田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ムクゲ

2007-07-29 11:31:44 | Weblog
7月28日 土曜日
●「おもいでエマノン」は期待にたがわず面白かった。徹夜した。ひさしぶりで、ページをめくるのももどかしいという気分で、楽しい読書をした。梶尾真治にありがとう。
●エマノンを読んでいたらブラッキーが雨の匂いとともに窓からとびこんできた。雨音がしていたのだろうが、読書に集中していたので気付かなかった。
●カミサンが留守なので早く起きた。味噌汁を作ろうとしたら仙台味噌がなくなっていた。しかたなく、白味噌にする。具はカボチャ、ニンジン、玉ねぎ。結構おいしかった。
●あまりなにもないので、なにも起きないのでああこれが田舎町で過ごす幸せなのだろう、などと思った。
●午後雷雨。
●5時過ぎ駅までカミサンをむかえにでる。                 
●垣根にムクゲの花の咲いている家があった。雨のあとなので新鮮に感じた。ムクゲは一日花ときいている。朝に開き夜に散る。いちどしぼんでしまった花はもう開かない。でも、花言葉は、精神力。じぶんのことに照らしあわせて、いつしか……ムクゲの花を考えていた。           
●小説がいくらでも書けて、華やかな発表の場である雑誌があったのに。凋落してしまっわたしは、ふたたび花開くことはないのか。ガンバレ。精神力だ。    
●わが家は日陰の庭なのでムクゲにはむかないということだ。なんとか、わたしの小説が日の目をみれば、日向の家にすめる。などと語呂合わせ。ガンバレ。ガンバレ。精神力だ。ほどなく駅に着く。近所の主婦が窓口に息せき切って駆け込んできた。「踏切に子供と座り込んでいるどこかのおじさんが死んでやるってうごかないのよ」
●ああ、街は動いているのだ。

●写真は雷雨のあと、水溜に映った入道雲です。
コメント
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