11月10日 火曜日
●長らくブログをかけなかった。七年ほど使ってきたパソコンがみごとに機能を停止してしまった。ブラッキーというニックネームをつけた三台目のパソコンだった。愛猫のブラッキーも五年ほど前に虹の橋を渡った。
●ブラッキーは室温が一五度以下になると、「ニャア、ニャア」かわいらしく鳴いてわたしの寝床に潜り込んできた。そうした冬が二〇年もつづいた。厳寒に耐えて二階の書斎で小説を書き続けた。平成五年までは雑誌に小説を発表しつづけていた。
●だからブラッキーは一番苦しいお座敷のかからない苦境の時代をわたしと同衾していたことになる。書き疲れて寝床にはいるとすぐにわたしの横にブラッキーがいてかかえこんだときの温かさをわたしの手のひらが覚えている。
●パソコンがこわれて、ブラッキーのことを思慕しながら、もうこれまでなのか。小説を書くことは諦めなさい。と言われているようで寂しかった。最高高齢者の部類にはいるらしいが、小説を書き、再度カムバックしたいと精進しているからこそ、生きながらえているのだ。
●わたしから、小説を取ったら何も残らない。小説を書く意欲があるうちは生きていられる。新しいパソコンを買う決意をするまでに一月かかった。
●その間、満寿屋の原稿用紙に東京作家クラブで若い時に「随筆賞」としていただいた
モンブランの万年筆で原稿をかいた。複雑な気持ちだった。あの頃の知り合いで、だれが現存しているだろうか。
●わたしの作品は角川BOOK WALKER 惑惑星文庫で読んでいただけます。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
カクヨムサイトはこちら
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こちらから 「アサヤ塾の窓から」へ
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●ブラッキーは室温が一五度以下になると、「ニャア、ニャア」かわいらしく鳴いてわたしの寝床に潜り込んできた。そうした冬が二〇年もつづいた。厳寒に耐えて二階の書斎で小説を書き続けた。平成五年までは雑誌に小説を発表しつづけていた。
●だからブラッキーは一番苦しいお座敷のかからない苦境の時代をわたしと同衾していたことになる。書き疲れて寝床にはいるとすぐにわたしの横にブラッキーがいてかかえこんだときの温かさをわたしの手のひらが覚えている。
●パソコンがこわれて、ブラッキーのことを思慕しながら、もうこれまでなのか。小説を書くことは諦めなさい。と言われているようで寂しかった。最高高齢者の部類にはいるらしいが、小説を書き、再度カムバックしたいと精進しているからこそ、生きながらえているのだ。
●わたしから、小説を取ったら何も残らない。小説を書く意欲があるうちは生きていられる。新しいパソコンを買う決意をするまでに一月かかった。
●その間、満寿屋の原稿用紙に東京作家クラブで若い時に「随筆賞」としていただいた
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