田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ブラッキ、マグロをご馳走するぞ!!/麻屋与志夫

2011-12-30 21:35:05 | ブログ
12月30日 金曜日

プログです。

●塾の方は昨日が仕事納め。

●カミサンは朝早くからお節料理を作っている。
正月にはだれもお客様はこないのだから。
作らなくていいというのだが。
ききいれてくれない。
律儀なところのある彼女のことだ。
長年の習慣をくずすのは忍びないのだろう。

●調味料や煮もののイイ匂いのするキッチンの隣部屋にわたしはいる。
ホリゴタツがある。
仏壇がある。
冬の間はこの部屋がわたしの書斎となる。
足が低温やけどするほどながくコタツにはいっている。
ソレだけ長く勉強しているかというと、そうでもない。
さいきんでは、れんぞく執筆のできる時間が短くなっている。
まあ……5時間くらいかな。
くたびれて来ると。長座布団にすわっているので。
そのまま横になれば寝床となる。
毛糸の帽子を顎のあたりまでひきさげる。
ネズミ男のような風体でうたたねをする。
冬の夜のたのしみのひとつだ。
二階の寝室までいかずに、ココで夜を過ごすことがある。
ブラッキがすりよってくる。
猫がネズミ男にだかれて共にうたた寝をする。
平和な冬の夜がすぎていく。

●うとうとしながらかんがえた。
来年はいままで書きためたブログ小説を校正加筆して投稿してみよう。
おそらくこれが歳をかんがえても最後の挑戦となるだろう。
原稿用紙の枚数で何千枚に成っているのだろうか。
大変な作業に成るはずだ。
いくら書くことがすきでも、可なりシンドイ作業になるはずだ。

●でも、男はいくつになっても挑戦する気魄がなくなったら。
男ではないとおもっている。
寅さんじゃないが、男はツライヨ。

●ブラッキは猫だ。
猫だからわたしのおもいなどとは無関係だ。

●「原稿が売れたら……マグロをご馳走するぞ」
などと嘯いても「ニャン」とも返事をしない。
冬の夜がしずかに更けていく。

 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おーい。鴨が来たぞ/麻屋与志夫

2011-12-30 11:20:54 | ブログ
12月29日 木曜日
プログです。アップが一日遅れです。
おーい。鴨が来たぞ。

●待ちわびた鴨が飛来した。
鶴首してまっていた鴨がいつもの川岸にやってきた。

●これでこの街でのわたしの冬景色が補完された。
どうも黒川対岸の鴨の家族をみるまでは冬が来たという実感がわかなかった。

●かみさんは帝国繊維(幸橋)の橋の彼方で青鷺を撮っている。
呼びかけても聞こえる距離ではない。
「おーい。鴨が来たぞ」と大声をだしたいのを堪えて石のうえに腰を下ろした。
「ほら、オジイちゃんのところへいかないで」野太い声がした。
みればわたしの足もとでバグが愛嬌のある顔で、尻尾をちぎれんばかりにふっている。三匹の小型犬を散歩させている男が会釈してわたしをおいこしていった。

●カミサンがこちらに歩いてくる。
わたしは高く手を上げた。
そして直角に下ろして鴨をゆびさした。
わたしの喜びがカミサンにつたわった。
カミサンがカメラを片手にはしってくる。
少女のような身のこなしだ。
最近ではわたしがかなり老いこんだので、
二度目のカアチャンけ? などと冷やかされる。
聞かれる。
そうした質問には「いや歳の差婚です」とジョークをとばすことにしている。
カミサンが、歳よりも若くみられるというのは、うれしいものだ。

●「こんどは一眼レフをもってこよう」
「望遠でとれば鴨の種類がわかるわよね」

●この黒川は日光の渓流を集めて鹿沼の里に流れてきている。
詳しくは、小来川地区から流れてきているのだ。
若き日ソノ源流を遡ったことがあった。
いろいろと懐かしい思い出のある川だ。

●カミサンは鶏肉ならず、鳥と名のつくものはいっさいたべない。
わたしも鴨のなかむつまじい家族をみているうちにそんな気持ちになってきている。

●歳で草食系になってきたらしい。
これであごの白い無精ひげを延ばしつづければ。
仙境に遊ぶ仙人さながらの心境に至るのだろうかなどと、
埒もないことを、
寒風の中でかんがえたものだ。


 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする