まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 570

2011年01月19日 |  マツタケの林地栽培 
京まつたけ復活・里山再生市民運動


 次回の活動日は、1月22日(土)で、京都岩倉香川山です.
 大変寒い日が続いています.体調はいかがでしょう! 風邪もはやっているようです.寒さ対策を調えてご参加下さい!

 この年末年始の大雪は、30数年前にあったように思う.その頃、「ダットサン」という車に乗っていたが、そんな車を知らない若者たちは『何だ、その車は、どこのメーカーだ!』と思うだろう.知ってる人は、よほどの車通だ.その時、京都市左京区東一条辺りでは、バンパーの高さほどの積雪で、少し走ると動けなくなったことを思い出す.
 
 2010年の中国の気象は、最近の10年間でもっとも異常な年だった(中国気候広報).日本の大雪、オーストラリアの豪雨、インドの低温、スリランカでは平年を越える雨、ブラジルの洪水、・・・・などなど、新聞、テレビは報道している.ラニーニャによる異常気象らしい.それが終わると次はエルニーニョ、またラニーニャというように、起こるらしい.異常気象が、これから恒常化すると思われる.
 
 いわゆる今の食糧安保体制は、崩れかねない状況がみえる.中国は2010年前後に、10年連続で干ばつに見舞われるとのアメリカの報告もある.アメリカの穀物生産量も打撃を受けていることは明らかである.中国の都市と農村との格差是正策も食料品原材料の輸入増加に繋がるだろう.また、投機筋の思惑による食料品原材料価格のさらなる値上がりも必至である.世界の食糧生産は、量は減少し価格は高騰する.
 
 日本の食糧自給率は、40%(カロリーベース)である.自給率とは、結構わかりにくい数字で、その分母の値と分子の値の変動をじっくり分析しないとだまされるのだが、それを1.5倍や2倍に上げることは、不可能ではないかと思える.なぜなら先ずは担い手がいない.日本の農地の狭隘性から大型機械の導入が難しいし、生産性が格段に上がるとも思わないからだ.
 
 日本政府は、そのような中、「米国、韓国、中国、ASEAN、豪州、ロシア等のアジア太平洋諸国と成長と繁栄を共有するための環境を整備するにあたっては、EPA・FTAが重要である.その一環として、環太平洋パートナーシップ協定交渉(TPP)等への参加を検討し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構築を視野に入れ、APEC首脳会議までに、我が国の経済連携の基本方針とする」と宣言した(2010,8).その推進者達を内閣に据えた現政権は、それを政策の目玉にするらしい.国民を見ずにアメリカしか見ていないのではないか!情けないことに仏蘭西のル・ペンの娘が愛おしく見えてくる.
 
 今の農業を壊し、そのシステム全体を「株式会社農業」あるいは「農業の工業化」に大転換をすれば、日本の食糧事情は好転し、いや、むしろ食料の輸出国になると説明する.それは篤農家を殺し、「ファーストフード的農家でないと生き残れないぜ!」と脅されているように聞こえる.消費者である僕達は化学肥料・農薬漬けの作物を、農家は種子のできない作物で泣くことを強いられる.
 
 EUもアメリカも、もちろん日本もリーマンショック以降の「経済成長戦略」を描くことができないにもかかわらず、 20世紀型の拡大再生産・大量消費システムで乗り切れると説明する.それに展望を持てずに、国家の役割を放棄する政策をどんどん採用しているのだが.
 
 右上がりの経済成長はもはや世界的にも不可能と、人は思ったからこそ、持続的生産可能な資源やシステムの重要性を再認識したのである.

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★お知らせ
1)「日本林業再生の道PartⅥ―循環資源としての森林の育成と木材の利用―」
日時:2011年1月23日(日)14:30~18:00(14:00開場)
場所:@キャンパスプラザ京都5F第一講義室
●基調報告
「森林・林業再生プラン 森林・林業の再生に向けた改革の姿」
 森林・林業基本政策検討委員会座長 岡田秀二氏(岩手大学)
●パネル討論会
「循環資源としての森林の育成と木材の利用」
 岡田秀二氏(森林・林業基本政策検討委員会座長)
 前田多恵子氏(前田林業株式会社)
 三澤文子氏(Ms建築設計事務所)
 澤田順子氏(kikito湖東地域材循環システム協議会)
 川井秀一氏(NPO法人才の木理事長)
参加費:無料(ご希望の方は資料代500円)
※シンポジウム後19:00~21:00に交流会を行います。
 参加希望者は事前にお申し込みください(会費4,000円)
申込:FAX 0774-38-3678又はE-Mail:yu-nakamura@rish.kyoto-u.ac.jp
→氏名・所属・連絡先・交流会出欠をお知らせください。
主催:森林・木材・環境アカデミー、NPO法人才の木、
NPO法人京都・森と住まい百年の会
後援:日本学術会議、日本森林学会、日本木材学会

2)「語り継ぐ」環境塾第2回ご案内
2011年1月29日(土) 午後18時30分~
会場;市民環境研究所(左京区田中里の前町、石川ビル305)
演題:「反原発運動、虚偽宣伝との闘い」
話題提供:小林圭二さん(元京大原子炉実験所講師)
参加料:500円
申し込みは pie@zpost.plala.or.jp 、075-711-4832へファックスで

3)まつたけ山復活させ隊の仲間たち(高文研刊 1680円) 里山は必要なのか?  生物多様性上その保全も必要であるといっても見向きもされない.必要でなければ僕たちは、何なんだ? しかし読んだ方に面白いと言われる.僕たちは苦しみながらも楽しんでもいる. 書店でお買い求め下さい!

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●カンパありがとう! 
☆カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§開催予定日 2011年1月―2011年2月      
第272回      22日(土) 三輪     
第273回      28日(金) 榎本
第274回    02月04日(金) 三輪
第275回      12日(土) 池内
第276回      18日(金) 榎本      
第277回      26日(土) 宮崎
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§活動拠点へのアクセスなど
(参加ご希望の方は事前に電話下さい、090-6227-4305.また2011年1月1日付ブログ565号を読んでおく必要があります.)

活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.
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以下の項目は 2011年1月1日付ブログ565号をお読み下さい.
○まつたけ十字軍運動とは何をする?
○まつたけ山復活させ隊活動への参加方法は
○私達のマツタケ山造り(作業方法)の特徴
作業内容と作業区の紹介
○今年の予定と目標?
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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
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