まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊NEWSLETTER 713

2012年05月29日 |  マツタケの林地栽培 

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動

 6月2日(土)午前10時から、第341回マツタケ山づくりを行います.京都市左京区岩倉香川山(自称)にお集まり下さい(下記§活動拠点へのアクセスなどを参照下さい). 活動報告は三輪新造さんです.

 前回は、「エコ」設備の設置ラッシュであった(下記写真参照下さい).
 この「エコ」という言葉には、いささか抵抗感を覚えるものが長い間あった.違う意味、「省エネ」が付与され、誰でもが知っていて日常に飛び交っていることにである.
 
 1960年代に微生物の生態を学び始めた頃である.僕の所属した研究室のテーマにマツタケに関する研究があった.マツタケのすまいであるシロは、健全だとほとんどの微生物を排除する能力を有する.シロには7つの異なった時間的・空間的ステージがあって、ステージ毎に異なる微生物が住んでいる.その微生物、特に細菌はどこから移動(侵入)するのかというのが僕のテーマであった.当然、マツタケは土の中に住むため、水平移動がメインである.それは先輩の小原弘之さんが追っていた.マツタケの専門家として有名な小川 眞さんは、マツタケの生態をテーマとしていた. 
 僕は垂直移動(上から下へ)を見ることにした.Airbornebacteriologyを参考にした.トラップが必要である.さまざまのものを考えたが、その選択した結論は、掛けた時間の割には簡単であった.松林の上にあるものは葉である.ということで、phylloplane(sphere)bacteriaの生態を調べることになった.
 当時は、生態という言葉も極めてマイナーで、細菌の生理学や病理学はイメージできるが細菌の生態は「分かる」が何を知ろうとすることなのかイメージづくりに苦労した.植物生理を研究テーマとしていない先輩達をひっくるめて下等(生態)グループと呼んでいたが、その先輩達も同様の思いを持っていたように思う.
 Ecologyは、1866年、ヘッケルがギリシャ語のoikos(家)と科学を意味するlogosをあわせて作った言葉で結構古いが、1960年代でも、まだまだ科学にはほど遠い地位しかなかった.
 で、生物学の分野も、専門化していくと〇〇分類学とか〇〇生理学とか〇〇病理学とか表現されるが、当時の学問分野では表現できないことで、境界領域で新しいと言えばそれはちょっとウソッぽい思いを持つ、そう、あれでもないこれでもない未だはっきりしない分野(niche=隙間)というのが生態学であるという結論であった.
 
 最近は、「エコ」という言葉の意味は、先述のoikosのことを考えることで、ecologyのことではなく省略語でもなく派生語でもないという認識を持つようになり、何となく収まりが付いたように思っている.皆さんはいかがですか!
 話が逸れたので、元に戻します.先ずは、写真をご覧下さい.
観察を続けているササユリの残った個体.
  火を囲みながら、色々と話し合える楽しい時である.
件の橋本式ロケットストーブ.  雨水を溜める酒樽の移動.

前回は、雨模様で火が欲しい感じ、皆さん火を囲んで、色んなことを談じている.このときも、また、楽しい.橋本式ロケットストーブ0号は、熱効率が非常に良く、良いものであるが、山の中で病害木などを処理するには改良を要する.焚き口が小さい.次いで、畑に利用するため、雨水を溜める「酒樽」を運んで設置した.
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参加や見学希望の方(見学するためには)、2012年1月1日付ブログ670号をお読み下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?
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§お知らせ
1)田植え大会
  日時:2012年6月3日(日) 午前10時から.鹿カレーの提供がある.
  場所:るり溪やぎ農園
 参加費:高校生以上  1000円
     小・中学生   500円
        3歳以上未就学児 200円
 ほたる狩り
  日時:6月23日(土)18:30~ 雨天中止 参加費 高校生以上 1300円 チベット料理を作る.
  場所:るり溪やぎ農園
 稲刈り
  日時:9月23日(日)場所:るり溪やぎ農園
 収穫祭
  日時:10月14日(日)場所:るり溪やぎ農園
問い合わせ:るり溪やぎ農園 622-0065 京都府南丹市園部町大河内小田仮4 電話0771-65-9010
      HPもある.E-Mail:office@ruri-yagi.com

2)草で遊ぼう
  日時:6月9日(土)午後2時~午後4時頃
  場所:森のセンター
  参加費:500円(非会員700円)
 森の赤ちゃん・実生を観察しよう
  日時:7月8日(日)午前10時30分~午後1時30分頃
  場所:森のセンター
  参加費:300円(非会員500円)

 問い合わせ:フィールドソサイエティー 京都市左京区鹿ヶ谷法然院町72-2 法然院森のセンター
       電話075-752-4583 E-Mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp

3)まつたけ十字軍運動は、まつたけ山復活させ隊活動を2005年6月から京都岩倉一帯で展開しています.その活動の詳細を「まつたけ山復活させ隊の仲間たち」(高文研刊)として世に問うていますが、その後の活動を年報形式で残すことにしました.内田正明さんが編集の労を執ってくれました.この度完成しましたので、以下のサイトからダウンロードして、是非お読み下さい.もちろん無料です.
http://dl.dropbox.com/u/32530196/2011%E5%B9%B4%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2%20420.pdf 
 大変長いアドレスをコピーして貼り付けてご覧下さい.それが面倒な方は下記吉村宛てにメールでその由連絡下さい.メールにてアドレスをお送りします.
           
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§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         里山復活!京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§開催予定日 2012年3月~6月
回           報告  特別シェフ        
341 6月02日(土)三輪
342 6月08日(金)宮崎
343 6月16日(土)内田 
344 6月22日(金)榎本
345 6月30日(土)三輪 男厨派 松本

§活動拠点へのアクセスなど
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.

§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

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