反日左翼学者を通じ「皇室撤廃」を図る共産党を頭の隅に置きながら、今回は話をさらに原点に戻します。
小室母子問題で揺れる皇室について様々な意見があり、最も多いのは、眞子さまと秋篠宮様への怒りと失望の声です。当事者個人の問題であっても、このままでは皇室が国民に信頼されなくなるという危機感からの意見です。
「ねこ庭」はこの意見に同感し、当事者の方々への憤りもあります。しかし皇室の再生を願うのなら個人の方々を追及するだけでなく、その制度にも目を向けなくては十分でないと考えます。
敗戦後の皇室と宮内庁の制度が、国民の願いにふさわしい体制であるかどうか、ここを検討しなければ、小室母子に似た事件が再発すると思えてなりません。
ホイットニー少将以下GHQ内の社会主義勢力は、「皇室撤廃」を目指しましたが、占領期間中にはできませんでした。その代わり彼らは、「皇室崩壊」の仕組みを工夫しました。繰り返しになりますが、「日本国憲法」と「改正・皇室典範」、「改定・国民の祝日に関する法」がそれです。
宮内省から宮内庁へと作り替えられた組織は、「皇室護持」のためでなく、長期的な「皇室崩壊」の制度でした。昨年放送された、NHKの『昭和天皇拝謁記』のおかげで、「ねこ庭」はこの事実が確認できました。
「小室母子の不祥事の原因は、眞子さまと秋篠宮様の個人的責任だけでなく、宮内庁の組織にある。」
これが「ねこ庭」意見です。お二方の個人的責任については、多くの人が述べていますので、体制の問題を取り上げようと思います。
・朝日新聞は慰安婦問題の大ウソで国民の信頼を失い、倒産の危機にあります。
・NHKも、今回の犯罪的違法番組で昭和天皇を冒涜したため、国民に嫌悪され、解体の危機に陥るのではないでしょうか。
昨年の9月『昭和天皇拝謁記』を見終えた時の、「ねこ庭」での感想です。しかし『昭和天皇拝謁記』は、世間でなんの話題にもならず、NHKの責任も語られませんでした。保守政治家も評論家も、多くの国民も関心を示さないまま、いつの間にか消えてしまいました。
ところが今年になり、小室母子の事件がネットの世界で騒がれるようになりました。国難の問題であるにも関わらず大手メディアが報道せず、ネットの世界だけが熱くなっています。このまま行けばいつか国論が分かれ、皇室不要論が出てくるような畏れがあります。
するとやはり、NHKの『昭和天皇拝謁記』が思い出されます。『拝謁記』は、ウイロビー准将の権力と芦田総理の後ろ盾を武器に、宮内庁長官田島氏が昭和天皇を追い詰めていく事実を伝えています。保守の顔をした獅子身中の虫が、陛下のお側でどの様な言動をしていたのかを、明らかにしていました。
NHKの報道とは別にネット調べた情報を、「ねこ庭」の過去記事から紹介します。
皇室財産を没集され、皇位安定のための11宮家を皇籍離脱させられ、宮内庁そのものが別組織となり、信頼する松平宮内府長官と大金侍従長を交代させられ、この時期の陛下はまさに孤独の戦いをされていました。
美智子様とのご結婚についても、反対できないお立場ではなかったかと考えられます。その一つの証拠が、今は亡き皇后陛下ではなかったかと思われます。陛下の決められたことに逆らわれない皇后陛下が、最後までご結婚に反対されていました。
「美智子さまに冷たい、皇后陛下」と、女性週刊誌が書き立てていましたが、事実の背景を知ると皇后陛下のお気持が察せられます。今も昔もマスコミは、「報道しない自由」を使い国民を騙しますが、しかし今回の本題は、当時のご結婚問題でなく宮内庁の体制です。
横道へ逸れたためか、それとも全てが息子たちや「ねこ庭」を訪れる方々に必要な情報だったためか、自分では分かりません。分かるのは、今回もブログを終われなかったという結果です。
すっかり日が暮れてしまいました。続きの次回は明日になります。