まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1258 京まつたけ大凶作の中 超大物ヒラキ発見

2017年10月30日 |  マツタケの林地栽培 

 11月4日(土)は、610回活動日です.今回も前回に続いて昼食づくりは難しいと考えられますが、中野さんが自宅でおでんを作り持ってきて下さいます.飯ご持参でお越し下さい.おでん変じて、蔡さん、河内さん手作りカレーと変更です.各自白飯をご持参ください. 
 戦国時代、もらい物のまつたけを食おうと誘われた公家は、白飯持参で駆けつけ、まつたけ汁でしたたか飲んだという風習を思い出します.言継卿記(1527-1576)に出ています.
 京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告者は、池内 正憲さんです.当日夜、是非ご覧ください.

 10月21日、朝日テレビの取材時に、尾根筋辺りを、雨の中、探したが、マツタケは発見できなかった.そのようなわけで、香川山では、すべてのシロが原基形成刺激を受け、その後の高温による生長障害を受けて、今年は発生ゼロだろうと考えていた.ブログ(1256)にも書いたが、ダメージを受けてないシロ(部分)があればと期待を持ちつつもだったが、岩泉まつたけ研究所の向林試験林(1ha)に、1992年(当時シロ数は40)発生ゼロを経験した.そんな年もあると思っていた.

写真 1 超レアものマツタケ

 でも、仲間の強い思いが山の神に通じたのだった.27日朝、大物ヒラキ1本を発見した(写真1).写真を見ると「オレはまつたけだ!」といっているようにみえる.測定結果は重さ192g、全長13.5cm、傘径12cm、柄の径4cm、柄の長さ10cm、虫食い無し.発生ポイントは、2007年頃から、有山さんが高等植物の密度調節と軽い地掻を実施していた.最近は、学生実習に三品班が利用、手入れを続けていたところである.

 写真2をご覧下さい.YTVのインタビューを受ける発生功労者の有山さん(真ん中の人).右に見えるは第1発見者の川崎さん、よくぞ見つけてくれたと感謝!左はブログ報告者の内田さんです.

写真 2. YTVクルーのインタビューに答える有山さん(中)、右は発見者の川崎さん、左側はブログ担当者の内田さん

 もし、これを売るならいくらの値が付くかと遊んでみました.当日の京都市場の相場では、1kgが226229円です.単純に、重さで売買すると、1000分の192を乗じて、4万3千円なり.これは正真正銘の京まつたけ(北山まつたけ)なので、値は付けられないでしょうかね! まつたけ大好き人間にアンダーグラウンドで引き取られることになったでしょう.

 香川山には、昨年14本のマツタケが4ヶ所に発生.未だシロの形状を特定できないので4つのエリアに分けて場所を特定している.今回の発生ポイント(写真3)は、尾根筋最左側のS4の右側に当たる新しいところで、S5と名付けた.

写真3.発生地の様子 S5と名付けた
 
 YTVのニュース10(テン)の放映(京まつたけ復活物語)を楽しみにしましょう! 目下、編集中とのことです.
 
 
【お知らせ】 

1.ならどっと FM 11月9日(木)午後7時~7時30分 橿原市在住の森医師と対談「今年のマツタケ」生放送 京都府は木津川市が可聴エリア.
  奈良市唯一の民放局である.インターネットで聞くことも可能.

2.日本文化デザインフォーラム  JIDFラボ【松茸山再生と岩倉焼き】15回開催   

   11月18日(土) 612回例会  マツタケ発生整備作業と反省  参加費:昼食代500円
      参加申し込みは吉村( E-mail)まで

3.滋賀県荒神山 マツタケ発生環境整備と勉強会 参加者募集
  場所:彦根市石寺公民館
  日時:11月19日(日)午前9時 京都市営地下鉄御陵駅2番出口発、10時荒神山石寺町登山口集合 直ちに作業に合流
     午前8時~11時30分 マツタケ山づくり作業
       12時~13時 昼食会
       13時30分~16時 里山・荒神山の活動報告、京まつたけ復活成功物語
       16時から 懇親会(要会費1500円)
  費用:高速料金(休日割引、往復)2720円/1台、往復140km走行のガソリン代などを参加者で負担(車3台:13620円÷参加人数)  

4.千葉県立中央博物館 自然誌シンポジウム
  日時:2017年11月23日(木、祝)13:00~16:00
  場所:千葉県立中央博物館
  テーマ:マツタケ栽培最前線
      人工栽培(白坂憲章).感染苗利用栽培(山中髙史).林地栽培(吉村文彦)
      問い合わせは千葉県立中央博物館 吹春俊光先生 電話:043-265-3111(代表)

5.長野県上田市 長野大学森本ゼミ 見学
  日時:12月2日(土)10時30分着 13名 見学

6.園芸大学 講義 マツとマツタケ
  日時:12月9日(土)13:00~15:00
場所:大阪府社会福祉会館

【まつたけ山復活させ隊の活動指針】

 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.注:自由に主体的に活動できることは何をしても許されると言うことではありません. 
 
 我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人などがいる.これらの作業実施・応援に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).

 参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.


【まつたけ山復活させ隊の心得】

悔いの残らないようにするには! 

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.用いたコップの後片付けも忘れないように! 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者 男厨シェフ   特別企画 
 
610 11月04日(土) 池内    第2回毎木調査
611 11月10日(金) 三輪
612 11月18日(土) 宮崎   内田      JIDFラボ15回
613 11月24日(金) 吉村
614 12月02日(土) 池内
615 12月08日(金) 内田
616 12月16日(土) 三輪   川崎
617 12月22日(金) 宮崎           忘年会

618 01月12日(金) 吉村           新年会
619 01月20日(土) 池内   松浦
620 01月26日(金) 内田
621 02月03日(土) 三輪
622 02月09日(金) 宮崎
623 02月17日(土) 吉村   内田
624 02月23日(金) 内田
625 03月03日(土) 三輪
626 03月09日(金) 宮崎
627 03月17日(土) 吉村   松本
628 03月23日(金) 内田   

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある.

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の取り付け道路が見えたら(後400m)、案内看板手前にある道路を左折、右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.

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§カンパありがとう!
  
 
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

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