田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

散り敷きて薔薇は二度目の華咲かす 麻屋与志夫

2022-05-23 09:30:43 | 俳句
5月23日 月曜日
昨夜は雷雨。あまりにも激しい雷鳴に妻はパソコンの電源をぬきに起きた。
これで今年の五月のバラも終わりだろう。特に蔓バラがかわいそうにほとんど落花してしまったろう。そんな寂しいことを考えながら、わたしはうとうとしていた。

散しバラうち重なって二三段

散り敷きて薔薇はまた咲くしたたかさ

●バラは散ってもその花弁の美しさはいつまでものこっている。
妻はその花弁をガラスの容器に入れて楽しんでいる。桜や椿はそうはいかない。

散り敷きて薔薇は二度目の華咲かす

散り敷きて薔薇はふたたび華咲かす

残されし花弁震える薔薇落下

●大輪のバラの花弁が床の間に落ちた。花瓶にのこされたバラが、散っていった一片の花弁を懐かしむかのようにふるえていた。

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