ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

金○成と金○日 ( 読書計画 )

2022-06-22 23:40:12 | 徒然の記

 プーチン氏のウクライナ侵略は、終わりの見えない泥沼状態になっています。日本では本日、参議院選挙の公示がされました。「憲法改正」が焦点の選挙です。

 わが家のポストに、自民党と共産党のビラが入りました。他の政党のビラもこれから入るのかもしれませんが、両党は気合の入れ方が違うようです、千葉選挙区の自民党候補者は、猪口邦子氏と臼井正一氏の二人で、共産党の候補者は斉藤和子氏です。

 斉藤氏は参議院では新人ですが、元衆議院議員で「改憲勢力拡大阻止」を主張しています。千葉県は志位委員長の地元ですから、当然氏が応援演説に駆けつけます。

 自民党の猪口氏は元少子化担当大臣ですが、臼井氏は県会議員から初めての国政選挙です。二人とも、公明党の推薦を受けています。ポストに入っているビラを見ますと、猪口氏の公約が12項目で、臼井氏の公約は9項目です。二人の公約を見ると、今回の選挙が「憲法改正」選挙であることが分かります。

 猪口氏は項目の2番目に「憲法改正」を入れ、臼井氏は4番目に「憲法改正」を掲げています。議員が公約の上位に「憲法改正」を明確に掲げたのは、戦後初めてではないでしょうか。

 強い関心を持って選挙に臨みますが、「温故知新」の読書も今日から再開します。相変わらず図書館から貰った廃棄本ですが、立派な装丁の二冊です。

   1.  『金○成』( 平成4年刊 講談社 )

              東亜日報・韓国日報編  黄 民基氏訳

   2. 『金○日の核と軍隊』( 平成6年刊 講談社  ) 

     李  忠国氏著  文  章煥氏訳

 参院選の最中になぜこの本を読むのか。理由は簡単です。連日のように日本へ向け、北朝鮮がミサイルを発射しています。以前は単発で打っていましたが、現在は複数のミサイルを同時に発射し、迎撃不可能な体制を整えています。

 プーチン氏の「核発言」は世界を震撼させましたが、北朝鮮政府の言動も日本にとっては危険な挑発です。

 「合同演習を拡大し、米国の戦略兵器を随時配備すると喚き立てたことは、朝鮮半島がいつ核戦争の坩堝になってもおかしくない状態にすることだ。」

 バイデン大統領と尹 ( ゆん  ) 韓国大統領がソウルで初会合し、その時発表した「共同声明」に対する北朝鮮の激しい非難です。日米韓が北朝鮮の核に反対し、危機感を共有していることに対する苛立ちでもあります。

 敵基地攻撃能力の保持が、自民党内で語られている背景には、中国の脅しだけでなく、北朝鮮の執拗な挑発があります。「専守防衛」では日本の安全が守られないと、北の無謀な行動が私たち国民を目覚めさせたとも言えます。

 小さな国でも核兵器を持てば、どんな国からも攻められないと考え、核大国になろうと決心したのは、金○成です。貧しい国なのに、国民を飢えさせても、核開発に巨額の資金を投入し続けたのは、北朝鮮なりの安全保障政策でした。

 跡を継いだ金○日が、さらに実験を推し進め、核兵器の製造に成功したと言われています。三代目の金○恩は、核弾頭を飛ばすミサイルの開発を進め、核攻撃の態勢を作りつつあります。

 だから私は、狂気とも言える金王朝の歴史を、二冊の本から学び、日本の国防を考えたいと思います。政府と防衛省だけでなく、憂国の議員諸氏が、国の安全保障についてはすでに検討に入っています。

 専門家でもない私が何を今更と、笑う人がいるのも分かっていますが、国民の一人として自分なりの考えを持つことは、どうでも良い話ではありません。息子や孫たちのことを思えば、国難の今は個人であっても、自分でやれることをしなければなりません。二冊の書物が何を教えてくれるのか。息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に何がご報告できるのか。

 読書計画を立てましたので、近況を述べました。 

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