まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1028

2015年07月27日 |  マツタケの林地栽培 

                                                   収穫の喜び・楽しさを味わう仲間たち

7月31日(金)は、まつたけ山復活させ隊第499回活動日です.本日のメインシェフは 小原 清さんです.

 今回は、『まつたけは、なぜ高いのか』その理由を明らかにするため、インタビューとまつたけ山復活作業見学に東京からお客さんが来ます.

 ものの価値は、そのものが持っている価値と需給関係から決まるのでしょうが、まつたけ山復活させ隊10周年記念講演でも話したように、1930年代の年間流通量(7582t)の、いま(79t)は約100分の1である.
 
 きのこの中では、いつでも買えるきのこ(国産まつたけですよ)と違い、鎌倉時代から高級食材と位置づけられているため、そもそも価値が高い.しかし、明治以降、治山工事のお陰でアカマツ林が増え始め、1930年代から1950年代には、需給関係から安く買える状態だったろう.

 その頃、毎日~毎日食わされて「また、まつたけか」という言葉を生んだ人たちがいました.利口なものをたらふくお食べになったアカマツ林を持っていた人たちや親類等に山主がいた方々である.
 
 しかし、1960年代になると1707tと大幅な生産量減となり、江戸時代に舞い戻ったような高価なきのこになってしまった.ますますその感はいや増している.今年はエルニーニョの発生で、秋が秋らしくあればと心から願っている.

 話を戻すと、インタビューアーは【妖怪ウオッチ】でまつたけが高価なことを知り、その解明を夏休みの自由研究と決めました.少年は、母親に日経新聞の「こころ」という記事(6月6日夕刊)を与えられ、里山荒廃がまつたけの高い理由であることを親の助けなしに読み取ったそうです.

 そんなことで、公立小学校4年生の天野 瑛仁(アキヒト)君が保護者同伴で参加します.子供の夢・思いを一過性のものと見て適当にあしらう親が多いという.まともに受けて対応することが大切であると思った次第です.

 参加者の皆さん 瑛仁君に誠意ある対応をしようではありませんか! よろしくお願いをします!

 
     

 今、畑は、畑利用者のお陰で、夏野菜が豊富である.新鮮で無農薬で有機栽培の野菜などをありがたいことに昼にいただけます.このことにも感謝をせねばなりません.10年も活動が続くと、あって当たり前、無ければおかしいと人は思う.そこで小言を一つ、常に作り手にありがとうの言葉を掛けたいものです.

 当初は、住宅用にブルドーザーで踏み固めた山土であった.山の有機物処理(利用)のため、畑を作った.当然まともなものは生まれない.そこを畑利用者で献身的な仲間が土壌改良作業を工夫し、今があるのだ.

 良いものができるとなれば、やってみたい希望者が増えてくる.今は、その願いは、すべてかなえることはできない.区画いっぱいにいろんな作物が見られ、空きスペースがないのである.
 
また、畑利用者にも、一定のルール(無農薬、有機栽培、ちゃんと手入れをする、成果物の提供など)遵守をお願いしている.これを守ら/れない“仲間”がいる.植えぱなしの、あるいは土地の“私物化”になる希望者に畑を任せられない.もちろん食う側にもルール(作り手に感謝する)遵守が課せられている.だから分業は成り立つ.        ということで楽しくやりたいもんだ!


午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.熱中症、ダニや虫刺され、マムシなどに注意しましょう!脱いだ衣服やリュックは地面に置かないように、また、こまめに水分補給と休憩を心がけましょう! 本日の活動報告は、内田 正明さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.


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【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.

 我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.


§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番) 所要時間約50分
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側) 40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側) 約30分
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者に電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日
2015年7-12月
回 開催日    報告担当者 男厨シェフ

499 07月31日(金) 内田  小原
500 08月08日(土) 榎本
501 08月21日(金) 宮崎
502 08月29日(土) 内田  松浦・江指
503 09月04日(金) 三輪
504 09月12日(土) 榎本
505 09月18日(金) 内田
506 09月26日(土) 宮崎  松本
507 10月02日(金) 三輪       JIDFラボ 松茸山再生と岩倉焼 第8回
508 10月10日(土) 榎本
509 10月16日(金) 内田
510 10月24日(土) 宮崎  内田・榎本班
511 10月31日(土) 池内       京都造形芸術大学 環境学受講生体験
512 11月07日(土) 三輪
513 11月13日(金) 榎本       JIDFラボ 松茸山再生と岩倉焼 第9回
514 11月21日(土) 宮崎  川崎・榎本班
515 11月27日(金) 内田
516 12月05日(土) 池内
517 12月11日(金) 三輪
518 12月19日(土) 榎本  山祭
519 01月09日(土) 宮崎 2016年

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§カンパありがとう!

  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ山復活させ隊
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

 

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