まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊・まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 619

2011年07月08日 |  マツタケの林地栽培 

第296回(7月8日(金))活動報告

 朝から気温が高い上に、地面に滲みこんだ昨日の雨が蒸発してものすごい湿度の高さ、息をするのも苦しく感じるほどでした。福島原発の建屋の中はきっとこんな、いやそれ以上なのだろうなと、現場作業員の方々の苦労が偲ばれました。

 冒頭写真は、あまりの暑さに外で涼む?“石垣”ミツバチたち。石垣の中の方が涼しいような気もするのですが...。

 日本ミツバチは50℃まで耐えられるそうです。45℃で死んでしまうスズメバチが襲ってくると、集団の“熱攻め”でやっつけてしまうことはよく知られていますね。40℃以上の発熱でうなされる人間はスズメバチ並み?

 そんな殺人的暑さをものともせず集まった日本ミツバチのような方々、橋本、有山、中広、女坂、榎本、宮崎、前田、松浦、小原、TAKEVERA、内田、三輪、大久保、吉川、周田、堀井、川崎、三品、村岸、川本、斉藤、阿兵(仁)、阿閉(眞)、中野、田、山田、吉村、玉城、杉山の29名のみなさんでした。

<澤田山(1)>
除間伐、地掻きも一段落し、アカマツ林復活に向けてアカマツ苗植林中。
山田さん、頭の手ぬぐいには「富士山七合目」の文字。

ロープの目印(赤リボン)に沿って植林。この山域は実生の苗も他の山域より多く発生している感じがします。もともとアカマツ向きの環境なのかも?

<澤田山2(ヤマガラの里)>
昨年までに第一次整備を完了済みのコナラ林再生地で、ソヨゴなどの常緑広葉樹萌芽の二次整備に入りました。

せっかく発生中のコナラ実生もご他聞に漏れずシカの食害にあっています。獣害防護柵設置の補助金が受けられそうなので、整備域周辺のシカ避けネットを巡らすために障害となりそうな樹木も除伐しました。

除伐の大半はソヨゴです。萌芽の成長も早くすでに1m以上になったものもたくさんありました。
除伐したソヨゴの一部。

アカマツ林、コナラ林復活のためには厄介者扱いのソヨゴですが、木質は緻密で固め、色も白くてきれいです。乾燥すると少し褐色がかった色になりますが、昔はお玉などの日用品にも加工して使われたようです。
乾燥後、表皮だけを研磨除去すると茶色の渋皮?が出てきてなかなか面白い味わいを見せてくれます。
で、試しにイスの脚に使ってみました。

自然な風合いが結構いい感じ。
人間の都合によって有難がられたり邪魔者扱いされたり、どの木も一生懸命生きようとしているだけなのに、人間って勝手なもんですね。人間の都合に沿わない木も何か活かす道を考えてあげるのが、勝手な人間のせめてもの責務だとおもいます。

<澤田山3>
この山域は谷筋中心の展開で沢もある分日当たりはやや悪くて湿潤地を好む杉が多く、陽樹のアカマツ向きではありません。しかし、沢水は澄んできれいです。

地の利を活かして沢にはワサビも元気に繁殖中。

日照は強くなく湿潤なわりに風も通る環境はシイタケ向き。で、シイタケ栽培、仮伏せ中。

秋には本伏せ。来年あたりから少し出始め、本格的に収穫でき始めるのは再来年からになるでしょう。楽しみですね。

<玉城山1>
この山域は活動初期から先行して第一次整備が行われ、昨年から二次整備、三次整備と継続中。4年前に初めて待望のマツタケ発生を見た山域です。

それでも松枯れは現在進行形。枯れ松の除伐山出し、常緑広葉樹萌芽の再整備を継続中です。

活動初期に設置された除間伐材や地掻き腐植を搬出するためのシューター(左)、搬出路(右、一見平坦な林道のように見えますが奥へ向かって急な下りの坂道です。林道までここを転げ落とします)。

先の急坂搬出路下部、林道へ出たところ。出した枯損松は香川山BCへ軽トラで運んでいます。

<玉城山2>
一昨年から第一次整備が始まり、昨年めでたく玉城山1にドッキング。尾根筋で日当たりもよくアカマツ林向きの環境と思われますが松枯れも急速に進行中。いかに若い元気なアカマツを増やし松枯れに抗するか奮闘中。

現在地掻きとアカマツ苗植林を継続中。苦節1年近く、200mほどあった尾根の地掻きももうあとわずか10mほどで玉城山1山域に到達するまでになりました。

<香川山ベースキャンプ>
橋本棟梁は今日も薪保管小屋新築工事の続き。桁加工中。

桁と梁を柱に組み込んで

いよいよ完成形が見えてきました。あとは屋根を葺けば完成。
ちなみに使用している木材は全て整備地で採れた除間伐ヒノキです。総ヒノキ作りの小屋!ぜいたく~。

山作業出発前の準備。チェンソー点検中。

玉城さん、田んぼ畦の草刈りのため草刈り機準備中。

5月に田植えした田んぼでは稲がもう50~60cmに成長していました。

男女仲良く、暑い中での調理、ご苦労様です。


“メダカ養殖業”の斉藤さん(左の人)。さすがにメダカの串焼きは難しい?


トビウオを焼く。シェフはやっぱりお魚大好き。

本日のメニュー。


有山農園の石垣イチゴならぬ“石垣スイカ”。どうぞサルに盗られませんように。

本日は、陶芸班の素焼き窯入れも行われました。

なかなか温度が上らず四苦八苦の窯ジイたち。内田さん、大久保さん、周田さん。

(宮崎 記)

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