ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

『金○成』 ( 黄 民基氏の解説 )

2022-06-23 13:19:32 | 徒然の記

 今日から東亜日報・韓国日報編で黄 民基氏訳の、『金○成』 ( 平成4年刊 講談社 ) を読みます。30年前の本です。翻訳者の黄 民基 ( ファン・ミンギ  ) 氏の略歴が、巻末にあります。

 「昭和23年、大阪生まれ。」「早稲田大学中退、ノンフィクションライター、翻訳者。」

 在日韓国人の氏は他にも、『韓国を震撼させた11日間』、『韓国のニューリーダー』など5冊の翻訳書や共著を出版しています。『金○成』がどのような本であるかは、目次を見ると分かるので紹介します。

   「初めに」 「金○成をどう見るか」          黄 民基

      第一部 証言 「隠された真実」    北朝鮮人民軍作戦局長 兪 成哲

     第二部 手記 「暴かれた歴史」  元北朝鮮人民軍師団政治委員 呂 政

 黄氏の説明を読むと、『金○成』は東亜日報と韓国日報が出版したのでなく、両社が持つ個別の資料を氏が編集して翻訳したことが分かりました。

 通常の本では、「はじめに」は著者による本の解説や、執筆の経緯などが簡単に紹介されますが、この本は違います。32ページを使い、訳者の意見が詳しく書かれ、この部分だけでも独立した小冊子です。だから今回は「初めに」も書評に加え、紹介します。

 「金○成は1948 (  昭和23 ) 年9月、建国と同時に弱冠36才の若さで首相、1972 (  昭和47 ) 年からは国家主席となり、以来44年もの長きにわたって政権を維持し、しかも個人的に崇められてきた。」

 「長期執権を常とする社会主義国の中にあっても、最長寿の政権である。彼はおそらく最高権力の座に座り続けたまま、長寿を全うするだろう。」「このような例は、そうあるものではない。思いつく限りで言えば、ベトナムのホー・チ・ミン、中国の毛沢東、ユーゴスラビアのチトー、アルバニアのホッジャくらいだろう。」

 金○成が亡くなったのは平成6年で、本の出版は平成4年ですから、この時氏はまだ存命だったことが分かります。

 「ある意味では、それだけ人民の信望を集め、崇拝されるだけの人物だからだと主張することもできるし、少し見方を変えれば、それだけ苛烈な粛清と徹底した鎖国体制を敷いてきたからだと、指摘することもできるだろう。」

 私なら遠慮なく、圧政を強いた独裁者だと言いますが、礼儀を弁えた氏はそんな不躾はしません。

 「歴史家たちの多くは、金○成に対する明確な評価を保留している状態だ。それでも金○成は、少なくともホー・チ・ミン、毛沢東、チトー、ホッジャたちとは、似て非なる人物だという点では一致した認識を持っているようだ。」

 「少なくとも彼らはいずれも、スターリンに対してフリーハンドを保持し、自力で民族解放闘争に勝ち抜いた英雄であったし、その限りでは自国の民衆に推戴された指導者だったが、金○成はそうでないと見ているのである。」

 金○成は、今では民族解放闘争の偉大な指導者として語られ、優れた将軍だったと北朝鮮で崇拝されていますが、実際にはソ連で育成され、北朝鮮に送り込まれた革命家だったと聞いています。連戦連勝の将軍という話が作りごとに過ぎず、金○成が北朝鮮人民軍に姿を見せた時は、ソ連の軍服を着た大尉だったそうです。

 この事実は北朝鮮で語られず、金○成の生誕から国の最高権威者となるまで、輝かしい伝記が書き上げられています。黄氏が、他国の指導者と違うと述べているのはこのことです。興味深いのは、次の文章でした。

 「日本でも北朝鮮は隣国であるだけに、韓国に次いで金○成に対する関心は強いと言えるだろう。しかしその割には金○成の実像が、日本の中で不明瞭なまま認識されてきたとは言えないだろうか。」

 不明瞭も何も、私を含め多くの日本人は、わざわざ北朝鮮関係の本を買ったり、図書館で借りたりしませんから、金○成を知るのは新聞やテレビの報道しかありません。マスコミが曖昧に報道すれば、私たちの印象もハッキリしないものとなります。

 なぜそうなるのかについて、氏が分析しています。勉強になりましたので、次回はそれを紹介します。

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金○成と金○日 ( 読書計画 )

2022-06-22 23:40:12 | 徒然の記

 プーチン氏のウクライナ侵略は、終わりの見えない泥沼状態になっています。日本では本日、参議院選挙の公示がされました。「憲法改正」が焦点の選挙です。

 わが家のポストに、自民党と共産党のビラが入りました。他の政党のビラもこれから入るのかもしれませんが、両党は気合の入れ方が違うようです、千葉選挙区の自民党候補者は、猪口邦子氏と臼井正一氏の二人で、共産党の候補者は斉藤和子氏です。

 斉藤氏は参議院では新人ですが、元衆議院議員で「改憲勢力拡大阻止」を主張しています。千葉県は志位委員長の地元ですから、当然氏が応援演説に駆けつけます。

 自民党の猪口氏は元少子化担当大臣ですが、臼井氏は県会議員から初めての国政選挙です。二人とも、公明党の推薦を受けています。ポストに入っているビラを見ますと、猪口氏の公約が12項目で、臼井氏の公約は9項目です。二人の公約を見ると、今回の選挙が「憲法改正」選挙であることが分かります。

 猪口氏は項目の2番目に「憲法改正」を入れ、臼井氏は4番目に「憲法改正」を掲げています。議員が公約の上位に「憲法改正」を明確に掲げたのは、戦後初めてではないでしょうか。

 強い関心を持って選挙に臨みますが、「温故知新」の読書も今日から再開します。相変わらず図書館から貰った廃棄本ですが、立派な装丁の二冊です。

   1.  『金○成』( 平成4年刊 講談社 )

              東亜日報・韓国日報編  黄 民基氏訳

   2. 『金○日の核と軍隊』( 平成6年刊 講談社  ) 

     李  忠国氏著  文  章煥氏訳

 参院選の最中になぜこの本を読むのか。理由は簡単です。連日のように日本へ向け、北朝鮮がミサイルを発射しています。以前は単発で打っていましたが、現在は複数のミサイルを同時に発射し、迎撃不可能な体制を整えています。

 プーチン氏の「核発言」は世界を震撼させましたが、北朝鮮政府の言動も日本にとっては危険な挑発です。

 「合同演習を拡大し、米国の戦略兵器を随時配備すると喚き立てたことは、朝鮮半島がいつ核戦争の坩堝になってもおかしくない状態にすることだ。」

 バイデン大統領と尹 ( ゆん  ) 韓国大統領がソウルで初会合し、その時発表した「共同声明」に対する北朝鮮の激しい非難です。日米韓が北朝鮮の核に反対し、危機感を共有していることに対する苛立ちでもあります。

 敵基地攻撃能力の保持が、自民党内で語られている背景には、中国の脅しだけでなく、北朝鮮の執拗な挑発があります。「専守防衛」では日本の安全が守られないと、北の無謀な行動が私たち国民を目覚めさせたとも言えます。

 小さな国でも核兵器を持てば、どんな国からも攻められないと考え、核大国になろうと決心したのは、金○成です。貧しい国なのに、国民を飢えさせても、核開発に巨額の資金を投入し続けたのは、北朝鮮なりの安全保障政策でした。

 跡を継いだ金○日が、さらに実験を推し進め、核兵器の製造に成功したと言われています。三代目の金○恩は、核弾頭を飛ばすミサイルの開発を進め、核攻撃の態勢を作りつつあります。

 だから私は、狂気とも言える金王朝の歴史を、二冊の本から学び、日本の国防を考えたいと思います。政府と防衛省だけでなく、憂国の議員諸氏が、国の安全保障についてはすでに検討に入っています。

 専門家でもない私が何を今更と、笑う人がいるのも分かっていますが、国民の一人として自分なりの考えを持つことは、どうでも良い話ではありません。息子や孫たちのことを思えば、国難の今は個人であっても、自分でやれることをしなければなりません。二冊の書物が何を教えてくれるのか。息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に何がご報告できるのか。

 読書計画を立てましたので、近況を述べました。 

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憲法改正はゴールではないということ

2022-06-19 16:53:17 | 徒然の記

 〈 プーチン氏の「核発言」 〉という表題で、36回の発信をしました。読み終えた方の一人から、「憲法改正」ができたらそれで日本が素晴らしい国になるのだろうかと、疑問が寄せられました。

 自分の国を自分で守る普通の国になるため、軍を再建する意見が強調されたため、誤解を生んだのかもしれません。憲法を改正し軍を再建したら、そこから日本が普通の国の仲間入りをするという話ですから、憲法改正はゴールではありません。

 やっとスタートラインについて、日本の国づくりが始まるのですが、戦後76年間、反日左翼勢力の反対で、改正できなかった現実があまりに大きかったので、誤解する人が生じたのだと思います。

 「憲法改正」が手の届きそうなところまで来ていますから、本日は、私たち国民が今後考えなくてならないことを、述べようと思います。自衛隊は現在でも、中国を除くと、アジア地域で最強の戦力です。装備面でも隊員の士気の面でも最強だと、軍事評論家の江畑氏が語っていました。

 そのアジア最強の自衛隊が、国土防衛の軍となるのですから、私たち国民にも覚悟が要ります。自衛隊と軍は、言葉が違うだけでなく、憲法改正と同時に別組織に変貌するのだと思います。

 アジアで最強の軍は、国内でも最強の武力を持つ組織ですから、一歩間違うと恐るべき集団になる可能性があります。現在の自衛隊と同じように、国民に信頼され、感謝されるようになるには、軍と国民の双方が努力しなくてなりません。

 パチンコ業界の「パチンコマネー」に群がり、国益を忘れるような政治家たちのいる政界は、軍を野放しにする枯れ野のようなものです。国内最強の軍は、最強の諜報機関を持ちます。諜報機関が動かす資金は、「パチンコマネー」の比ではありません。

 金銭に弱い政治家は、たちまち絡め取られ、軍人に言われるままの操り人形になります。彼らがその気になれば、「反日左翼」は息の根を止められます。反日左翼だけでなく、私のように過激なものを批判する人間も、彼らが邪魔と判断すればおそらくブログは妨害されます。

 だから、ただ世間の流れに乗り、なんとなく「憲法改正」を主張しているのではありません。悲願の「憲法改正」であり「軍の再建」ですが、日本の国造りはここからが出発なのです。私一人がそう考えているのでなく、「ねこ庭」を訪問される方々は皆真剣です。その中のお一人のご意見を、紹介します。

   ① 軍人は、政治家になってはいけない法律を作る

② 軍人は退官後の処遇として、軍隊組織と切り離し悠々自適の生活保障
 (年金等)
③ 軍隊エリートと、一般軍人の身分格差を解消する組織にする
 (今までのエリート軍人は一般兵隊を人間と考えていない・捨て駒ぐらい)
④ 特に司令官・作戦参謀等エリートの賞罰を、あやふやにしない
     ( 人事異動の持ち回りや温情人事を無くす )
⑤ 軍人と、関連企業や政商との個人的つながりを持たせない法律制定
⑥ 将官の口添えで、エリート軍人教育の組織(大学等)を作ってはいけない

「軍人は、国家にとって一番大切な役目をしていますから、軍人を悪の道へ行かせない為に、軍人として名誉・誇りを尊重して生きていけるような環境社会を、国家として作るべきです。」

 この方は軍事の専門家でなく、外国在住の年金生活者で、住んでいる国を通して日本を考えている人です。「憲法改正」が現実問題となりつつありますので、多くの人が、再建される軍について考えている一つの事例として紹介しました。

 ちなみ私はこの方と、違う意見です。この方は、軍人を絶対に政治家にしてはいけないという考えの持ち主です。「軍人を悪の道へ行かせない」ということを重要視されているので、こういう意見になっています。

 「名誉と誇りを持つ軍人が、政治家になると悪の道を進む」と、そんな心配をされています。どうやら政治家への不信感が強いようですが、私は、政治家も軍人も区別していません。どこの世界にも悪人がいますし、我欲のない人間はいませんから峻別しません。

 「軍人として名誉・誇りを尊重して生きていけるような環境社会」は、すでに日本にあります。天皇陛下のご存在がそれです。国民の幸福を祈られる、無私の陛下がいらっしゃる限り、軍人は名誉と誇りのため活躍するはずです。だから日本を愛する国民は、次の二つを大切にします。

  1. 敬愛の中心にある皇室護持    2. 国防のための軍隊

 

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プーチン氏の「核発言」 - 36 ( 「国民連合政府」 ? )

2022-06-13 13:57:30 | 徒然の記

  〈   7・共産党の現実路線転換  〉・・( 関連記事2件 )  

        1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」

      2. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」

 本日は、前回の記事の残りの3分の1を紹介します。9条があれば自衛隊は不要と言ってきた共産党が、有事の際には自衛隊を活用すると言い始めました。野党による「国民連合政府」を作ったら、「自衛権は合憲」という立場をとるとも述べました。

 委員長独裁体制の共産党は、委員長に異論を挟む幹部を、降格追放など厳しい処分で排除してきましたが、同床異夢の野党と連合したら同じことをします。一枚岩でなければ存続できない党ですから、委員長だけが生き残ります。果たして他の野党は、共産党と連立政府が作れるのでしょうか。

 ソ連共産党も中国共産党も、トップの座を狙う権力闘争のため、何人の党幹部が命を失っているのか、彼らが知らないはずがありません。「国民連合政府」と言う言葉が、党が落ち目になりつつある現在に、なぜ出てくるのでしょう。相変わらず????ですが、残り3分の1の記事の紹介に戻ります。

       〈   2  4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」 〉
   「廃棄を唱えている日米安全保障条約については、〈国民多数の合意がないときにできないし、やらない〉と強調。」
 
  「廃止を目指すとする天皇制は、〈『国民の総意』に委ねると言うのが、党が天皇の制度に対して将来とるべき方針だ〉と整理し、当面容認する方針を示した。」
 
 たかが夏の参院選のため、志位氏がここまで党綱領を変える事実の背後には、何があるのでしょう。「日米安保反対、即時廃棄」を叫び、学生運動が荒れ狂ったとき、機動隊との衝突で多くの死傷者が出ました。その安保条約を、国民の多数が合意しないと廃棄できないと言います。どうやって氏は、国民の多数の合意を判断するのでしょう。
 
 そんな判断ができるのなら、「憲法改正」についても国民の多数の合意がとっくに判断できているはずです。改正を唱える自民党に40%台の支持があり、改正反対の野党は1%台の支持しかありません。根拠のない、その場限りの志位氏の意見は、詐欺師の言葉に似てきました。
 
 天皇についても、たかが1%台の支持しか得られていない共産党の委員長が、〈『国民の総意』に委ねると言うのが、党が天皇の制度に対して将来とるべき方針だ〉と、たわけたことを言っています。共産党の方針に関係なく、国民の総意は厳としてあります。ご先祖様への感謝と敬愛を忘れた無国籍の共産党に、皇室の話をする資格はありません。思い上がるのもほどほどにしないと、参院選は大敗します。
 
 その前兆が、記事の締めくくりの文章です。「国民連合政府」などは、夢の話でしかありません。
 
 「立憲民主党は、自衛隊や天皇制などで見解が違うとして、共産党との連立政権を否定している。」
 
 「共産党幹部は、〈解説本出版は、立民との一連の共闘協議が背景にある〉と示唆した。」
 
 立民が否定しても、解説本の背景には同党と共産党の合意事項があると、共産党幹部が脅しています。共産党に抱きつかれたら、立憲民主党も同じ泥舟の乗員だと言うことが分かります。参院選には、両党に票を入れる国民がさらに減ることでしょう。 一連のブログで私たちに分かったのは、間違っても反日左翼の野党に選挙の一票を入れてはダメだ、と言うことでした。共産党と立憲民主党が、その筆頭です。
 
 プーチン氏の「核発言」によって、日本が受けた衝撃を共同通信社の記事をメインに紹介してきました。36回になりましたが、今回でシリーズを終わります。長いおつき合いに感謝します。ロシアのウクライナ侵略は今も続き先の見えない毎日で、シリーズは終わっても、日本の危機と国難は終わりません。訪問された方々のご健勝を祈ります。
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プーチン氏の「核発言」 - 35 ( 志位氏が解説本出版 ? )

2022-06-13 09:07:46 | 徒然の記

  〈   7・共産党の現実路線転換  〉・・( 関連記事2件 )  

        1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」

      2. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」

 本日は、前回の記事の残り15行を紹介します。

       〈   1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」 〉
   「立憲民主党の泉代表は8日の記者会見で、〈国民は、自衛隊の存在は大変大切だと認識している〉〈多くの政党が、国防を担うのは自衛隊だと認識するのは良いことだ〉、と評価。」
 
 「〈自衛隊や日米安保条約が国民共通の前提だと、共産党も踏まえつつある、と語った。〉」
 
 落日の共産党にしがみついた立憲民主党は、論理の一貫しない意見を言わざるを得なくなりました。これまで散々「自衛隊は違憲だ」と言いい、自衛隊員を「人殺し」と攻撃していたのに、呆れるしかない肯定論を展開します。このような政党の言うことを、自衛隊はまともに聞くのでしょうか。多数の著名な学者が敗戦後に変節しましたが、共産党と立憲民主党は今頃になって変節しています。
 
 共同通信社が、残りの15行でなんと言っているのか、紹介します。
 
 「これに対し、維新の松井一郎代表は記者団に、〈支離滅裂のご都合主義だ〉〈参院選前に共産党のイメージを変えたいのだろう〉と指摘。」
 
 「国民民主党の榛葉賀津也 ( しんば かづや  ) 幹事長は会見で、〈一貫していない。共産党の綱領を、もう一度しっかり読み返してみたい〉と、疑義を呈した。」
 
 これが記事の、締めくくりの文章です。さすがの共同通信社も、共産党を庇いきれなくなっていると考えますが、読者はどのような受け止め方をするのでしょう。次の記事に答えがあるような気がしますので、紹介します。
 
       〈   1. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」 〉
   「共産党の志位委員長は13日、国会内で記者会見し、自ら綴った党綱領解説本の出版を発表した。」
 
 矛盾した意見を言うと、辻褄合わせをするには本を出さなくては、説明ができなくなります。それほどまでしなくては、党員さえ納得させられないのだと、苦しい内情が見えます。
 
 「志位氏は、〈夏の参院選で、共産党の綱領そのものが争点になる〉〈綱領を国民に大いに広げて、勝利を収めたい〉と述べた。」
 
 厚顔な隣の中国共産党に似た、強がりの強弁です。共同通信社が、尻込みしながら補足説明をしています。
 
 「解説本は、自衛隊、天皇制などに関する綱領への理解を得るのが狙い。参院選での、野党共闘を加速させる思惑もありそうだ。」
 
 「志位氏は会見で、有事の際に自衛隊を活用するとの自身の発言に関し、〈憲法9条に基づく外交によって、日本を取り巻く環境を平和に変えていくのは、大前提だ〉と語り、自衛隊活用は例外的な対応と説明した。」
 
 同社の説明も、恥を知らない厚顔ぶりは志位氏に負けていません。
 
 「綱領では自衛隊を巡り、〈国民の合意での第9条の完全実施 ( 解消  ) に向かって前進を図る  〉と明記している。」
 
 「解説本では、武力行使を禁じた9条と、自衛隊の矛盾の解決は〈一足飛びにはできない〉として、〈緊急不正の主権侵害、大規模災害など必要に迫られた場合には、〈存在している自衛隊を国民の安全のため活用する〉と打ち出した。」
 
 「自衛隊は違憲としつつも、野党による〈国民連合政府〉を樹立した場合には、〈自衛権 = 合憲〉の立場をとる、とも盛り込んだ。」
 
 独裁者共産党委員長が矛盾した意見を言うと、共同通信社も支離滅裂な記事を書きます。NHKや朝日新聞が、どのような報道をしているのか知りませんが、この混乱ぶりをしっかりと見ておく必要があります。
 
 記事の3分の2を紹介しました、残りは次回とします。興味のある方は、「ねこ庭」へ足をお運びください。
 
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プーチン氏の「核発言」 - 34 ( 共産党の現実路線転換 )

2022-06-12 18:46:22 | 徒然の記

 〈   7・共産党の現実路線転換  〉・・( 共同通信社の記事2件 )  

        1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」

      2. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」

 前回共産党が持つ実践活動部隊として、日本学士院、日本学術会議、日教組を上げましたが、いまひとつ過激な活動部隊を忘れていました。国連で反日活動をするNPO法人を派遣している「日弁連」がありました。「日教組の活動方針」は、そのまま実践部隊に共通するスローガンだということが分かります。一糸乱れない全体主義政党の証明が、ここに見えます。

 共産党の志位委員長に関する記事を紹介します
 
       〈   1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」 〉
  「共産党の志位委員長が、有事の際には自衛隊を活用すると訴え、同党の安全保障政策への理解を求めている。」
 
 書き出しの1行を読み、???? 疑問符がいくつも浮かびました。
 
 「憲法9条護憲論を巡り、いざという時には防衛力を行使する用意があると、現実的な見解を持っている点をアピールすることで、支持を広げる狙いがある。」
 
 一党独裁の共産党では、党運営も委員長の独裁体制になっています。政策決定は「集中民主制」で行うと、変な用語を使っていますが、普通の言葉に直すと「委員長独裁」となります。政策だけでなく、人事も資金も対外折衝も、全て委員長の一存で決まり、党員は異論が言えません。
 
 だから志位氏が、党の綱領をひっくり返すような発言をしても、党内では反対する者がいません。要は志位氏が、どんな屁理屈を考え出し、自分の発言と党綱領の辻褄合わせをするかです。???? 疑問符がたくさん並んでも、何となく理屈がつながれば、おそらく党内で反対者は出ないと思われます。委員長がそれだけの権威と権限を持っているから、今日まで続く共産党があったとも言えます。
 
 またとない貴重な学習になりますので、記事の紹介を続けます。
 
 「夏の参院選で候補者調整を進める立憲民主党は歓迎しているが、日本維新の会や国民民主党は批判している。」
 
 細田氏のスキャンダルで、「議長不信任決議案」と「内閣不信任決議案」を提出し、終盤国会を共産党と立憲民主党が揺さぶっていますが、果たして国民に訴える効果があったのでしょうか。彼らの思惑とは別に作用し、参院選で両党は議席を減らすような気がしますが、余計な推測をせず記事の紹介に戻ります。
 
 「共産は、自衛隊は違憲との立場だ。党綱領では 〈国民の合意での憲法9条の完全実施 ( 自衛隊の解消  ) 〉に向かっての前進を図ると、明記する。」
 
 共同通信社も驚いているらしく、党綱領の説明をしています。
 
 「志位氏は7日の党会合で、東アジア地域の平和実現に向けた外交努力の重要性に触れた上で、〈万が一、緊急不正の主権侵害が起きた場合には、自衛隊を含むあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守り抜く〉と強調した。」
 
 志位氏は、自衛隊を活用する理由を3つあげています。
 
  1. 9条は無抵抗主義ではない。
  2. 個別的自衛権は存在している。
  3. 必要に迫られた場合、その権利を行使することは当然。
 
 「ロシアによる、ウクライナ侵攻も背景にある。」と、ここでも共同通信社が補足説明を入れています。しかしどうなのでしょう。ウクライナ危機に便乗した憲法改正だと、盛んに反対しているのは共産党です。志位氏の党綱領解釈変更は、ウクライナ危機への便乗だと思いますが、誰も指摘しないのでしょうか。
 
 元々共産党は、自衛隊を解消したら即刻「共産党軍」を作ると公言していました。いつの間にか言わなくなりましたが、軍事力否定の党ではありません。かってのソ連は言うまでもありませんが、平和国家を自称する中国も、独裁国家北朝鮮も軍を持っていますから、志位氏が自衛隊活用を言い出しても根拠がないわけではありません。
 
 「自衛隊解消」と「平和外交」を強調し過ぎて、ついつい「共産党軍」のことが言えなくなっていただけなのだと、切羽詰まると本音が出てきます。2段組みの小さな記事ですが、読み方によっては、これもまた歴史的なニュースです。
 
 記事の残りが15行ありますので、次回に紹介します。
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プーチン氏の「核発言」 - 33 ( 無国籍政党・共産党の再確認 )

2022-06-12 15:22:50 | 徒然の記

 自分が何について述べているのか忘れないように、7項目を冒頭に置きました。本日は最後の7 項目めです。 

     1・国連安全保障委員会の見直し    2・岸田外交    3・韓国の融和姿勢 

         4・敵基地攻撃能力検討                    5・ 防衛費増額     6・憲法審査会の進捗                

           7・共産党の現実路線転換

 7・に関する共同通信社の記事は、下記3件です。ただし、4月24日の記事は、24回目のブログで取り上げていますので、残るのは2件です。

  1. 4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」

  2. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」

  3. 4月24日 「憲法改正阻止  訴え」「習志野で共産党・志位委員長」

 名前を覚え切れないほどたくさんの政党がある中で、特別に共産党を持ってきたのには理由があります。「憲法改正」に反対する野党の中で、最も過激で、最も一貫しているのが同党だからです。
 
 「戦争を繰り返すな」「平和憲法を守れ」「自衛隊は違憲」「日本に軍隊は不要」と、戦後75年間叫び続けてきました。共産党は他の野党と違い、赤旗という新聞社を持ち党員拡大と世論操作を自ら行い、活動資金も稼いでいます。財力のある同党は、政党助成金を受け取っていません。
 
 政府関係の有力組織である日本学士院、日本学術会議を、自党の影響下にある学者で占め政治力を行使しています。全国の大学の教授会も占拠し、反日左翼思想を学生に広め、後継者を育成しています。同党の影響下で育った学者たちが大手マスコミを活用し、「戦争を繰り返すな」「平和憲法を守れ」「自衛隊は違憲」の主張を発信し、「憲法改正反対論」を浸透させています。
 
 大手マスコミは立憲民主党や国民民主党、あるいは日本維新の会について大きく報道しますから、共産党が目立ちませんが、日本の国を人体に例えれば、共産党は癌細胞に似ています。時間をかけゆっくりと健康体を蝕み、治療薬は今でもありません。
 
 彼らは言論で日本を侵食するだけでなく、活動する実践部隊を持つ恐るべき政党です。自民党に対峙し、世界的規模で活動できる党は、今でも共産党だけです。志位委員長の記事の紹介に入る前に、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、今一度、他の野党と違う共産党の恐ろしさを、確認して欲しいと思います。
 
 中でも注目しているのが、彼らの影響下にある日教組です。現在は組織率が低下し、以前の力はないと言いますが、戦後70年以上学校教育で力を振るった事実を忘れてはいけません。その間教師たちがしたことは、「憲法改正反対」思想を生徒に植えつける教育でした。
 
 平成17年から18年にかけての「日教組の運動方針」の資料があります。運動方針を読めば分かりますが、日教組は、反日左翼政党と一体となり、反政府活動をし、「自由」「平等」「人権」を叫び、「憲法改正」に反対した急先鋒の組織でした。
 
 憲法改正の機運が高まっている現在、今一度「日教組の運動方針」を確認し、共産党の恐ろしさを知るべきと思い紹介します。その内の7項目です。

 〈 日教組の運動方針  〉・・メインスローガン  [ 教え子を再び戦場へ送るな ] 

 1. 有事法制、軍事力強化、集団的自衛権の行使など、憲法を空洞化させる動きに反対し、空洞化させない取り組みをすすめる。

 2. 既成事実の積み重ねによる、「有事法制」の成立、「新防衛計画大綱」など「戦争のできる国」づくりに反対する、取り組みをすすめる。

 3. 違憲の自衛隊の海外派兵を許さず、自衛隊の縮小、改編をめざして取り組む。

 4. 靖国神社に代わる、すべての戦争犠牲者を追悼する、無宗教施設の設立を目指して取り組む。

 5. 日本の侵略戦争による、外国人強制連行・強制労働・日本軍「慰安婦」など、戦争被害者への国家・企業の責任による謝罪と、保障の実現を求めて取り組む。

 6. 人権を尊重し、あらゆる差別を許さない取り組みをすすめる。人権侵害救済法(人権擁護法案)の成立を目指し取り組む。

 7. 在日外国人の地方参政権の実現、教職員採用・昇任などにおける、国籍条項の撤廃、外国人学校への補助金拡大に取り組む。

 

 「皇室不要」「自衛隊不要」を党是とする、無国籍政党・共産党の下記記事については、次回とします。

 〈  7・共産党の現実路線転換 〉・・共同通信社の記事2件
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プーチン氏の「核発言」 - 32 ( 深まりつつある憲法審の議論 )

2022-06-10 13:55:04 | 徒然の記

  〈   6・憲法審査会の進捗   〉・・( 共同通信社の記事10件 )  

       10.   5月 24日    「自衛隊9条明記に意欲」「首相  改憲大会にビデオメッセージ」 
 
 本日は共同通信社の10. 番目の記事を紹介します。長く続けてきましたが、今回が予定していた最後の記事です。
 
       〈  10.  5月24日  「自衛隊9条明記に意欲」「首相  改憲大会にビデオメッセージ」  〉
  「岸田首相は22日、超党派の〈新憲法制定議員同盟〉が東京都内で開いた大会に、メッセージを寄せ、党憲法改正案4項目が掲げる9条への自衛隊明記に、意欲を示した。」
 
 「現代的な課題であり、早期実現が求められると表明。」「改憲の議論に国民が主体的に参加する機会を積極的に設け、機運をこれまで以上に高めたいと強調した。」「大会は自衛隊明記について、最優先の課題だとする決議を採択した。」
 
 自民党の大会の記事だからなのか、それとも改憲の動きが止められないと諦めたのか、批判的な説明がなくなり事実の報道に徹しています。来賓として出席した安倍元総理の意見も、紹介しています。
 
 「野党の日本維新の会や国民民主党も、改憲に前向きであることを踏まえ、国会発議に必要な、衆参総議員の3分の2を形成する状況は整いつつあると、期待を示した。」
 
 「今国会は衆議院憲法審査会が、毎週のように開かれ、自民が狙う改憲に関する議論が進展している。」「19日の憲法審では、9条への自衛隊明記の条文案に関し、初めて詳細に説明した。」
 
 共同通信社が希望していた熟議が憲法審で行われ、議論が深まっているのが窺えます。同社が述べている19日だけでなく、その前に開かれた12日の憲法審でも、各党が踏み込んだ議論をしています。立憲民主党は相変わらず、9条改正ありきの進め方に抵抗していますが、参考までに12日の関係者の意見の一部を紹介します。
 
 〈 自民党 新藤義孝氏の意見 〉
  ・75年前に連合国軍総司令部の占領下で制定された憲法を、独立国として完成させるものだ。
  ・国民の生命や領土を守るのが、国の最大の責務だ。
  ・最も根本的な国防規定を議論し憲法に反映させるのは、最優先で取り組むべき課題だ。
 
 〈 立憲民主党 奥野総一郎氏の意見 〉
  ・自衛隊は国民の間に、定着している。ここで9条の議論をし国論を二分して、国民を分断するような話を、大騒ぎして行うのか。
  ・9条があるから、日本を守れないわけではない。
 
 〈 日本維新の会 小野泰輔氏の意見 〉
  ・今国会の残り会期で、安保と憲法の関係について議論すべきだ。
 
 〈 公明党 北川一雄氏の意見 〉
  ・9条を元にした専守防衛と、日米同盟による防衛協力体制が基軸だ。
 
 〈 国民民主党 玉木雄一郎氏の意見 〉
  ・自衛隊は戦力か軍隊かという、本質的な議論が必要だ。
 
 〈 共産党 赤嶺政賢氏の意見 〉
  ・今必要なのは、9条に基づく外交を粘り強く行うことだ。
 
 共産党と公明党を除きますと、各党は憲法に関する議論に向き合っていることが分かります。〈 プーチン氏の「核発言」〉に関するシリーズを始めるとき、次のように述べました。
 
   「プーチン氏の「核発言」の衝撃の大きさを考え、今後起こるであろう事柄を思いつくままにメモをしてみました。」
 
  国連安全保障委員会の見直し  岸田総理の外交   韓国の融和姿勢  
 
  敵基地攻撃能力検討      防衛費増額     憲法審査会の進捗   
 
  共産党の現実路線転換
 
 以上7項目について、共同通信社の記事に沿い順に紹介と説明をしてきました。残るのは最後の項目で、「共産党の現実路線転換」となります。「ねこ庭」へのご訪問をお待ちしています。
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シダネルとマルタン展

2022-06-09 23:21:15 | 徒然の記

 平成30年に「ルドン展」を観に行って以来ですから、4年ぶりの東京です。新宿のSOMPO美術館で、「 シダネルとマルタン展」を観に行ってきました。

 「最後の印象派、二大巨匠」

 画家は大抵貧しくて、苦闘しながら絵を描いていると、そんな先入観がありますが、中には経済的な苦労をせず、無名であることも気にせず、好きな絵を描いて一生話終えた幸せな画家もいます。

  シダネルとマルタンも、そんな裕福な画家だったのではないでしょうか。慎ましい農夫の働く姿を描いたり、道路工事の作業者を描いたりしていますが、彼ら自身は優雅な暮らしを楽しんでいる上流階級です。

 二人の画家は家族ぐるみでつき合いをし、「親密派」と呼ばれているそうですが、家族に囲まれた写真も作品と一緒に飾られていました。

 国務院の役員だったと言い、立派な国務院の部屋に一面の壁画を描いていました。どの絵も、心の休まる美しい絵でした。これ以外に「祈る少女像」、「暮れ方のアパートの窓辺の風景」「テラスの食卓に並ぶ食事」など、どれを見ても心が癒されました。

 プーチン氏の「核発言」で、国際社会が揺れ動き、日本にも衝撃が伝わり、毎日「ねこ庭」でブログを発信しています。「憲法改正」の近づく気配に緊張していますが、二大巨匠の絵は緊張の日々を忘れさせてくれました。

 武漢コロナの騒ぎが、3年目になります。すっかり世間と縁を切り、家内と二人の独居生活をしているためか、東京駅で私は驚く発見をしました。

 すっかり「千葉の田舎者」になってしまい、見るもの全てが新鮮で、心が奪われました。もっと驚いたのは、何年も通勤したルートなのに、乗り換えの場所や駅の風景をすっかり忘れていました。たった4年で、東京は見慣れた風景を別のものにしていました。家内がいなければ、倍以上の時間をかけ、自宅へ戻ったに違いありません。

 バスから地下鉄、地下鉄からJRに乗り換えましたが、東京が変貌したのか、自分のボケが進行したのか、おそらく両方に原因があるのだと思いますが、新鮮な驚きの楽しい旅でした。

 東京一極集中の弊害、地方への機能分散と言われながら、高層ビルが増え人口を集めている東京でした。

 「ここへ一発、核弾頭ミサイルが撃ち込まれたら、」と思うと、悲惨な光景が実感できました。しかし同時に、マスコミがこれだけ騒いでいるのに、街の賑わいと喧騒は平和な日常そのままでした。

 並び立つビルの中では人々が働き、高層のマンションにはたくさんの暮らしがありました。何千何万という人たちが生活をしています。

 「ねこ庭」を訪問される方々が2、3百人であることを思いますと、自分のブログの小ささがいやでも分かります。この多くの人々は、何を考えて暮らしているのだろう。日本国憲法も、反日左翼のことも気に掛ける暇なく、忙しく暮らしているのだろうか。

 昨日の短い旅を思い返していますと、気持ちが変化するのが分かります。

 「慌てることはない。」「気負って考える必要はない。」

 「日本のことを考えているのは、お前一人ではない。」

 「今まで通りの暮らしを続ければいいのだ。」「貧者の一灯を、千葉の片隅で照らしていけるだけでいいんだ。」

 「日本は広い。」「日本には日本人がたくさんいる。」「日本人は、日本人として生きている。」

 何を馬鹿なことを言っているのかと、笑ってもらって結構です。「シダネルとマルタン展」のお陰で、日常の中にある「不思議な感動」を発見しました。明日からの活力を得ましたので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、現況を報告いたしました。

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プーチン氏の「核発言」 - 31 ( 自民党議員は、もっと地道な日常活動を )

2022-06-09 17:28:28 | 徒然の記

   〈   6・憲法審査会の進捗   〉・・( 共同通信社の記事10件 )  

       9.   5月 4日  「ロ侵攻  勢いづく改憲論」「首相、9条改正意欲」「危機便乗と批判」「憲法施行75年  各地で集会」
       10.   5月24日    「自衛隊9条明記に意欲」「首相  改憲大会にビデオメッセージ」
 
 本日は共同通信社の9. 番目の記事の続きを紹介します。前回は書き出しの7行でしたが、今度は本文です。議論が深まっているのかどうか、記事からは感じられませんが、各党関係者の意見を紹介しています。
 
       〈   9.   5月 4日 「ロ侵攻  勢いづく改憲論」「首相、9条改正意欲」 〉
 〈 自民党 岸田文雄首相の意見 〉
  ・9条の自衛隊明記などを盛り込んだ、自民党改憲案の早期の実現が求められる。
 
 〈 自民党 古屋圭司憲法改正実現本部長の意見 〉
  ・ウクライナ情勢で見られるように、安全保障環境が大きく変化している。
  ・9条が世界遺産だと、中国や北朝鮮に振りかざしてなんの効果があるか。国民を守るため、議論していくことが国会の責任だ。
 
 〈 国民民主党 玉木雄一郎代表の意見 〉
  ・いざと言う時に備えるのが、憲法でないか。
  ・有事を想定しながら、法律、憲法を考える時代だ。
 
 〈 立憲民主党 奥野総一郎野党筆頭幹事の意見 〉
  ・どさくさ紛れにウクライナ危機をだしにして、改憲に進もうとする姿勢は許せない。
  ・9条が日本に平和をもたらすことを、しっかり議論していきたい。
 
 〈 共産党 志位和夫委員長の意見 〉
  ・危機に乗じて、日本を守るためには力が必要と大合唱が起きている。
  ・9条を生かした外交に知恵と力を尽くすのが、外交でないか。
 
 記事を読む限りでは議論が深まっていると言うより、議論の入り口で、各党が同じことを喋っているだけです。双方とも相手の意見に耳を傾け、その意見の妥当性について具体的な事例や数字で議論すれば良いのです。抽象論では前に進まないだけでなく、記事を読む国民の理解も得られません。
 
 保守の人々の中に、現在の自民党は信用できないから、「平和憲法でいいではないか」という意見もあります。保守を自認している国民も、決して一枚岩でありません。自民党はこう言う人物のためにも、野党と踏み込んだ議論をする必要があります。自民党議員の中でさえ、東京裁判史観を信じ日本の軍国主義を否定する人物がいますから、国民の中に、国の過去を否定する保守がいても不思議ではありません。
 
 後援会組織に安住し、国を愛する地元の他人々を忘れ、冠婚葬祭に力を入れている自民党議員は、日常活動で反日左翼野党に負けています。地道な活動で地区の住民に語りかける努力をしないでいると、「平和憲法」を掲げる野党に負けます。汗をかく議員が少ないような気がしてなりません。
 
 次回は、共同通信社の10. 番目の記事を紹介します。
 
       〈 10.   5月24日  「自衛隊9条明記に意欲」「首相  改憲大会にビデオメッセージ」 〉
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