まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1409 地温16.2℃シロの栄養生長は盛ん.山は彩り豊か!

2019年04月29日 |  マツタケの林地栽培 

5月4日(土)は、第683回活動日です.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、三輪 新造さんです.当日夜、是非ご覧ください.

写真 1. 地温:16.2℃、気中の湿度66% 香川山 4月26日 午前11時27分
 
 一昨日(27日)は、風も強く時には雨もあり寒い日であった.カナダトロント大学文化人類学研究室の佐塚志保さんと大学院生A. Zelenka, J. Van Dyk, Q. Liuさん4人がまつたけ山復活させ隊の活動現地を視察に来られた(13:30).山を案内の後、香川山で活動中の有山勝人さん、宮崎 昭さんを含めてしばし楽しい懇談を持った.
 まつたけ山復活させ隊の活動を、シアトルで紹介したところ、大変よい反響があった(すごい! 素晴らしい!)と志保さんが言っていた.この運動はグローバル存在であるようだ.有山さんが維持するコンポジットトイレの評判がよく、嬉しかった.その後、彼らは御苑散策に出かけた(16:20).
 まつたけ山復活させ隊視察に来たトロント大学のみなさん.前二人はメンバーの方々

 では、志保先生の感想は、まつたけ山復活させ隊の皆さまが作られたアカマツ林をはじめさまざまななものたち(野菜畑やお茶、バイオトイレ、給湯完備のキッチン、薪の山、材木、テーブル、ベンチなど)から溢れ出る創造性に感じいっていましたが、それ以上に皆さまが自由に楽しみながら協力してこれだけのことを成し遂げてきたことから学ぶものが多かったようです。やはり現場に来て肌で空気を感じることはとても大事なことだと改めて思いました。
 Qieyi Liu さんから感謝のメールが来ました.里山林の再生だけでなくコンミューン形成にがんばっておられることを強く印象づけられました.また、バイオトイレが特に良いです.今秋の豊作を祈っています.


 26日午前11時27分、香川山地表下10cmの温度は16.2℃(写真 1)、雨も適当にあり、マツタケ菌糸はどんどん成長し続け、出会った細根に、出会うと書いたが誘引はないと決まったわけではない、感染し菌根を形成している.これから8月の半ばごろまで、アカマツの細根成長が止まるまでとなるが、菌根をどんどん増やしていくはずだ.西日本では、梅雨の末期にはシロ拡大速度も最大になる.これは、菌糸の栄養生長段階である.その後、シロの成熟期、生殖成長期と移る.

 先週の香川山は花盛りでした.写真をご覧下さい.
 写真 2は、地球規模の気候変動の一つであろうが、櫻の花の季節に気温が異常に低くなったが、そのためであろう花期が異常に長い、未だに桜の花が満開状態である.

写真 2. 香川山BCから眺めることができるサクラの様子
 モチツツジも咲き始めた(写真 3).

Rhododendron sp.の赤い花も見られる(写真4).
 アカマツも雄花を咲かせている(写真 5).

ネヅミサシの雄花(雌雄異株)も目立たぬが咲いている.つぶつぶ状の茶色っぽいもの(写真6).

サルトリイバラ(雌雄異株)も雄花を見せている(写真7).

 最後に、かなり古いものであったが、きのこ、チチアワタケ(柄にツバがない、イグチの類)の2個体を見つけた(写真8).

写真8. 香川山で見つけたチチアワタケ.きのこ観察・勉強には、御苑きのこ観察会に参加すると良いと思います(下記お知らせをどうぞ).

 
【お知らせ】
1)きのこ観察会
 京都御苑きのこ観察会
【日時】5月12日(日) きのこ観察:午前9時30分~12時  
【場所】京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車、東へすぐ)
 主催者は京都御苑きのこ会(世話人・同定人:佐野修治氏)  
 HP(http://gyoenkinokokai.web.fc2.com/)参照下さい
 参加料は無料、事前申込不要.京都御苑は国民公園です.動物・植物・菌類の採集は禁止されています.

2)和歌山県富貴イワタ山マツタケ山づくり作業のお誘い
 【日  時】5月16日(木)午前9時集合
 【集合場所】京奈和自動車道精華下狛料金所を入って直ぐ左側
 【作業内容】熊手で地掻き
      途中下車無し、各自弁当・水持参  申し込みは川本 勝さんまで

3)第一回JIDFラボ開催(共催:まつたけ山復活させ隊)
  まつたけ山再生と岩倉焼
 【日 時】5月18日(土)午前10時45分~午後3時30分
 【場 所】まつたけ山復活させ隊活動場所(下記:活動場所 アクセスをご覧下さい)
 【参加費】500円(当日いただきます.昼食代に充当)
 【定 員】30名
    今回は、アカマツ林再生マツタケ山づくり作業と陶芸作品作りを楽しみます.
    問い合わせ・参加申し込み:まつたけ山復活させ隊代表・JIDFラボマスター吉村文彦
    (☎090-6227-4305)あるいはmiyakomatsutake@gmail.comまで.

4) 煎茶会  
   佃 一可家元は、香川山で「水出し煎茶」をたてて下すった.甘かった.チラシ参照下さい.ぜひお越しください(佃 一可).

 【日時】2019年5月26日(日)午後1時~
 【場所】清心庵 京都関西セミナーハウス内 京都市左京区一条寺竹ノ内町二三
     本席小間  煎茶席  

幕末期、米国初代公使タウンゼント・ハリスに対し幕府が供応した煎茶会で行われた点前をハリスに譲られた道具をもとにして再現します(先ほどNHKで紹介された:吉村)

     座敷    展観 薄茶席
       井伊直弼が愛用したと伝えられる青井戸茶碗で一服どうぞ
   問い合わせは、茶道 一茶庵 ☎03-3330-8678   

【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 絶対的相利共生関係にある生物種間の深い絆も、いとも簡単に崩れることが普通にある.これを共生関係のタイプの進化要因と考える.ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係にも学ぶものがあるように思える.
Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)、マツタケ、アカマツ
 
 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そうでなければならない.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さと寒さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでチェーンソー作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.家庭廃棄物無断持ち込みは厳禁(問い合わせは吉村へ).
 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 チェーンソーなど機材保管庫の扉は最後の利用者が閉めること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 
 

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日  報告担当者 男厨シェフ 特別企画 

683 05月04日(土) 三輪
684 05月10日(金) 宮崎
685 05月18日(土) 吉村       JIDFラボ1
686 05月24日(金) 内田  松本
687 05月31日(金) 三輪     開催日注意
688 06月08日(土) 宮崎
689 06月14日(金) 内田
690 06月22日(土) 吉村  内田
691 06月28日(金) 三輪
692 07月06日(土) 宮崎
693 07月12日(金) 内田
694 07月20日(土) 吉村  松浦    JIDFラボ2
695 07月26日(金) 三輪
696 08月03日(土) 宮崎
697 08月09日(金) 吉村
698 08月24日(土) 内田  松本
699 08月30日(金) 三輪
700 09月07日(土) 宮崎
701 09月13日(金) 内田
702 09月21日(土) 三輪  川﨑
703 09月27日(金) 吉村

 なお、やむを得ず開催日・担当などの変更が生じることがあります.ご了解下さい!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉 村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点「岩倉 村松」が便利です.バスを降りたら、吉村(下記)まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

a)車の方は、京都バス「岩倉 村松行」終点岩倉村松バス停付近からから吉村(下記)に電話下さい.

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§カンパありがとう!
 
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
まつたけ山復活させ隊代表
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川山オーナー
 香川 晴男

§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

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