まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

第6回の作業参加要請と夏休みヴァージョンの予告

2005年07月18日 |  マツタケの林地栽培 
第6回まつたけ十字軍運動のご案内
 京まつたけ復活・里山林再生という大義名分を持っているが、ただそれだけのことで始めたこの運動も、皆様が主役として、どうにか軌道に乗ったように見えます.登録者も52名となり、毎回15名ほどの参加となっています.
 8月6日(土)は、会員の井本寿一氏所有の京都市右京区京北下黒田の里山(写真:常照皇寺より桂川源流沿い1.5km上右岸付近.気温は京都市内中心部より5℃は低い)で《京北吉野山自然観察の森と清流に遊ぶ》と銘打って、自然に親しむ会とします.当地で採れた新鮮な野菜たっぷりのカレーを食べ、里山林を散策、桂川源流で遊ぶ計画です.JRバスの往復運賃(2300円)を少し上回る個人負担でマイクロバス(28人乗り)が利用できそうです.小学生以下は半額を検討.皆さんの昼食代をカレーの材料費などに回すと、湧水で冷やした缶ビールやスイカが楽しめます.奮ってご参加をお願いします.定員は25人.雨天の際には、地元の集落センターを利用して行ないます.詳細は次回に.
7月24日(日)は、静市で魚つかみ取り大会が開催されます(詳細は075-822-5040;吉川まで).
第6回まつたけ十字軍活動 実 施 要 領
1)実施日    2005年7月23日(土)
2)集合時刻 午前10時30分(午後4時作業終了)
3)集合場所 京都市左京区岩倉村松町 京都バス「村松集会所前」バス停
4)服装等 山で軽労働できる服装.タオル、手袋、ヘルメットなど
5)用意するもの 昼食、飲料水、交通費など. お持ちならノコ・ナタ、熊手. 
6)アクセス 京都バス:出町柳から(41系統、所要時間25分)
   四条河原町から(41系統、所要時間38分)
京都地下鉄国際会館駅から(45系統、13分)
              叡山電鉄:出町柳-岩倉駅(12分)から北へ徒歩10分
7)7月の活動日: 第7回:28日(木)13:30~

《京北吉野山自然観察の森と清流に遊ぶ》の問合せは吉村まで連絡ください.

主 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所、
京都大学マツタケ研究会(京大農図、大月 健 気付)
連絡先(担当責任者)
吉村 文彦(fy1130@hera.eonet.ne.jp)    
607-8166京都市山科区椥辻番所ヶ口町173. 075-581-3210(Fax兼用)、090-6227-4305
大月 健(nodoka@kais.kyoto-u.ac.jp)  
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アカマツ林とマツタケ-2-

2005年07月16日 | マツタケの生理生態

里山林(アカマツ林)の登場
写真は、まつたけのトンネル栽培(虫除けにもなる)
昔、人は自分とその家族の生活のために炭や薪、柴などエネルギー源を集落近辺の原生林で調達した(これは雑木林になった).住居や神社仏閣を造るためにもあるいは土木工事用にも膨大量の材木を伐採している(禿山化推進).木製用具の材料採取も原生林であった.また、食糧生産には農地に肥料を施すが、肥料用の落葉や刈敷(緑肥)の採取もなされた(アカマツ林を生んだ).
このような原生林の活用が人口増とともに激しさを増し、終には原生林という生態系から新しい里山林という生態系を創出するのである.いつ頃からアカマツ林が、今は全国的にはマツノザイセンチュウの害で減少しているが、日本列島にこれほどの密度で見られるようになったのであろうか.
花粉分析によると、瀬戸内沿岸では、6500年前頃にはアカマツ林は存在していた(安田喜憲 1980).本州、四国、九州で、アカマツ花粉が優占する時期は西暦500年頃からであるが(塚田松雄 1974)、その急増期は鎌倉時代以降で、東北地域へのアカマツ林の拡大は江戸時代後半から明治の初め頃である(安田喜憲 1995).明治の初めまでは、日本の里山は、草山や禿山が多かったが、明治以降の砂防工事によって、禿山からアカマツ林が再生したという(吉良竜夫 2001).

マツタケもあわせて登場
奈良時代に、マツタケは内陸の山の尾根筋に侵入してきたアカマツ林に登場し,まつたけ狩の様子が万葉集にうかがえる(高松のこの峰も背に立ててみちさかりたる秋の香のよさ).平安時代には、素性法師が北山にキノコ狩りに出かけて「もみぢ葉は袖にこきいれても出でなむ 秋は限りと見む人のため」と詠んでいる(古今和歌集).平安京周辺の原生林が破壊され、常緑広葉樹林がアカマツ林に代わっていることが読み取れる.鎌倉時代にもなると、マツタケ発生量も増えてきたのか、室町時代にかけて天皇や公家が盛んにマツタケ狩を楽しみ,贈答しあっている様子が日記に見られる.
しかし、江戸時代でも、林の激しい活用で禿山が多く、マツタケの生産量は少ない. “松茸や食ふにもおしい遣るもおし”いものであり(蕪村),また“下臈のロにはかなわない”代物であった(本朝食鑑、人見必大).時代が下って、昭和10-20年代は,マツタケが「蹴飛ばすほど生えた」とか言われたが,昭和16年の12、222tの生産量を最高に,昭和35年頃からその生産量が激減している.これは、アカマツ林を含む里山の現況を反映しており、2003年はその150分の1に減少している.
-続く-

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マツタケ菌糸マット接種作業-7

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
移植作業中

各参加者の作業のスナップ写真(太田さんのものを含む)は、来週、皆さんに配ります.

最後になりましたが、マツタケ菌糸マットを持参して、遠い岐阜から参加くださった津田さんに心から感謝申し上げます.
また、京都の夜は、祇園祭でにぎわったようです.その粽をご馳走くださった井本さんにも美味しかったと心から感謝!!
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まつたけ菌糸マット接種-6

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
それぞれ、イロージョン(土が流れたことを意味する)部の修復を目指して、思い思いの場所に穴を掘り、マツタケが感染し菌根が形成されることを祈りつつアカマツを”植樹”
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まつたけ菌糸マット接種-5

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
みんなが、接種作業にトライ!
 おっかなびっくりでも、みんなが経験.
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マツタケ菌糸マット接種作業-4

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
接種作業が終わった状態のアカマツ
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マツタケ菌糸マット接種作業-3

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
これが、うわさのマツタケの菌糸マットだ!
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マツタケ菌糸マット接種作業-2

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
洗ったアカマツの細根の発生を促すホルモン処理
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マツタケ菌糸マット接種作業-1

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
アカマツの根を洗い、土を落としている.
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第5回まつたけ十字軍運動の報告

2005年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
今日は、昨夜の激しい雷雨も終わり、かなり厳しい蒸し暑さの中の作業であった.岐阜から津田さんがマツタケ菌糸マットを持参.
 今年の春に準備した、残念ながら、根の発達の不十分なアカマツ苗に接種という作業を、参加者の皆さんは、「世界で初めて」挑戦.
 続いて、山の手入れを行い、ご褒美に、京北の井本さんが祇園祭用の本物の粽を参加者にプレゼント.
みんな、それを頬張って、本日の作業は終了.

次回は、7月23日 午前10時30分から午後4時まで岩倉で作業します.

里山林の崩壊が生物の多様性に大きな損失を与えていることがお分かりの方は、是非ご参加を!!
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