ねこ庭の独り言

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「総裁選挙」 西田昌司氏の見方 - 4 ( 政界では通じない正論 )

2024-09-14 21:36:02 | 徒然の記

  1.  令和6年8月19日 西田昌司ビデオレター」

        「 自民党総裁選 大乱立 。正しい国家観を持つのは高市早苗さん以外、いません! 」

   1.  「裏金問題」   2. 「戦後レジーム」   3.  「新自由主義」

 1.  の「裏金問題」について、西田氏の意見の続きです。

  ・ですからそこを整理しろと、私は派閥の中でも、自民党の中でも、岸田総理にも訴えてきましたけれど、できませんでした。

  ・不記載の金があれば党が全額没収する、そして国へ寄付するということ、もちろんこれは法律ではできませんが、実質的に該当する議員にやって貰うこと。

  ・それに従えない人間は、今後自民党として公認しない。こう言うことを党として決めることが、政治と金の問題に対する自民党の姿勢を国民に示すことになります。

  ・私はこのことを是非任期中にやって頂きたいと、岸田総理に申しており、高市さんにも話しております。

  ・しかし問題はですね。そう言うことをすると該当する人間、特に安部派の人間ですよね。何で俺たちだけがそんな排除するようなことをされるのかと、思う方がいるのかもしれませんが、

  ・それは、自分が被害者だと思うからそうなるのであって、実際は被害者でなくて当事者ですからね。当事者として、政治家として責任を取るのは当然のことだと私は思っております。

  ・であるにも関わらず、今回立候補予定のある若手議員の方からですね。安部派には優秀な人が沢山いるのに、安部派というだけで役職を外すというのは如何なものか、もっと能力を発揮し、党のため政府のために働けるようにすべきだという趣旨の、発言をしている人がいました。

  ・私はこれを、とんでもない認識の間違いだと思っております。安部派が排除されているんじゃないんですよ。

  ・安部派はもう解散手続きに入っていますので、実体は無いんですけれど、個々の議員たちが自分の責任をどう考えているのか、自分たちの責任を果たしているのかということが問題なんですよ。

  ・それを果たさずに、次の政治には何が求められているのかを論文で書いたり、新聞に出たりしていますが、私はですね。そういうことを言う前に、自分たちの身の処し方、少なくとも「政倫審」に出てしっかり説明をして、身の証を立てるべきと思います。

  ・説明のつかないお金があるのなら党へ返して、国へ寄付するなど、要するに自分たちは何の利得も得ていないし、得るつもりもない姿勢を示すことが大事なんです。

  ・そのことを抜きにして、改革論とか世代交代論とかを持ち出してもですね。誰が耳を傾けるのかなと思います。

 今の時期に意見をハッキリ述べるのは、勇気が入ります。青山氏と同じ正論ですが、正論が現実の政界ではどのようになるのか。先日紹介した 、共同通信社の9月12日の記事が語っていましたので、再度転記します。

  ・小泉氏陣営も、党内に敵を作らないよう神経を尖らせる。

  ・当初は、派閥裏金事件の震源地・安部派の議員を選挙で原則非公認とする案が浮上していた。

  ・しかし解散方針を決めたとはいえ、80人超の大所帯から反発を買うのは避けたい。

  ・後ろ盾の菅義偉前首相の指南を受け、小泉氏は公認について「新執行部で厳正に判断する」と述べるにとどめる。

 総裁候補のトップにいると言われている小泉氏も、旧安部派に配慮して正論を封じました。それだけでなく、これを指南しているのが菅前総理だというのです。

 9月6日の「ねこ庭」で、故安倍総理の国葬時の「弔文」を紹介しました。多くの国民の心を打った、菅前総理の言葉は何だったのでしょうか。菅氏が支援する「小石河」3氏は、生前の安倍首相のいわば敵対勢力の政治家です。

 どこでどうして、菅氏が変わってしまったのか。政界の一寸先が闇とは言え、政治家はここまで変わるものなのでしょうか。

 感動的だった氏の「弔辞」の一部を、再度転記します。 

 ・何度でも申し上げます。安倍総理、あなたは我が国日本にとっての真のリーダーでした。

 ・衆院第1議員会館1212号室のあなたの机には、読みかけの本が1冊ありました。岡義武著「山県有朋」です。ここまで読んだという最後のページは、端を折ってありました。そしてそのページには、マーカーペンで線を引いたところがありました。

 ・印をつけた箇所にあったのは、いみじくも山県有朋が長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人をしのんで詠んだ歌でありました。いまこの歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。

  かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ

 ・深い悲しみと寂しさを覚えます。総理、本当にありがとうございました。どうか安らかにお休みください。

 深い悲しみと寂しさを覚えながら今回のテーマを終わり、次回は2. の「戦後レジーム」へ進みます。

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