記事の後半を紹介します。
・戦後間も無く皇室を離れた旧宮家の男性子孫を皇族にし、「男系・男子」の天皇を維持する考えには
・「反対」「どちらかと言えば反対」・・・74 %
正確な数字でありませんが、現在の宮家は秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家、高円宮家の4家ですから、皇籍離脱された11宮家を加えると、本来は15宮家が存在していることになります。これだけの数の宮家が設けられていた目的は、天皇家が男子不在となった場合に備えるためでした。天皇家の皇子が途絶えると社会の乱れる因となるため、無要な諍 ( いさかい ) を防止しようというご先祖の知恵でした。
敗戦後の日本を統治したGHQは、真っ先に天皇陛下の処刑をするという狙いがありました。英国、オーストラリア、ソ連、中華民国が、昭和天皇の戦争犯罪人としての処罰を主張し、米国内にも同じ意見がありました。現地司令官としてこれに反対したのが、マッカーサー元帥でした。正確な数字を忘れましたが、50万人、100万人の米軍を増やしてもらっても、内乱が抑えられなくなるという反対論です。
そこでGHQ内の反日勢力の考えた方法が、11宮家の皇籍離脱策でした。70から80年後には天皇家の男子相続人が絶え、やがて皇室が消滅するという長期政策です。彼らが狙った通りの事態が、戦後70年経った今現実となっています。
こうした事実が国民に周知されていれば、「旧宮家の男子皇族復帰」に果たして74%の人が反対したのか、疑問が生じます。というより国民が戦後の歴史を知っていたら、アンケートの回答が逆転し、74%が「11宮家の皇籍復帰」に賛成したのかも知れません。
・女性皇族が結婚後も皇室にとどまって活動する「女性宮家」の創設には
・・・77%が「賛意」を示した。
次の記事がこれですが、ここでは「反対」・「賛成」を明確にせず「賛意」という曖昧な言葉を使っています。女性宮家の創設がやがて「女系天皇」へつながるという説明を省略していますので、曖昧な回答が出たのでしょうか。
「ねこ庭」では後半の記事を「情報操作」と見ますが、受け取る人が様々ですからそうでない人もいると思います。皇室を知らない人が増えてますので、当然と言えば当然です。私も若い頃は、天皇陛下は、自分とは何の関係もない「金持ちのおじさん」と考えていました。
今はどうなのか知りませんが、当時の先生はほとんどが日教組に属し「天皇陛下」の悪口を言いましたから、無関心であるだけでなく、陛下を無視していました。共同通信社がわざわざアンケートを記事にしているところを見ますと、国民の皇室理解はますます遠ざかっている気がします。
・陛下は2019 ( 令和元年 ) 5月に即位された。この5年間で評価する活動を二つまで回答
・国際親善 ・・・53 %
・国民との触れ合い ・・・42 %
・皇室への関心は
・「大いにある」「ある程度ある」・・・67 % ( 前年比8ボインと低下 )
・天皇制については
・「あったほうが良い」「どちらかと言えば」・・・88 %
・上皇様の退位については
・「良かった」・・・97 %
・退位に関する法整備のあり方については
・「すべての天皇が退位できるようにするべきだ」・・・63 %
・「一代ごとの特例法で認めるべきだ」 ・・・34 %
質問するのは共同通信社の勝手ですが、何の知識もない人間に、何の説明もせずこのような質問をするのですから、「ねこ庭」から見れば常識を疑いたくなります。しかしあと5行なので、先を急ぎます。
・インターネットでの中傷などを巡り、皇族の人格が「侵害されている」ことについて
・「どちらかと言えば」を含め・・・86%
「どちらかと言えば」の後に続く言葉が何なのか、こんな曖昧な記事を書いて恥を知れと言いたくなります。国の重要問題について質問し、集計をしている責任の重さが感じられない文章です。皇室をいい加減に考えているから、こんな中途半端な文章に疑問を感じません。
皇族の方々の人格を侵害しているのは、共同通信社の記者ではないかと言いたくなります。息子たちと「ねこ庭」を訪れた方々に言います。
「彼らは、捏造記事を国内に発信しています。トロイの木馬の実例ですね。」
したがって記事全体を振り返りますと、同社の「情報操作」が記事の見出し部分で丸見えだったと分かります。
・「皇位継承 危機感72%」
・「女性天皇容認は9割」
皇位継承問題が危機状態にあるから、早く女性天皇を容認すべきと、急かせています。・・・・共同通信社全体でなくこの記事を書いた記者と編集者は、間違いなく亡国の徒と言って良い気がします。
記事の紹介が終わりましたので、シリーズも今回で終わりです。