田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

雨積もり

2007-06-26 21:40:02 | Weblog
6月25日 月曜日
●雨積もり。ということばは、ないらしい。ほんとうなのだろうか。だとすると、これはわたしの造語ということになる。わたしには、造語癖がある。でも、雨がふるかもしれないよ。雨が降る心積もりをして雨具を持参しなさい、とは子供たちにいった記憶はない。
「雨積もりをして傘をもっていきなさい」長いことわたしはそういってきた。ところが、カミサンがあるとき、「雨積もり」と随筆に書いた。そういうことばはないと編集部から指摘された。梅雨にはいると、いつもそのことを思い出す。なんとなくつうじてしまう、ことばだと思う。毎年いまごろ雨積もりということばとともに、まだ子供たちを育てていたころのことを、曇った空を見上げながら思う。いかにも梅雨時にふさわしい思い出だ。
●雨男だった。カミサンがまだ恋人だった頃。わたしは天候に左右される仕事をしていた。晴天の日には、家を離れられなかった。いきおい、デートは雨の日。雨の降る町をよくふたりして歩いた。後日、これもカミサンが「雨の日が好き。あなたとの思い出につらなるから」と書いてくれたほどだ。
●雨がまだ降り出さない。雨の思い出を二つ書いてみた。