ませる力がVRにはある。

 911のPTSD患者2000人をトラウマから救ったVRソフトが実在

 

・VRが患者の「痛みからの解放」に寄与し、医療の現場が注目。

 苦痛を伴う理学療法を「楽しかった」と報告する子供!

 VRで麻痺に苦しむ患者に「幻の腕」を経験してもらうことで精神的な救いを得る

 

 

こんな具合で、「見る」から「する」に移行する違いは極めて大きいことを学んだ。

 ≒「人間の脳はVR内での経験を現実の経験と同じように扱う」

 

昨日アップの MoMA:2018 秋(上)も本来は「総論」から入ろうと思ったが変更。

MoMA で体験したばかりのVRとこの本がアタマの中で連動し、貴重な「気づき」を得た。

 

 

もうひとつ、本では指摘していなかったが感じたことを。

あと日本企業にとり大きなビジネスチャンスになると思うのがHMD(ヘッドマウントディスプレイ

「より軽く」「より小さく」を追求するのは日本企業のお得意の分野(じゃない?)

「X-MEN: アポカリプス」でサイクロップスが作ってもらった眼鏡のようなコードレスの HMD はどうだろう(笑)



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実は、あまり期待しないで読み始めた。

大阪ローカルの話だし、成功事例といっても「デパ地下」の話で終始するのではないか、と。

 

ところが!

確かに「デパ地下」の話もあるが、それはあくまでも第1章のことで、次々と凄い話が登場してくる。

 

元々、阪急、大丸、近鉄など錚々たる百貨店が揃う関西。

「弱小集団からどこにも負けない店になるには食品しかない」とデパ地下の改造に取り組む。

そのアイデアは”祭り”を演出し、「気取った非日常」を消し去る、こと。

 

・全国から実際にうまいものを発掘しては口説き、出店してもらう

・マグロの解体ショー

・”いか焼き”を阪神百貨店名物化

・大福500個を売り場に積み上げる

 etc… 数々のアイデアでデパ地下をテーマパーク化し「デパ地下の阪神」と言われるようになる。

 

で凄みがあるのがこのあと。

・裏切られたのを機に、最大手レナウンを締め出す作戦(!)

・新しく加えた百貨店ブランドの衣服を売るのに、阪神タイガース選手・監督をうまく活用

・男性下着 ≒ パンツ、の革命。

 商品だけでなく、売り方にも「三枝」ならではのアイデアが!

・時代に遅れだした○○分野をどううまく取り除くか

 

さらに化粧品分野では、

・日本一の売り場に変貌させた三枝にその手法を聞いた資生堂、唸る

・ハンカチ売り場の常識、を覆す ー 既成概念に囚われていては、何も新しいことは生まれない

 

そして経営に関わってからは、

・年末年始挨拶とりやめ、中元歳暮(百貨店の心臓!?)の廃止

・百貨店の名物「エレベーターガール」の廃止

・銀行と対等にモノを言うには ー ハナっからこれは無理と決めつけず、何でも試してみること

 銀行追い出し作戦!

・「質流れバザール」が当たった本当の理由は、北新地のホステスたちに関連した現象だった

・もったいなくて捨てられないショッピングバッグ、を開発

 


彼の人生訓が企画する者にとりとても重要だと思うので以下、引用

「他人におもねることや、上司にゴマをすってその場を取り繕うような姑息な生き方は決してしてはならない」

 


結論:「弱い」阪神百貨店を「強く」したのは、企画アイデア。 今年のベストに入れます!



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元々は NHKスペシャル「あなたの家電が狙われている」

それを本にしたもの。

 

テレビ番組同様、まずは家に置いたウェブカメラが勝手に動き出し、覗かれていることが発覚した件から。

IoT機器は決して安全じゃない=盗み見、乗っ取り、遠隔操作をされる可能性が大!

2016年時点で日本で観測されたサイバー攻撃の60%以上が、IoT機器を対象にしたもの。

 

さらに今流行りの AIスピーカー も危ないという。

Google に情報ダダ漏れ、だけじゃなく、そのデータが外部へ? で乗っ取られる?!?

 

そして十二分にそのヤバさがわかったところで、第2章。

こういうIoT機器をハックし世界的に展開することで、過去にない大規模攻撃が可能に。

2016年10月21日、アメリカで史上最大のサイバー攻撃が発生、過去の8倍ものサイズの攻撃!

ひとつひとつはちょっとしたIoT機器なのだが、一斉に束になって襲いかかることでそんなサイズが実現してしまった。

 

しかもその攻撃を可能にしたマルウェアの名は、Mirai(未来?)

でバラまいたのは「アンナ先輩」Anna-senpai

 

日本人かと思わされてしまうネーミング!(汗)

番組では アンナ先輩、は ふれてなかったような…

 

続き番組で登場していた「ダークウェブ」≒ 闇のインターネット

 

 

 

当ブログがやはり注目してしまうのが、オリンピックでのサイバー攻撃。

 

・ロンドンオリンピック2012

 開会式当日、メインスタジアムの電源供給システムへのサイバー攻撃を感知。

 直ぐに準備してきた対策を実施し、ことなきを得た。

 

・リオオリンピック2016

 開会式数日前からDDoS攻撃が仕掛けられ、期間中も続く(アメリカのと同規模レベルの攻撃)

 何と街中に設置されていた多数の安価な防犯カメラがハックされ、発信源になっていたという!

・平昌オリンピック2018

 こちらも開会式。サイバー攻撃が原因で入場券発行やプレスセンターの通信に支障。

 攻撃したマルウエアの名は、Olympic Destroyer(汗)

 

   東京オリンピック2020でのこの対策はどうなるのだろう。

 日々進化していくこの世界、2020の敵は「暑さ」だけじゃないことを改めて実感…



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著者の、池上 彰 関連本は年間を通し、大量に出版されている。

 

が、この本での「池上 彰」は一味違う。

通常は、日本・世界の歴史・経済の問題をわかりやすい表現で解説するスタイルの本が多い。

 

ところがこの本では、どうやってその「わかりやすい解説」に至ったかを解く。

「週刊こどもニュース」キャスターへの異動がその大きなきっかけだったのは周知のところ。

だがその異動だけでなく、NHK入局以来の異動が彼に大きな影響を与えた。

支局配属 → サツ回り(文章の独学)→ 通信部 → 警視庁担当 →社会部 気象担当 →アナ…

“左遷”ともとれるような異動が、“越境” という超ポジティブなコトバで表現される。

 

自分の意思に関係なく、仕事の担当部署が変わる。

でも、そこで腐ることなく一生懸命勉強すると、いずれ成果が花咲く。

(中略)

“越境”の繰り返し、のおかげです。

 

 

その境地を本を通し、また面白い知見が「言語化」される。

思考のための ヒント集 的な趣き!

 

・ゆるやかな帰収法(第4章)

(意味は、この本をお読みいただければ…)

 

・まず本を読むこと → セレンディピティ

 

・人に説明しているうちに、パッと別の関連性を思いつく

 脳が活性化されて、あちらこちらに触手が伸びて、関連しているものを探している?

 

・アウトプットを意識する

 

・原点から考える

 

・守られているものは弱い

 

・「そんな馬鹿な」質問をする=「週刊こどもニュース」キャスターの効能!

 

・人をだしに使う 質問法、がある(笑) 高等戦術!

 

・「置き換え」の技 を使う

 

 

 

最後に、終章で披露される、4つの“越境”の醍醐味 で締めたいと思う。

1. 知らないということを 知る。「無知の知」(子供の視点)

2. 知らないことを知って、停滞を破る(未知の土地や人に越境する)

3. 離れているものどうしに共通点を見出す

4. 知らないことを知ることで多数の視点を持つ。自分を相対化する

 

結論:通常の池上本とは一線を画する路線の、仕事・生き方の視点・醍醐味を表現する一冊。



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