まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1095

2016年03月29日 |  マツタケの林地栽培 

  

写真1 カミキリムシの幼虫による食害を受けたイチジク

もうすぐ4月、はやいものです.今年も3ヶ月が過ぎたことになります(当たり前). 今年6月でまつたけ山復活させ隊は11歳になります.その時生まれた赤ちゃんは小学5・6年生です.60歳だった方は71歳、70歳だった仲間は81歳(これも当たりまえじゃい).マツタケ山づくりに取り組んでいるためかみんな若い.でも11年前の己の姿と比べると愕然とするものがある.これが時間と言うことか?

 多少きつい作業だと思う事も増えましたが、マツタケ山づくりはマイペースで取り組めるので問題は出にくい.しかし、米作りは稲という1年生作物を育てるため、マイペースですべてを進めることができません.季節の動きに合わせた活動を要求されます.決まった日時に集約的活動も必要となります.全くそのことを意に介さない「仲間」もいるなか、米作り班はそれを応援する仲間を得て少人数で担って来ました.(昼食のご飯は、炊けた状態で存在してはいない.ロウバ心とはいえ、こんなことを書かねばならないとは大変恥ずかしい.)

 年々、応援も少なくなり担当者は大変な苦労をされていました.そういえば2-3年前から、加齢による変化を見過ごしてきたのですが、体力・気力の限界が見え出したことを訴え、市販の米を買ったがよいのではとアドバイスもいただいていました.それも致し方ないかなぐらいに考えていましたが、今年は、いよいよそれが現実となりました.

 米作りの担い手が変わります.武ちゃんが世話人代表となりました.広く仲間を募って「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵としない(川口式自然農)」米作りに取り組みます.しかし前回のブログにもあるように、池内さんは、「2毛作で米を栽培するようだが、まつたけ山復活させ隊の必要量(6俵)が量・質的に大丈夫か」と心配しています.彼は、和歌山県岩出市で米作りを続けていてその経験から心配しています.
 
 戦後の国民の腹を満足させる必要から生まれた米作りは改良を重ねて今の技法になっています.それと異なる技法の自然農法は、飽食の時代で800万tもの食品等が捨てられ、「飢えて死ぬ」という時代ではないから生まれた、また、環境を考えた技法とも言えます.この技法は生産量の計算が難しい、あるいは米の質に課題があるという問題があります.米を採るということは土を搾取することなので、土の生産力の1年内の回復が必要不可欠となります.どのようにしてそれを保証するのか興味がありますが・・・・.
 
 だったら、以前の方法(農薬1回使用、有機堆肥)で米を作れば米の量・質の心配はないじゃないかといえますが、作ろうという仲間は武ちゃん以外にいません.秋の収穫の頃、米の生産量が明らかになって、まつたけ山復活させ隊に必要な年間量、6俵に足らなくなることもあると考えておかねばなりません.また、毎回のリッチな昼飯の材料の確保は、インフレ政策.消費税増税(8%)のあおりをもろにくらっていて食材集めも大変です.香川山農園で作物を栽培する仲間の食材提供があっても(もしなければ成り立たない)、正直に申し上げて食材確保に四苦八苦というところでしょう!

 そのようなことを考慮して、昨年の米を使い果たした時点で、不足する米と食材費物価値上がり分をみんなが負担することを仲間の皆さんにお願い致します.現在毎回400円をいただいていますが、10月からその金額を500円と致しますので、なにとぞこの事情をご理解下さりご了承くださるように願い上げます.メンバー外の方々には、600円を徴収することに致します.


 前回の香川山の風景をご覧下さい.
 
 香川山農園で、有山さんがイチジクを栽培しています.イチジクにカミキリムシが産卵し幼虫が写真1のように幹を食い荒らす.後は料理の盛り付け、団らんなどスナップ写真を撮りました.

         
 
4月1日(金)はまつたけ山復活させ隊第531回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動報告は内田 正明さんです.当日夜、ブログで是非ご覧ください.
 
まつたけ山復活させ隊の心得!
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!
掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の始末は慎重に!
急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように!
脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう!  

【お知らせ】
1)まつたけ山復活させ隊試験林(和歌山県富喜イワタ山) マツタケ山づくりを4月に実施します.計画は川本 勝さんが検討中です.

2)酒蔵文化道場
  日時:5月7日(土) 午後4時から
  場所:神戸酒心館ホール 神戸市東灘区御影塚町1-8-17(最寄り駅:阪神電鉄石屋川駅・JR六甲道駅)

  講演:吉村 文彦【人と里山林そしてマツタケ】
  懇親会:午後6時~
 【会費】講演会:2000円、懇親会:4000円   申込みは神戸酒心館 078-841-1121

詳細を、まつたけ山復活させ隊のブログ( http://blog.goo.ne.jp/npoiroem )で、ご覧戴ければ幸甚に存じます.

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【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.

 我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.


§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」終点が便利です.バスに乗車するには、

ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者に電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

2016年3-6月
回 開催日    報告担当者  男厨シェフ

531 04月01日(金) 内田
532 04月09日(土) 池内     松浦・江指
533 04月15日(金) 三輪
534 04月23日(土) 宮崎
535 04月29日(金) 内田
536 05月07日(土) 榎本     松本
537 05月13日(金) 三輪
538 05月21日(土) 宮崎
539 05月27日(金) 内田
540 06月04日(土) 吉村     内田・榎本班
541 06月10日(金) 榎本
542 06月18日(土) 三輪
543 06月24日(金) 宮崎

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§カンパありがとう!

  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
京都市
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男
京都市

 

 

 

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