読み出すと、目ウロコがポロポロな実態がつぎつぎと!
一見成功したソーシャルな組織またはソーシャル・キャンペーンが実は全く機能していない実例を連発(汗)
著者のウィリアム・マッカスキルは実際に非営利組織2つを創設した人物なので説得力がある。
エビデンス・ベースの検証が重要である事を説く。
だけでなく、
・搾取工場の商品を避けるべきでない道義的理由
・フェア・トレード商品を優先的に購入すべきか?
・「情熱に従え」の落とし穴―世の中に最大限の影響を及ぼせるキャリアは何か?
寄付するために稼ぐ? or ソーシャル・セクターに就職する?
・エシカル・ブームは実は害をもたらす?
・投票することの本当の価値は?
・貧困か、気候変動か
とこのように、かなり難しいトレードオフ関係にチャレンジし、各々を 紐解いている。
凄い!
巻末には付録として、彼が考える重要な「5つの疑問」を提示。
疑問1.何人がどれくらいの利益を得るか?;何百人もの命を救う方法
疑問2.これはあなたにできるもっとも効果的な活動か?;災害支援に寄付してはならない理由
疑問3.この分野は見過ごされているか?;人類史上最高の英雄は無名のウクライナ人性
疑問4.この行動を取らなければどうなるか?
:投票が数千ドルの寄付に匹敵する理由
疑問5.成功の確率は?成功した場合の見返りは?
どれも、キクねえ〜
最後に。
これだけ絶賛してきた中、ひとつだけ不満が(怒)
それは、日本語版タイトル。
「利他主義」というコトバのマイナー性が、この本が日本で世の中化することを拒んでいないか?!?
原題は、 DOING GOOD BETTER と、シンブルで美しいだけに...