OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

北海道新幹線に乗ってきました その12 機上から

2017年06月17日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その12 機上から

 問題なく1415発の満席のJAL3512便に搭乗。座席は28A。行きの座席の一つ後ろであった。少し翼にかかって、まえの方が見づらいが、天候も良く地上の景色を楽しんだ。

12-1 搭乗機 新千歳空港 2017.5.19

 まず気づいたのは恵山。

12-2 恵山 2017.5.19

 ここには2010年12月10日に一泊した。それに1974年9月の北海道旅行(4回目)の帰りに、室蘭から函館へのフェリー船上から眺めた。下北半島・八甲田山・岩木山も見えた。

12-3 男鹿半島 2017.5.19

 男鹿半島はすぐ上を通ったから火山噴火のあとのくぼみ「マール」の一の目潟なども見えた。

12-4 立山連峰 2017.5.19

 その後しばらくは海岸から離れて飛んだが、新千歳・福岡の最短コースよりも南東側を飛んだようだった。中部では海上から立山・黒部の雪をかむった山々が目立った。宍道湖付近で中国山地の上に入った。

12-5 秋吉台西台 2017.5.19

12-6 若松北海岸 2017.5.19

 何度も訪れた秋吉台や若松北海岸が見えるころにはすでに高度が下がり、到着間近である。今回の旅行は病気後初めての遠出だった。直前に帯状疱疹が発症したりして、実現が危ぶまれたが、行ってみると特に疲れることもなく、順調に行ってくることができた。それが一番の収穫。
(「北海道新幹線に乗ってきました」おわり)

北海道新幹線に乗ってきました その11 藻岩山

2017年06月15日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その11 藻岩山

 路面電車の「ロープウェイ入口」停留所で下車。すぐそばにある無料シャトルバスで、札幌もいわ山ロープウェイ乗車場を目指す。バスの発車時刻は0分から15分毎の一時間4本で、この後のロープウェイ・ミニケーブル、それに帰りのそれぞれの発車時刻も同じ。ということは乗っている時間が2分から6分なのだが15分ずつかかるということ。そのために帰りの路面電車に乗るころには残り時間が厳しくなった。
 チケット購入時には路面電車の車内に置いてあった割引券を提示した。ところが私を見た窓口嬢は「年令(65歳以上)が分かるものを提示いただければさらに安い「シニア乗車券」がご利用いただけます。」とおっしゃる。それを購入。ロープウェイとミニケーブルの往復で1,360円。

11-1 藻岩山のチケット 乗る毎に下端の枠にパンチが入る 2017.5.19

 最初の待合室にケーブルの見本が展示されている。3本あって上から支索・緊張索・曳索 となっているが、少し細い曳索だけがワイヤーの巻方向が異なっている。細い鉄線を撚って作ったワイヤーを6本束ねて撚ってあるが、ねじりの方向が「ラング」になっているのだ。一般的にはこうするとキンクしやすいので避けるはずなのに。張力が急に増した時にクッションにする目的だろうか。

11-2 ロープウェイに使われている索 下のものを拡大して右下に示してある。 2017.5.19

 空中の中央部分で反対側のゴンドラとすれちがい。

11-3 もいわ山ロープウェイ 2017.5.19

 上半部は「ミニケーブルもーりすカー」という名のケーブルであるが、鉄道法上のものではなさそう。二つのキャビンをつないだ形で、交走式ではなくて一組が上下している。重量はどこで釣り合わせてあるのだろうか。2008年7月3日に初めて乗った時にはケーブルではなくてリフトだったという記憶。

11-4 ミニケーブルもーりすカー 山頂駅で 20017.5.19

 山頂の展望はよく開けてすばらしい。最近三大夜景を「長崎・神戸・函館」ではなく、新三大夜景として函館の代わりに札幌としているらしい。ここのポスターにもそう書いてあったが、本家の三大夜景には古い港という共通点があって港の暗い海面に停泊している船とのコントラストが明るさを強調しているのだ。そういえば、私のいる北九州市も
皿倉山の夜景を「新三大夜景のひとつ」としてアピールしている。そのうちに「新三大夜景総選挙」とでも名付けて、毎年人気投票をするようになるかもしれない。札幌の夜景を見ていないが、私は本家を推す。
 展望台付近もかなり手が加わっている。三角点のたたずまいも変更されている。

11-5 藻岩山の三角点 2017.5.19

11-6 昔の藻岩山三角点 2008.7.3

11-7 帰りの無料シャトルバス 2017.5.19

 札幌駅に急いで帰る。駅での昼食をあきらめ、サンドイッチを持ってエアポートライナーに乗車。ただし計画よりも15分先行する列車。
 車内で搭乗券をチェックして恐ろしいことに気づいた。計画表の記入時に前回のもの(ANA利用:昨年10月のもの)からJAL利用に書き換えるのを失念していたのだ。搭乗時刻が25分も早い。結局新千歳空港で手続きと保安検査を済ませて搭乗口前に着いたのは20分前だったから、搭乗開始5分前で全く問題はなかったが、もし計画通りに15分後のエアポートライナーで来ていたら離陸時刻5分前となって問題が起こったかもしれない。あぶなかった。
(つづく)

古生物学会に参加しました

2017年06月13日 | 今日このごろ
古生物学会に参加しました

 6月9日から11日に北九州市立自然史・歴史博物館で開催された日本古生物学会に参加した。といっても、新しいことを勉強する意欲はあまりないので、もっぱら休憩室で友人たちと情報交換をした。講演内容はあとで「要旨」を勉強する(つもり)。まず、9日には近くのCホテルで開催された懇親会に参加。たくさんの会員とお話しできた。多くの友人に私が病気だったことを心配していただいていたが、元気な姿をお見せできた。

懇親会会場 八幡東区のホテル 2017.6.09

 翌日の夜には「飲み会」に参加した。三々五々集まって小倉に行ったから、いつもとは少し異なるメンバーとの会になったが、もちろん楽しくお話できた。こういった会合に出ても、私が最年長であることが多くなり、従ってご挨拶や乾杯音頭をすることになる。今年は「学芸員は癌だ。」との某大臣の発言をとりあげ、「私が癌にかかっているのを大臣が何故知っていたのだろう?」というジョークを連発した。
 学会最終日の11日は、昼頃に行事が大体終わるからその後そこにいた数人をご案内して展示室で解説を行った。途中、H先生もギャラリートークをしておられるのに気づいて、それを聞いた。滅多にないチャンス。聞いたのは岐阜県のパレオパラドキシアの前。

H先生のギャラリートーク 博物館展示室 2017.6.11

 この写真は先生とその解説を聞く子供さん。この子はどんなにラッキーなことか分かっておられるのだろうか。
 翌日は、先生が博物館の収蔵庫にある標本のうち、漸新世の鳥化石を調査されるのに立ち会った。

標本を調査されるH先生 博物館 2017.6.12

 これで古生物学会の行事も無事終了。

北海道新幹線に乗ってきました その10 札幌

2017年06月11日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その10 札幌

 札幌でまず行ったのは、札幌市で使用できるICカードSAPICAの購入。

10-1 SAPICA

 市内での移動と翌日の鉄道乗車に使用した。市営地下鉄は、SUICAなどの大手交通系ICカードが使えないのだ。前回北海道に来た2014年にSAPICAを買うのを忘れて、帰途の「北斗星」内でくやしがった記憶がある。午後は博物館関係の友人に面会した。札幌市の自然史系博物館の建設が行われつつあるが、まだまだいろいろな段階が待っていそうである。
 5月19日、午後の飛行機までに時間があるので、札幌市電に乗車する。西4丁目からすすきの間の札幌駅前通りを新線で繋いだのは、2015年12月20日。やっと乗車できた。まず地下鉄で「すすきの」に出て地上の風景を撮影。次の写真は新線部分からカーブしてすすきの停留所に向かう外回り電車。開業したことで環状線となったので、「内回り」「外回り」という言い方を使うことになったようだ。

10-2 すすきのから札幌駅前通りを見る 2017.5.19

 札幌駅前通りの歩道寄りの両側に複線を敷いてある。Google Mapには、中央に複線を並べたように描いてあるが、間違いとも言える。すすきの停留所で内回りに乗車。

10-3 すすきの停留所西の切り替え線 2017.5.19

10-4 車内から見た新線北端部分 2017.5.17

 面白いことに、路面電車ではSAPICAはもちろん、KITACA、SUICAなども使用できる。地下鉄よりも後で導入されたせいか、こちらの方が先進的である。
 内回り線で新線部分に乗車。ついでにそのまま藻岩山に向かう。その帰途に外回り線も乗車した。この乗車によって、全国の私鉄の未乗車区間はわずか100メートル(福井駅前)となった。
(つづく)

北海道新幹線に乗ってきました その9 札幌へ

2017年06月09日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その9 札幌へ

 5月18日朝の特急「スーパー北斗5号」で札幌に向かう。当初計画していた10時過ぎ発の特急(同7号)を変更して一つ早い便に乗った。

9-1 スーパー北斗5号 函館駅 2017.5.17

 噴火湾を右に見て大回りし、さらに苫小牧を経由するという逆S字のコースをたどるから、走行距離318.7kmで、直線距離約153kmのちょうど二倍。それを4時間半ほどかけて走る。では、昔はどのくらいかかったかというと、1970年の北海道旅行の帰途に、札幌を2115に出た夜行列車が函館に着いたのが519。夜行列車だし、小樽経由だったかもしれないから比較にはならないがずいぶんかかったことは確かである。
 車窓から撮った写真をいくつか示しておこう。まず藤城線。

9-2 藤城線分岐 2017.5.18

 函館からの下り列車が七飯駅をすぎてすぐに単線非電化の線路が左に分岐し、コンクリートの高架で本線を超えて右に消えていく。これが通称「藤城線」山登りとなる下り線の勾配を緩和するための迂回線である。現在も貨物列車と1日3本の普通列車が運行されている。特急列車は力が強いので勾配の大きい本線を通る。私は1972年に通った記録がある。

9-3 藤城線から見た本線を走る上り蒸気機関車 1972.8.30

 この写真があるから、私が藤城線を通過したのは間違いない。ちょうど写っているあたりに新函館北斗駅ができることになる。なお、この線の分岐は新函館北斗より函館寄りなので、ここを通る普通列車は新函館北斗を通らない。またこの峠の反対側には森・大沼間に通称「砂原線」があるが、途中に駅があるから上り列車も下り列車も通る。

9-4 小沼越しに見る駒ケ岳 大沼付近 2017.5.18

 昔たくさんの写真を撮った大沼公園を通る。天候は快晴である。森付近では噴火湾越しに羊蹄山も見えたが、右車窓で写真撮影はできなかった。

9-5 昭和新山 伊達紋別付近 2017.5.18

9-6 函館から札幌へのチケット 2017.5.18

 1241札幌着。駅で昼食をとる。
(つづく)